イナイレ夢
(宮坂君が、私を殺そうとしてる・・・。)
宮坂が、鋭利な刃物を持って近付いてくる。
しかし、静は笑っていた。
まるで、殺されることを待っていたように。
「俺、静さんのこと、本当に好きなんです。
誰にも、渡したくないんです。」
愚かな子・・・。
静は、そう思いながいながらも笑っていた。
だって、自分の方が、愚かだから。
「静さんを、俺だけのものにしたいんです。」
丁度、よかった。
静は、そう言った。
「私、今、死のうとしてたの。
宮坂君。あなたのものになるから、私を、その手で殺して?」
すると、宮坂は、嬉しそうに笑った。
はたから見れば、恐ろしいほどに、異常な光景。
本人たちからすれば、遊ぶ約束をしているようなもの。
そして、彼女は自分の愚かさを、笑った。
自分は、汚く、醜く、ずるい人間だと。
なにせ、自分の手は汚さずに、後輩の手を使って、自分は目的を果たそうとしている。
つくづく、汚い人間だと思う。
「さぁ・・・。」
早く、私を
その手で
殺して・・・?
