ジャミルの友達が姐さんだったら 10.5
おまけ
ジャミル「先生方にお聞きしたいのですが、ツバキにボヌール・デスタンの自殺を報せたのは何故ですか?」
クルーウェル「…………何?」
トレイン「……いや、我々はその事実を伏せていたはずだ。何かの折に触れて知られてしまうことはあるかもしれないが、こちらから報せるつもりはなかった」
カリム「じゃあ学園長は、何でツバキにボヌールのことを伝えたんだ? 先生達は、報せない方向で話を進めてたんだろ?」
バルガス「…………学園長が教えたのか?」
ジャミル「そのようですね。どのような話し合いが為されたのかは分かりませんが、ツバキは大変心を痛めているようです」
カリム「“私にどうしろっていうんだ”って、塞ぎ込んでて……。“どうすれば良かったんだ”って、ちょっと見てらんないくらいでさ……。あいつも病気になっちまいそうなんだ」
トレイン「なるほど……。ともかく、我々はサニワ殿に責任があるとは一切考えていない。気にするなといっても、それは難しいだろう。出来る限り、サニワ殿に寄り添ってあげなさい。何かあれば、我々も協力しよう」
クルーウェル「学園長に対する処置は、我々に任せてくれないか? 徹底的に躾け直すことを約束しよう」
ジャミル「是非そうしてください。彼の死を理由に、何か脅されたのでは無いかと勘ぐってしまうくらいの塞ぎようでしたから」
カリム「たまに居るもんなぁ、そういうずるい考えの奴。うちの客にも居るんだ、ミスでも無いようなことをあげつらって、今後の取引を有利に進めようとする奴」
ジャミル「そうだな。学園長がその手の輩では無いことを心から祈るよ」