ジャミルの友達が姐さんだったら 没ネタ
ツバキ「私、未だにアーシェングロット達がオクタヴィネルなことに納得がいかないんだよな……」
ジャミル「分かる」
ジェイド「おやおや」
アズール「何をおっしゃるやら! 僕達はこんなにも慈悲深いというのに!」
ジャミル「どっから出て来たお前ら」
ツバキ「まぁ、死に方を選ばせてやるのは"慈悲"か……」
フロイド「それを"慈悲"判定するオルカちゃんのがヤベェと思うよ」
アズール「とりあえずツバキさんがオクタヴィネルに選ばれることはありませんね」
***
ツバキ「チェンジリングの果てって知ってます?」
リリア「知りたくないです」
ツバキ「そうでしょうね。少しでも人間的……。あるいは良心のある妖精ならば、妖精をやめたくなると思います」
***
ツバキ「………ジャミルは、生まれながらにして神々の寵愛を受けていた。だが、それは熱砂の国の中でのことならば、何の問題もなかったんだ。人にとって
ツバキ「………私と出会い、神代が色濃く続く東方の国にさえ、足を踏み入れることがなければ。神々の愛に気付くことさえしなければ。ジャミルは何も知ることなく、只人として生涯を終えただろう」
ツバキ「ジャミルの人生は、私と出会ったことで変わった。私が変えてしまったんだ。終わらせてしまったと、そう言い換えてもいい」
ツバキ「いずれ、この結末を迎えることになっていただろう。私と出会ってしまった時点で。この事態を無かったことにするには、私と出会う過去を抹消……いや、ジャミルが生まれてくるという事実すら抹消するほかない」
ツバキ「ジャミルは、祝福されて生まれてきたんだ。その祝福が、人にとっては厄災でしか無かったと言うだけで」
***
エース「人の心捨てたの???」
ツバキ「ないものは捨てられないんだから、あるに決まっているだろう」
***
イデア「君の周りって、もしかしてシャバにいちゃダメな奴ばっか?」
ツバキ「失礼な。確かに、ちょっと正気を失っているのかを疑うときはありますが……」
イデア「君の方が失礼定期」
***
ツバキの部下「椿様の傷になるくらいなら、何も残さず持って逝きます!!!」
ツバキ「君は私のものだ」
ツバキ「そうであるならば残すべきだ。例えそれが傷であっても」
ツバキ「私を残して逝くというのなら」
ツバキ「君が私のものであった事実を、私の為に命を張ったという誉を。一つでも多く、残していくがいい」
ツバキ「それはいつか、やがて私の糧となるのだから」
ツバキの部下「ひゃい……」
ジャミル「あいつ、いつも誰かしらたらしてるな……」
カリム「ツバキだからな〜」
ケイト「いやそれにしても男前過ぎない???」
トレイ「天性のたらしか???」
イデア「部下の方、完全に雌の顔してんじゃん……。完堕ちじゃん……」
***
ヴィル「ねぇ、聞いてちょうだい」
ツバキ「おや、シェーンハイト先輩。良いことでもありましたか?」
ヴィル「ええ、そうなの。………前にアンタに断末魔の演技について、アドバイスを貰ったでしょう?」
ツバキ「そんなこともありましたね」
ヴィル「それでこの間、アタシが演じる悪役の最期を撮影したの。そしたらね、アタシの演技が迫真過ぎて、ネージュったら本当にアタシが崖下に落ちたと思い込んじゃって、慌てて駆けつけて来たのよ」
ツバキ「真っ青になったリュバンシェの顔が目に浮かびますね」
ヴィル「アタシの演技が、あいつの目には本物に映ったのよ! 監督やスタッフ達さえ、本当にアタシが崖下に落ちたって錯覚していたの! もう最高だったわ!」
ツバキ「ふふふ。それはそれは……」
ヴィル「……悪役の最期ってね、主人公を引き立たせるためのものなの。でも、あの瞬間、アタシが主役になったようだった。だって、誰もネージュを見ていなかったの。みんながアタシを見ていた。本来なら、主人公の華々しい勝利を見つめているはずなのにね」
ツバキ「主役を喰ってしまうほどの演技をなさったということでしょう。素晴らしいことです」
ヴィル「そうよ。アタシがあまりにも素晴らしい演技をするものだから、最期の演出を変更することになったの」
ツバキ「流石ですね。上映が決まったら、是非拝見させていただきます」
ヴィル「ふふ。アンタのアドバイスが活きたわ。お礼にチケットを送らせて貰うから、ジャミル達と一緒に行きなさい」
ツバキ「えっ、いいんですか?」
ヴィル「ええ、もちろん。是非、感想を聞かせてちょうだい」
ツバキ「ありがとうございます。楽しみにしていますね」
***
ツバキ「…………あぁ?」
ジャミル「どうした?」
ツバキ「いや、大したことじゃない。禁忌指定されている魔法薬をいくつか盛られただけだ」
