ジャミルの友達が姐さんだったら 小ネタ
ツバキ「もしかしてシェーンハイト先輩って、絶叫とか断末魔の叫びの演技、苦手なんじゃないですか?」
ヴィル「聞き捨てならないわね。むしろ、アタシの得意分野よ。……アタシの退場は、決まって叫び声を上げて消えるものだから」
ツバキ「そうなんですか? それにしては、叫び声が綺麗すぎるというか……。いや、フィクションだから、それくらいで良いのか……?」
ヴィル「あああ、不穏……。物凄く不穏……。でもあえて聞くわ。アンタのダメ出しを」
ツバキ「ダメ出しというわけでは……。ただ、命が失われる瞬間にしてはお行儀の良い叫び声だなと思っただけで……」
ヴィル「それをダメ出しというのよ。それより、どこに違和感を覚えたのか、正確に教えなさい」
ツバキ「私は演技に関しては素人ですが……」
ヴィル「アタシの演技を頼完璧にするために必要だと感じたの。良いから教えなさい」
ツバキ「そういうことなら……。私がよく聞く断末魔はですね……」
ヴィル「私がよく聞く断末魔???」
ツバキ「職業柄、様々な存在の様々な声を聞くので……」
ヴィル「それでも断末魔をよく聞くのは可笑しいのよ」
***
ジャミル「因習村じゃないか」
ツバキ「そうだよ」
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ジャック「危険度が分かんねぇ……」
エース「もっと分かりやすくなりません?」
ジャミル「そうだよな……。知識がなかったら分からないよな……」
カリム「別のものに置き換えたら分かるかな?」
ツバキ「そういうことなら……。これの危険度はジェイドレベルだよ」
エース「あっ、分かりやすい!」
エペル「大分ヤバいやつ」
デュース「今すぐ逃げよう」
ジャック「むしろ災害指定しろ」
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ツバキ「………あのオクタヴィネル寮生……」
ジャミル「どうした?」
カリム「今すれ違った奴か?」
ツバキ「何人と同居しているんだろうな……」
リドル「怖いことを言わないでくれるかな???」
アズール「寮内ですか? 彼のご実家ですか???」
ツバキ「どちらもだな」
アズール「彼に転寮の提案をしてきます」
リドル「他寮に押し付けるんじゃないよ」
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ツバキ「そんなに怖いことを言った覚えはないのだがな……」
リドル「君が言うと怖さが倍増するんだよ……」
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ツバキ「“つらぐい“か……」
カリム「つらぐい?」
ツバキ「つらとは、まぁ顔のことだよ。顔を食べる怪異のことさ」
カリム「シンプルにヤバい奴だな」
ツバキ「そうだよ」
ツバキ「そもそも、私が相手取る化け物だぞ? ヤバい奴に決まっているだろう」
カリム「それはそう」
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エース「ナイカレ生ってモテないんスか?」
ツバキ「ジャミルはモテモテだよ」
ジャミル「俺は人にモテたい」
エース「そもそもの大前提が崩れてるんですけど」
フロイド「人にもモテモテじゃん。何回も誘拐されかけたりしてんでしょ?」
エース「それはモテてるとは言わないんじゃ……」
ジャミル「ごく普通の一般人にモテたい」
ツバキ「本性を知られている相手には無理だな。初対面ならワンチャンある」
フロイド「外面はいいからね、ウミヘビくん」
ジャミル「ほっとけ」
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7章ネタ
もしツバキが原作カリムの夢を見たら
ツバキ「ヤバい、ジャミルがジャミルじゃない」
監督生「こんなに笑っているツバキ先輩、初めて見た……」
グリム「笑い過ぎて痙攣してるんだゾ……」
ツバキ「か、解像度が、解像度が低すぎる。ここのカリムには、ジャミルがどう見えているんだ?」
ツバキ「認識阻害に似た効果があるのか、厄介だな」
ヴィル「まだ声が震えているわよ」
イデア「もう、思いっきり笑っちゃいなよ……」
ツバキに原作軸の夢の鑑賞会をさせたい。
ジェイドとトレイの二代トンチキドリームを見せたい。
多分、宇宙猫顔を披露してくれる。
まぁ、ツバキはマレウス特攻持ちなので、一人一人の夢に介入する必要はないんですが。
何なら7章RTA も可能。
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ツバキ「私達審神者は、本来怪異退治は専門外なんだ。出来ないという訳ではなく、精査に時間が掛かるから」
ツバキ「例えばの話、Aという怪異が居たとしよう」
