刀剣×コナン
刀の護衛に現世に訪れた姐さんが殺人事件に巻き込まれる話。
姐さんが現世で行われる日本刀展が行われることになり、その護衛に。展示会前の、仮展示にてコナンたちと遭遇。
殺人事件が起こり、刀が一本なくなる。姐さんがその刀剣の本霊の力を借り、刀を見つけると犯人だと疑われるが、コナンが解決。
・姐さんサイド。こんのすけから現世にて刀剣の護衛の任務が来ていることを伝えられる。その中には刀剣男士の本霊も。敵に狙われる可能性もあり。政府の守りの外に出すということはそれだけ危険にさらすということ。なので審神者が護衛することに。(役職なども捏造してくれるとのこと)
断る場合は戦争放棄と受け取られ、ますます立場が悪くなることを考慮し、引き受ける。
けれどそれは姐さんのことはどうでもいい審神者だと言っている様なもの。優秀な審神者を危険な場所に配置したりはしない。
・コナンサイド。園子が刀剣博覧会を行うから来ないか?と毛利家に。人が多くてゆっくり見れないだろうから、仮展示の日に。身内の見学会の様なものだから、とコナン達を誘う。
「刀って国が保護してるんじゃなかったっけ?」と蘭。「それを可能にしちゃうのが鈴木家よ。っていうのは冗談で、前々から展示について博物館側がいろいろ言ってたらしいの。色んな人に日本刀の素晴らしさを知ってほしいって。でもセキュリティ管理なんかの問題で出来なくて、うちが関与することによって、どうにか、って感じなの」
「あくまで国主催で、第一協力者がうちって形になってるから、今回はあんまり権限ないんだけどね。生の声も聞きたいし、ぜひ来てほしいのよ」
・仮展示当日。飾り付けの途中、まだケースがかぶせられていない刀を小五郎が手に取る。こんな無造作に置かれてるってことはレプリカだろ、的な。すると手がすぱっと切れて大騒ぎ。
「物の価値の分からぬ発言に、刀剣が怒ったのでしょう」と刀を取り、ハンカチを切り傷の上にかぶせ、手で押さえる。
「長谷部」と呼んで、長谷部に刀を持たせる。
「紹介しましょう。こちら、日ノ本の宝が一振り、へし切長谷部にございます」
国宝じゃねぇか!とみんな大騒ぎ。
・「清庭椿(さにわつばき)です」と名乗る姐さんに刀剣達が(いい度胸してんなぁ……)と苦笑。
清庭(審神者)と名乗ったのは、歴史修正主義者に自分の注意を向けさせるため。
・蘭が長谷部達に見とれているのに気付いてコナンが嫉妬。
・姐さんは政府関係者とは名乗らず、展示品の関係者と名乗る。コナンが懐疑の目を向ける。
・コナン達を見て、刀剣達が「彼らも磨り上げられたのでしょうか?」
・案内などをしていると、口論になっている男女。係員の女性とその彼氏、そして友人(係員)
「何でこんなデケー箱に入ってんだよ。袋にでも詰めて持ち運びゃあいいだろ」
「馬鹿言わないで! そんなことして刀が傷ついたらどうするの!」
「あー、はいはい。こんなところで喧嘩はやめようね」
・刀野剣二(とうのけんじ)
柄田下緒(つかださげお)
反峰沙耶(そりみねさや)
・刀が一本ないことに気づく。それでみんなで探すことに。
・無くなった刀の本霊が姐さんに声を掛ける。
・本霊の案内に従い刀を探していると、柄田が「そんなところにあるとは思えないけれど」と不思議そうに声を掛けてくる。
「あっちを探そう。大変そうだから手伝って欲しい」と言われるが「ありえないからこその盲点ですよ」と姐さんが刀のある方へ。
・姐さんが本霊の力を借りて刀を見つける。丁寧に扱われており、刀に明るい人間が盗もうとしたのでは、と推察。
・すると今度は刀野がいないことに気づく。まだ探しているのかな、と皆で探してみることに。
・悲鳴を聞きつけ、刀野の死体を見る。
初めての出陣のとき、本陣を落として帰城の命を出した後嘔吐したことを思い出す。死体を見ても驚くだけで、冷静でいられている自分を嘲笑する姐さん。そんな姐さんに懐疑の色を濃くするコナン。
・姐さんが犯人ではないか、と疑われる。「貴方、まるでそこに刀があるのが分かっているかのように、いともたやすく刀を見つけたそうじゃないですか」
「刀を盗もうとしたところを刀野に見られ、殺害。疑いの目を逃れようと隠していた刀を自分が見つけた振りをして戻ってきた」
「この機を逃しても、展示品の関係者である貴方なら、いくらでも盗む機会がありますからね。この場で容疑者から外れてしまった方が得策だと判断したのでしょう」
すると反峰たちが展示品の関係者?と疑問の声を上げる。
「お兄さん何者?」
「……自分が自分であると証明するのは、存外難しいことだな」
「それから、私はお兄さんではなく、お姉さんだよ」
それで身元照会。政府関係者で、国宝の護衛に来ていることが判明。そんな人が刀を盗むか?そのメリットは?といったん保留する形に。
・コナンが捜査に参加しているのを見て姐さんが「君、何だか大人みたいだな。まるで大人が子供になってしまったみたいだ」「けれど君はまだ子供だ。こんなものを見る必要はない」と発言し、死体や捜査から遠ざけようとする。
そう言った姐さんの言動に、コナンが姐さんを黒の組織やそう言った組織に加担している人間なのでは、と怪しむ。
・犯人は反峰。刀の捜索中。刀野が刀を盗み、売りさばこうと目論んでいるのを聞いてしまう。刀を愛する反峰が刀野を許せずカッとなって殺害。
「お金で決められる価値じゃないの! そんなの侮辱だわ!!」
殺した後で隠された刀を探そうとしていたい。しかし、すぐ見つけられると思っていたが見つからない。だから姐さんが見つけてくれて本当に嬉しかった。
「刀剣だって侮辱されて悲しかったはず! あいつが死んで喜んでくれているはずだわ!」
「薬研の逸話を知っていますか?」
薬研藤四郎で自害しようとした際に、何度やっても腹に刺さらず、腹を立て投げつけたところ、薬研に突き刺さったというもの。
「私が思うに薬研は、自身が愛する信長を殺したくなかったのだと思います。人が刀を愛するように、刀も人を愛しているのだと思います」
「だからきっと、自分を愛してくれた人が、自分のせいで過ちを犯すことを喜ぶわけがないんです」
姐さんの言葉で反峰が自ら警察に手を差し出し、手錠を掛けられる。
・では誰が刀を盗んだ、という話しになり、柄田が浮上。ずっと怪しかった。刀の方へと向かう姐さんと遠ざけようとしたり。
それに隠された刀の保存方法がとても素人のものとは思えない。仲間がいた可能性があり、それが柄田なのではないか、と言われる。むしろ刀の価値が分かる貴方が主犯なのでは、と言われ、白状する。
・そうして事件は一件落着。その後もコナンは姐さんを監視したりするも、怪しい素振りは全く見せず、コナンだけがすっきり出来ない。
けれど実はこの場にいない刀剣達が暗躍し、遡行軍殲滅は行われていた。
姐さんを危険人物と想いつつ、億さずにいるコナンをこっそり見守りつつ、姐さんが悲しい顔をする。
「君は何も知らなくていい。君は守られていい立場にいる。それを放棄せず、守られていてくれ」
「誰かが守ってくれるのは、今だけなのだから」