ジャミルの友達が姐さんだったら 小ネタ
イデア「ね、ねぇ。ツバキ氏の能力ってさ、本当に審神者の能力なの? 明らかに逸脱してない……?」
ツバキ「…………本当に勘のいい人ですね」
イデア「あ、あっ、これ聞いたらアカンやつ……!? せ、拙者の思い違いでした!」
ツバキ「………祖父方の能力が混ざっているんです」
イデア「や、やめて! 拙者何も聞いてませんので!! た、頼むから僕に背負わせないで!!」
ツバキ「ふふ、先に問い掛けてきたのはそちらだ。ならば、答えを聞く義務がある」
イデア「ひ、ひぃ……っ」
ツバキ「祖父の実家は月や星にまつわるのです。月明かりから生まれた精霊、星の光より生ずる小さきもの。それらと共に、この世界の外側を見つめるのが、月城の役目」
イデア「それ絶対科学的なやつじゃなくて、神秘方面のやつじゃん……。秘匿事項じゃないの……?」
ツバキ「観測したものは秘匿事項ですが、その仕事や存在自体は公のものですから」
イデア「そ、そういう観測することに長けた一族の血が入っているから、ツバキ氏は審神者の能力と、そこから逸脱した力も有してるってこと……?」
ツバキ「そういうことです。噛み合い方が良かったようで」
イデア「ま、まぁ、同じ"視る"力ですからな……」
***
上手くまとめられなかったネタ。
監督生「以前、ジャミル先輩との喧嘩についてお聞きしましたけど、カリム先輩との喧嘩についてもお聞きしたいです!」
ツバキ「楽しいか、この話題。まぁ、微笑ましいエピソードとしては楽しめるか?」
監督生「ちっちゃい子のよく分からない内容の喧嘩って微笑ましいじゃないですか」
ツバキ「本人達は全力だし、必死なんだけどな。大人視点から見ると、まぁかわいらしいものだというのも理解出来る」
監督生「はい! なので、ほっこりエピソードを期待しています!」
ツバキ「ほっこり出来るかは分からないけれど、カリムとよく喧嘩したのは、急に予定を入れてくることかな。彼は突然宴を開いたりするだろう? 私も宴の誘いは嬉しいし、是非参加したいとは思うのだが、ちょっといつも突然過ぎてな……」
監督生「ああ、確かに。宴は楽しいし、料理も美味しいし、最高なんですけどね」
ツバキ「そうなんだよな。でも、私は次期当主としての教育だとか、訓練だとかで予定が詰まっていて、キャンセルしなければならないことが多くてな。楽しいことに参加出来ないのが悲しくて、残念だって手を振られるのが寂しくて。それで盛大に爆発したんだ」
監督生「爆発」
ツバキ「サプライズは嫌いだと、予定にないことはしたくないと。事前にアポを取らないお誘いは全部断ると宣言した」
監督生「お、おう」
ツバキ「まぁ、本当に全部断るわけではないんだが。訓練が休みの日だとか、そういう日なら、今日遊べないかと誘われたら、普通に遊びに行くしな」
***
エース「ツバキ先輩って苦手なこととかないんスか?」
ツバキ「苦手なこと?」
エース「ツバキ先輩って何でも出来るし、魔法だってめちゃくちゃ強いじゃん? 怖いもんとかなさそうだなーって」
ジャック「確かに、全然想像出来ねぇな」
ツバキ「そんなことはないさ。私にだって苦手なことはあるし、怖いものもたくさんある」
デュース「先輩にも、弱点ってあるんですね」
エース「なになに? 気になるんですけど!」
ツバキ「………サプライズはあまり、好きではないかな」
ジャック「サプライズ? 驚かされることが苦手ってことか?」
エース「えー? サプライズとか、結構楽しいと思うんだけど。先輩ってやっぱ変わってるよねー」
デュース「エース、失礼だぞ! ……でも、驚かされるのが苦手ってのは、ちょっと意外ですね」
ツバキ「………サプライズで、贈り物をされたことがある。同僚の遺体がぎっしりと詰め込まれた、綺麗な箱を」
「「「 」」」
