ジャミルの友達が姐さんだったら 小ネタ






・タピ・ルージュよりガラスの棺ネタ

ヴィル「あんたの幼馴染なら作りそうね?」
ジャミル「いえ、あいつは作りませんよ。そもそも、そうならない為に尽力する奴です」
ヴィル「あら、意外。あの子なら、あんたを生き返らせようと必死になると思ってたわ」
ジャミル「いいえ。あいつは自然の摂理に逆らうような事はしません。いや、人の理から外れるようなことはしない、ですかね」
ヴィル「…………」
ジャミル「あいつは死んだ人間は生き返らないと理解している。その事実を捻じ曲げるような事はしませんよ」
ヴィル「…………あの子、あんたが死んだらどうなるのかしらね……」
ジャミル「さぁ?」
ヴィル「さぁって、あんたね……」
ジャミル「まだ死んだことがないので分かりません。まぁでも、例え俺が死んだとしても、あいつは前を向いて歩き続けますよ。例え心が折れていてもね」
ヴィル「そう言うところが、あの子がロイヤルソードアカデミーに選ばれた理由なのかしらね……」
ジャミル「おそらくはそうでしょうね」

***

ジェイド「そう言えば、ツバキさんは人の隣を歩かれることが多いですが、学園長の隣にだけは絶対に並びませんね?」
フロイド「そういやそうだっけ。一応、目上だからかな?」
ジャミル「ただ単に、斬りかかりやすい位置に着いているだけだぞ」
ジェイド「   」
フロイド「   」
ジャミル「あいつが左斜め後ろを歩くようになったら気を付けろよ。“敵”として認識されている可能性が高いからな」
カリム「抜刀して、そのままの勢いで首を刎ねる気なんだろうな~」
フロイド「…………学園長、オルカちゃんに全く信用されてないんだ?」
ジェイド「あの方にあそこまで嫌われるなんて、一体何をしたのやら……」
カリム「まぁ色々な」

***

ツバキ「…………」
レオナ「どうした?」
ツバキ「いえ、少し視線を感じまして」
レオナ「視線?」
ツバキ「お気になさらず。私を見ている視線でしたので」
レオナ「……ルークか?」
ツバキ「そうですね。観察しているのでしょう」
レオナ「チッ、どうしようもねぇ野郎だな」
ツバキ「別に構いませんよ。不快ではありますが、見られたところで、困る事なんてありませんから」
レオナ「……何をそんなに観察することがあるのやら」
ツバキ「私が自分の癖を隠しているからでしょうね。見る度に癖が変わっているから、気になるんでしょう」
レオナ「は? そんなことしてんのか?」
ツバキ「もちろん。私は戦場に赴くことも多いですから、出来るだけ動きの癖を無くす努力をしています。相手に気取られては命取りになりますから」
レオナ「…………」
ツバキ「私にも利があるので、この状況は好都合でもあるんですけどね。相手が私を見つめれば見つめるほど、こちらも情報を得られますから」
レオナ「へぇ? 一方的じゃないって?」
ツバキ「はい。とりあえず、利き手、利き足、効き耳、効き目は把握しました。後は魔力の質、量、痕跡、痕跡の消し方も」
レオナ「おいおいおいおい。魔法士が知られたら一番困るやつじゃねぇか。つか、どこでどうやって把握した、そんなもん」
ツバキ「ふふ、私からタダで情報を引き出そうとするからです。深淵を覗くとき、深淵もまた、相手を見ているんですよ」

***

マレウス「お前はドラゴンを怖がらないな?」
ツバキ「ふふ、ドラゴンを怖いとは思いません。もっと悍ましいものであるならば、恐れるかもしれませんが」

***

イデア「こう言うのって普通、ツバキ氏とかジャミル氏が巻き込まれるもんなんじゃないの? あの子達の方が怪異達にとって美味しそうでしょ???」
カリム「あの二人をそこいらの奴が取り込める訳ないだろ~! だって背後に神様がついてるんだぞ?」
イデア「せやった……」

***

ツバキ「なるほど、完膚なきまでに叩き潰して殺せば良いんだな? 何だ、それなら簡単じゃないか」
イデア「言い分が圧倒的強者のそれなんだよなぁ……」
エース「物言いが魔王じゃん」
ツバキ「魔王も勇者も似たようなものだろう。人類の脅威という点においては」
エース「この人、人類の希望を人類の敵と同類にしやがったんだけど……!?」
トレイ「まぁ、言ってることは間違ってないんだろうけどな」
ジャック「夢も希望もねぇ……」
エペル「身も蓋もないよ……」

***

ツバキ「実力で黙らせろ。それが一番手っ取り早くて確実だ」
レオナ「蛮族かよ」
フロイド「野蛮人の考え方じゃん」
エース「やっぱこの人ヤバいって」
ヴィル「何でロイヤルソードに入れたのかしら???」
ツバキ「何て面の厚い発言なんだ。こんな特大ブーメラン、見たことないぞ」

