イナイレ夢






今朝、ヒナタは幼馴染の松野と、喧嘩をした。
しかし、二人とも、何故、喧嘩をしたのか覚えていない。
でも、自分から謝るのはどこか、気に食わない。
だから、絶対に自分からは謝ろうとはせず、松野も同じように意地の張り合いをしていた。


その日の帰り道。
少し先を歩く松野が、呟いた。

「ねぇ・・・。」

顔を上げると、松野が不機嫌そうにこちらを見ていた。

「なんで、ついてくるのさ?」

まるで、顔も見たくないというような表情の松野に、更に、怒りがわきあがる。
帰るどころか、顔も見たくない、相手と一緒に帰らなければいけない理由は一つ。

「私の、家もそっちにあんだよ。」

そんなことも、忘れたの?
そういった。嫌味ったらしく。

「あ~、そうだったねー。
 僕はてっきり、怖がりなヒナタのことだから、一人じゃ帰れないのかと思ったよ。」

その言葉は、ヒナタの闘争心に火を付けた。
売られたケンカは、すべて買う。
ヒナタの目は、そう言っている。

「怖がりだったのは、どっちだっけ~?
 よく、泣いてたくせに。」

松野の闘争心にも火がついた。

「そっちもでしょ?」
「君ほどじゃないね。」

二人の間に、火花が散り、雷鳴が轟いた。
しばらく、にらめっこ状態が続いた。
でも、どちらからともなく、ため息をついた。

「なにやってんだろうね・・・?
 すごく、バカなことやってた気がする・・・・・。」
「だね・・・。」

ちょっとの間、沈黙が訪れた。
そして、二人同時に吹き出した。

「なんで、喧嘩したのかも、覚えてないや・・・。」
「アレ?ヒナタも?」

空介もかよ~?とまた、二人で笑った。


結局、
二人の喧嘩はこんな風に終わって

最後には、いつも

今まで通り

笑っている。




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