ツバキ「……思い出してしまうんだ。もう二度と会えないものが、私を喜ばせるために、たくさんの素敵な"驚き"をくれたことを」
「「「 」」」
ツバキ「そもそも、仕事そのものがサプライズに溢れていて、いつ誰が死んでもおかしくないものだから、日常くらい、穏やかに過ごしたいんだ」
「「「 」」」
ツバキ「嬉しいと素直に喜べなくて苦しくなるし、驚かされるとつい手が出てしまうこともあるんだ。だから君達も、私に悪戯を仕掛けるときは気を付けてくれ。うっかり殺してしまうかもしれないからな」
エース「ってことがあったんですけど、ツバキ先輩って歩く地雷かなんかです???」
ジャミル「割とそう」
***
ツバキ「私、シュラウド先輩に"レベル上げが足りてない"って言われるタイプの人間なので……」
イデア「嘘乙www」
ツバキ「皆さん、私のことを買い被り過ぎなんですよ。私はただの学生ですよ?」
イデア「ツバキ氏がただの学生とか、もうちょっとマシな嘘付いてもろて。割とマジでナイカレ生総出で掛からないと負け確でしょ」
ツバキ「まぁ、持ち得る限りの力を使っていいなら、割といい線いけるとは思いますが」
イデア「ほらぁ。てか、マレウス氏のユニーク魔法をナーフどころか無意味に出来る時点でチート確定なんスわ。あれ、一種の領域支配ぞ???」
ツバキ「それが一つの世界ならば、私達は踏破出来ます。異界探索も仕事の一つなので」
イデア「神職怖い……。てか、ツバキ氏が怖い」
ツバキ「まぁでも、無効化することは出来ませんし、発動を阻止することは出来ませんから」
イデア「いや、十分でしょ。僕らがマレウス氏をどうにか出来たのって、結局はパーティメンバーが良かったのと、人数揃ってたからだよ? その気になれば一人でどうにか出来る方がヤバいって……」
ツバキ「私が特殊なのは認めます。肉体や精神は人間なのですが、能力や権能が割と先祖返りレベルなので……」
イデア「肉体と精神が人間ってのも疑わしいんだけどね、こっちとしては。………ちょっと待って。今、権能って言った???」
ツバキ「……あっ」
イデア「その"やっちまった"顔やめてもろて!!! マジでヤバい話聞いちゃった感出さないで!!!」
ツバキ「…………記憶処理しても良いですか?」
イデア「他言無用を約束するんで!!! その手下ろして!!?!?」
イデア「はぁ〜〜〜……。マジ勘弁して。マレウス氏よりツバキ氏の方を魔法特級災害保持個体に認定すべきでしょ……。いや、マレウス氏も妥当なんだけど……」
ツバキ「私で災害認定されたら、東方の国の人間の三割はそれに該当しますよ」
イデア「嘘でしょ」
ツバキ「東方の国は混血が多いので」
イデア「拙者、絶対に東方の国には行かない」
***
ロロ「この……悪党め!!」
ツバキ「はは、悪党、か。ふふふ、あはは」
ロロ「何がおかしい!?」
ツバキ「ああ、いや。その通りだ。その通りだとも。私は正真正銘の悪党だ。何せ―――――私は人殺しだ」
ロロ「―――――!!!」
ツバキ「さぁ、本物の悪党を前にして、正しき判事たるあなたは、私をどう裁く?」
***
ツバキ「私は確かに悪党ですが、あなたも相当な悪党では? その凄まじい他責思考、周囲を巻き込むことも厭わない計画的犯行、その実行力。ナイトレイブンカレッジでも十分にやっていける悪辣さですよ」
ロロ「何という侮辱……! 君はマレウスくんの次に退治しなければならない悪だ。次こそは必ず魔法ごと根絶やしにしてやる…….!!!」
ツバキ「まぁ、願いや目的に貴賎はありませんから。想うだけなら好きにすれば良いかと。実行するというのなら、止めれば良いだけですし」
ロロ「………ふん、次はもっと策を練るに決まっているだろう。次も止められたら、さらに次の策を練るだけだ。私は決して悪党になど屈しない!!」
ツバキ「その見上げた根性、嫌いじゃないですね。捩じ伏せたくなります」