イナイレ夢
朱音は、この前のジェミニストーム戦で足を痛めて、入院していた。
悔しそうに、ボールを見つめている。
そんな朱音のところに不法侵入してくる奴がいる。
「朱音・・・。といったか?」
「うぉぉぉぉぉ!!?」
いきなり、声をかけられ叫び声をあげる。
もう、何度目になるか、わからなくなっているが、これには毎度、驚かされる。
振り返ると、いつも通りそこにはレーゼがいた。
「いきなり出てくんな!
通報・・・は、無理だから、ナースコールするぞ!!」
レーゼはそう叫ばれるが、我関せずと窓際に座る。
「オイ、聞けよ、レーゼ。
てーか、敵の前に、白昼堂々現れんな!」
そういっても、我関せず。
朱音は、ため息をついた。
すると、一拍置いてレーゼが呟いた。
「・・・朱音。」
「あ?」
不機嫌そうに振り返ると、レーゼがやっと聞こえるような声で呟いた。
「足の具合は・・・?」
朱音の思考が止まる。
そして、やっとのことで、思考を取り戻す。
「ああ・・・。足ね。全然へーキ!大丈夫!!」
そうか・・・。
それだけ、聞いたらレーゼは窓から飛び降りた。
下をのぞくと、レーゼの姿はすでになかった。
「・・・・・まさか?」
不法侵入の理由。
それは、彼女を、心配していた優しさだった。
END
