ジャミルの友達が姐さんだったら 11






「ぼ、僕の天使に纏わり付きやがって……!」


 ガジガジと爪を噛み、髪を掻き毟る。血走った目でブツブツと呪詛を吐く姿は、とても正常な精神を有しているとは思えない姿だった。
 青年は激しい怒りを宿した目で、分厚い魔導書を睨み付ける。その中から目的のページを開き、怪しげな魔法陣を描いていく。


「絶対に許さない……!」


 怨嗟がにじみ出る声で吐き捨てて、青年は魔法陣に魔力を注ぎ込んだ。




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