レオナ「それを"だけ"で済ませるな」
エース「待って?」
デュース「禁忌指定されてる魔法薬って、それだけヤバイもののはずじゃ……???」
ジャミル「俺達にはよくあることだからな。ある程度の耐性は持っている。……で、何を盛られた?」
ツバキ「弛緩剤の類だな。あとは催淫剤と、思考能力低下剤、隷属意識を持たせる類のものだ」
ジャミル「聞いただけで吐き気がするラインナップ過ぎる」
ツバキ「大方、既成事実を作ってうちを乗っ取ろうという腹積もりだったんだろうな」
レオナ「おい、そんだけ飲まされて、何で平然としてんだ、お前は」
エース「そんだけ飲まされたら、禁忌指定魔法薬でなくとも異常出てない方がおかしいまである」
ツバキ「精神に作用するタイプの魔法や薬は効かないんだ。私には神主や巫女の血も流れているから」
デュース「カンヌシやミコの血には、どんな意味があるんですか?」
エース「サニワみたいな特殊体質ってこと?」
ツバキ「ああ。神主や巫女は自身の肉体に神を降ろすんだ。それに伴って肉体と精神が常人に比べて異常なまでに強靭なんだよ。……まぁ、そもそもの話、私の血には神の加護が宿っているから、大抵のものは効かないんだよな」
レオナ「お前、何でもありかよ」
ツバキ「前々から言っているじゃないですか。私は不世出の審神者だって」
エース「それにしてもだわ」
ジャミル「こいつ、腑を引き摺り出されても立ち上がって怪物をぶった斬ったことありますよ」
レオナ「それは最早人間を辞めてるだろ」
***
↑の続き
ジャミル「この前、ツバキを人間辞めてると評価したじゃないですか」
レオナ「………したな」
ジャミル「ツバキが人間辞めてるネタがいくつかあるんですけど、聞きます?」
レオナ「あいつ、ほんっとうに話題に事欠かねぇな???」
ジャミル「あいつは予想を上回ってくる奴なので……」
レオナ「………で? 何したって?」
ジャミル「
レオナ「おいおいおいおい。失われた魔法を物理で蹴破った??? それは古代魔法までにしろよ」
ジャミル「普通に解析して解除することも可能だったんですが、面倒がって物理無効だけを解除したんです」
レオナ「普通に解析するな、失われた魔法を」
ジャミル「あいつの目に掛かれば、失われた魔法もただの難解なだけの魔法になってしまうので……」
レオナ「あいつ、よく今まで無事に生きて来れたな……」
ジャミル「サニワ家は優秀な人達ばかりなので……」
***
ツバキ「何をおいても守りたいものはとうに失せた。」
ツバキ「そして新たに得た大切なものがジャミルで、カリムで。」
ツバキ「だから、彼等を守らない私は私ではなく、守れない私を許せない。」
ツバキ「これは、一生付き纏う私の苦悩だ。」
ツバキ「けれど、その苦しさすらも愛おしいくらいに、彼等が大好きなんだ。」
***
ツバキ「人間の言葉で訳すなら、完璧な女体という意味だ。」
ツバキ「彼女、と言っていいものかは分からないが、便宜上、彼女と仮定させて頂く。」
ツバキ「彼女の見た目は頭にヴェールのようなものを纏った肉の塊だ。ヴェールの下はありとあらゆる生物の乳房と女性器で構成されていて、官能的でいてグロテスク。」
ツバキ「彼女のヴェールに触れると、その思考が読み取られ、触れた相手の理想の女体に変貌する。この女を組み伏せねばならない、と思ってしまうくらいの理想形に。」
ツバキ「まぁ、組み伏せた後の顛末は、賢い君たちなら察することが出来るだろう?」
***
ツバキ「流石、5700万もの大金を貢がれた男は違うなぁ?」
ジャミル「うるせぇぞ、三億の女」
ツバキ「それを口に出すな、縫うぞ」
カリム「マチ針を持つのはぜっっったいにやめてくれ、ツバキ」
***
(ラッコちゃんやウミヘビくんなら分かったのかなぁ……。)
残念ながらフロイドは、それを理解するに至っていないのだ。
こんな一文を使用した、ツバキを理解出来ないフロイドの話を書きたい。
***
ジャミル「ノールックで急所を抑えてくるタイプの人です」
ケイト「どうしよう……。物凄く清庭家みを感じる……」
***
ツバキ「失ったものが大きいと、今まで当たり前に感じていたものが、凄く遠くに感じられるんだ」
ツバキ「今まで、どうやって生きてきたんだっけって」
***
ジャミル「少年法って最高の法律だと思わないか?」
ツバキ「そんなものに頼らなくても、人一人の存在を消すくらい訳もないだろう?」
カリム「お、誰か始末するのか? 丁度良い処理プラントがあるぜ!」
エース「そこ、ブラックジョークも大概にして」
ジャック「あんたらが言うと笑えねぇんだよ」
セベク「割と本気の発言じゃないか?」