***

ツバキ「知らないのか? 人の、最も原始的な快楽は殺戮だぞ? 人は元々、野蛮で、暴力的で、どうしようもない生き物だろう?」
ジャミル「笑顔は威嚇由来のものだという説もあるしな。その話には僅かだが、信憑性がある」
カリム「そんな信憑性要らないんだよなぁ……」

***

カリム「ツバキのとんでもエピソードなら腐るほどあるんだよなぁ……」
ジャミル「本当にな。お腹いっぱいだよ」
ジェイド「つまり、それだけトラブルに巻き込まれていると」
ジャミル「理解が早くて助かるよ」

***

カリム「ツバキはあんまり人に向かって殺すとか言わないんだけど、逆に言えば本気で殺したいと思った時には、必ず“殺す”って言ってくれるからわかりやすいよな」
ジャミル「確かにな」

***

ジャミル「おじさん……ツバキのお父さんは怒ると怖いんだ。ツバキのお母さんも恐ろしいが……」
カリム「そもそも、ツバキが怒ると怖ぇもんなぁ」
シルバー「あまりイメージが湧かないな……。ツバキ殿のご両親はどんな風に怒るんだ?」
ジャミル「理詰めで追い詰められて殺す感じだな」
リドル「理詰めで追い詰められて殺す???」
ジャミル「正論に正論を重ねられて、こちらはぐうの音も出ない状態にされて、心を折られる」
カリム「おばちゃんは優しく丁寧に心を殺してくるよな!」
ラギー「そんな明るく言うことッスか???」
リドル「どんな感じなんだい、それは」
ジャミル「的確に良心の呵責を起こさせて、とんでもない罪悪感を抱えることになる」
カリム「最終的に抱えるのは虚無だな!」
シルバー「虚無」
ラギー「何だろう。何か、詳しく聞いちゃいけない気がする……」

***

ツバキ「肉体的に傷付けたいときに、平手打ちなんて生優しいことは言わない。拳で行く」
カリム「待ってくれ、ツバキ。ツバキの拳はヤバいから!」
ジャック「歯が飛んでいきそうッスね」
ツバキ「当たり前だ。前歯を全部持っていくに決まっているだろう」
レオナ「真正面から叩き込む気だ、こいつ」

***

ツバキ「良いことを教えてやろう。私はジャックの腕くらいなら、容易く折ることが出来る。やらないだけでな」
デュース「ひぇっ……」
ツバキ「もちろん素手だぞ」
エース「怖い怖い怖い」
ケイト「待って? ジャックくん、結構腕太いよ? ツバキちゃんの倍くらいあるよ???」
ツバキ「そのくらい何ですか? 逆に畳めば良いだけでしょう?」
ケイト「やばぁ……」

***

ツバキ「化け物共に人でなしと言われるとはな。まぁ、いい。お前達を殺すのに、人である必要はないものな?」
ジャミル「割と正しく人でなしだろう……」
カリム「良い奴だけど、たまに倫理観死んでるもんなぁ、ツバキ」
ツバキ「君達はどっちの味方だ」
「「ツバキに決まってるだろ」」

***

ツバキ「戦下において、理性など無意味。人間性など捨ててしまえ。獣のように本能に従い、敵を屠れ」

***

リドル「今だけはツバキが女性であることを忘れるんだ。いいね? 殴り倒す勢いで向かって行かなきゃ止められないよ」
エース「でも、殴り倒す前にこっちがやられますよね?」
リドル「うん」
エース「駄目じゃないッスか!」

***

ツバキ「何故、私より視線が高いんだ?」
ツバキ「君達は今、私に説教をされているんだよな? なら何故、私が見下ろされている?」
ツバキ「ふむ。まだ頭が高いな? もっと下げられるだろう?」

***

ジャミル「今正気に戻ってもいいことないぞ。もう少しバグっとけ」

***

ツバキ「あれを超えるものはない。だが、並び立つことは出来るだろうさ」

***

ツバキ「神は人にしか殺せない。英雄では倒せない。神は人無くしては在れないもので、英雄は人から祀り上げられたもの。故に、人でなくなったものに、神は殺せない」

***

ジャミル「俺が産んだ神の子を育てたいって言い出したヤバい奴の話でもするか?」
フロイド「絶対に止めて」

***

7章ネタ

ツバキ「我らは異界攻略のエキスパートですよ? この程度の領域支配、ねじ伏せられなくてどうしますか」
セベク「なっ……!? ま、マレウス様の領域支配をこの程度だと!?」
イデア「マレウス・ドラコニアの領域支配をこの程度って言ってのけちゃうの、流石すぎますわ……」
ツバキ「うちの連中も嘆きの島に派遣しますか? 場所はすでに補足していますので、いつでも合流できますよ?」
イデア「ちょっと待って???」
オルト「そんなことも出来るの!?」
ツバキ「あと、この領域にも突入できますよ。どうしますか?」
イデア「色々と待ってクレメンス。頭が追いつかない」
シルバー「ツバキ殿もそうだが、ご実家も相当に規格外だな……」
ツバキ「まぁ、基本は神が相手だからなぁ……。妖精の範疇に収まっている生き物なら、どうとでも」
イデア「もしかして東方の国、下手すりゃ世界征服出来ますな???」
ツバキ「ふふ、ノーコメントで」




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