ツバキ「私達は正体を看破する目を持つ。故に、Aと定義付けられた怪異のBという側面すらも見破ってしまう。だから、これが本当にAという怪異なのか、と言うことを暴くことから始めなければならないんだ」
ツバキ「そのまま退治してしまっても良いんだが、無駄骨になる可能性も、タダ働きで負傷する危険性もある。それは出来るだけ回避したい。だから、そういうのは審神者の専門じゃないんだ」
ツバキ「だから本来、跋除は祓い屋に任せるべきことなんだよ」
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カリム「
アズール「カリムさんとジャミルさんも相当では???」
ジェイド「見事な棚上げですね」
フロイド「ブーメランじゃね?」
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ツバキ「あそこは自殺の名所なんだ」
ツバキ「それで、年に一度か二度、警察やら捜索隊やら回収班が一斉にご遺体の回収に向かうんだ」
ツバキ「まぁ、その捜索隊の中からもご遺体が出てしまうこともあるんだが」
ツバキ「あそこはそういう場所だよ」
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ツバキ「皮膚以外が喰われて死んでいたんだ」
ジャミル「随分器用な怪異が居たもんだな」
レオナ「器用で済ますな」
リドル「五臓六腑に重たいボディーブローを食らった気分だよ……」
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ジャミル「
ジャミル「深入りしないことだろう」
ジャミル「あいつには、語りたくとも語れないことが多いからな」
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エース「ツバキ先輩って、ヴィル先輩とか見てもキャーキャー言わないッスよねー。綺麗とかかっこいいとか思わないんスか?」
エペル「確かに……。タイプじゃない、とか?」
デュース「美しい人とか綺麗な人はタイプじゃないってことは……かっこいい人とか男らしい人が好きってことですか?」
エース「えー? ならレオナ先輩とかマレウス先輩とかは?」
ジャミル「何で争いの火種になりそうな発言をするかな、お前は……」
ツバキ「確かにこの学園は美しい人が多いとは思うが……」
エペル「思うが? 何ですか?」
ジャミル「お前達、こいつの美の基準がいつから人の枠に収まっていると錯覚していた?」
エース「………あっ」
エペル「な、なるほど、人外の美に慣れちゃったんですね……」
ツバキ「まぁ、そう言うことだな。ヴィル先輩やレオナ殿下、マレウス殿下もそれぞれ違った良さがある。けれど、彼等は人の枠に収まる美しさだ。だって彼等を見ても、己の皮を剥いで新しい皮を被ろうとしたり、全身の血を入れ替えようとは思わないだろう?」
エペル「待って???
エース「追いつけない追いつけない思考が追いつけない」
デュース「全速力で振り切られたな……」
ツバキ「人の枠から外れた美しさというのは、それを当然のこととして考えてしまうような、悍ましい程のものなんだよ」
***
ヴィル「人外の美というものについて聞きたいのだけれど」
ツバキ「情報源はフェルミエですか? トラッポラですか?」
ヴィル「どちらもよ。それで? 人外の美って? アタシの美しさでは物足りないほどのものなの?」
ツバキ「人の枠から外れたものの美というのは、思わず見惚れてしまうとか、そういう次元ではないんですよ。天上の美に触れてしまうと、もう人が変わってしまうというか、気が触れてしまうんですよね」
ヴィル「気が触れるほどの美しさ……。興味はあるけれど、破滅を招いてしまいそうね」
ツバキ「流石、シェーンハイト先輩です。行き着く先は地獄もぬるい絶望的な破滅と苦痛が待っていますよ」
ヴィル「……その天上の美に触れてしまった人間を、アンタは見たことがある?」
ツバキ「もちろん。自分の醜さに絶望し、その場で己の皮を剥ぎ取った男性を見ました。その方は精霊とのあいの子で、十分に美しい容姿だったですが……」
ヴィル「お、己の皮を剥ぐ……?」
ツバキ「そうです。見てくれだけでも取り繕いたいと、より美しい存在の皮を被ろうと考えたようです」
ヴィル「………他には?」
ツバキ「美の化身に懸想してしまった女性が、相手に釣り合う存在になろうとして起きた事件があります」
ヴィル「まぁ、恋はね……。人を変えてしまうというものね……」
ツバキ「生まれたばかりの赤子の血を抜き取って、己の血と入れ替えようとしたんです。相手が一点の曇りもない存在であったから、ならば己も無垢で穢れのない存在にならなければ、と」
ヴィル「ごめんなさい、アタシが浅慮だったわ。もう二度と興味を持たないと誓う」
ツバキ「あなたは最初から賢明な判断が出来ていましたよ。これからも、その判断力を持って行動してくださいね」
ヴィル「ええ。人の枠組みの中で精進するわ」
ツバキ「それがよろしいかと」