ヒロアカ世界に転生した姐さんの話
・刀剣乱舞×ヒロアカ
轟家に転生した姐さんの話。
燈矢の双子の姉として轟家に生まれる。
燈矢とは逆で、冷さんの氷結の個性を持って生まれる。その中に、微かにエンデヴァーの炎熱の個性も持ち合わせている。
ちなみに見た目も真逆。エンデヴァーの赤い髪に、冷さんの黒い瞳を有している。
顔は釣り目の冷さんなので、エンデヴァーと焦凍はちょっとだけ椿に弱い。
左利き。
個性『
その名の通り、赤い氷を操る個性。
***
燈矢「お父さん、焦凍ばっかりだ……。全然俺のこと見てくれない……」
椿「なら、私に見せてくれ。燈矢だって父さんばっかりだ」
燈矢「椿ちゃん……」
椿「燈矢が父さんに見て欲しいのは分かっているけれど、父さんばっかりずるいだろう?」
燈矢「………じゃあ、今日は椿ちゃんに見せてあげる」
椿「ふふ、ありがとう」
***
冬美「どうしてお姉ちゃんは、燈矢兄を止めないの……?」
椿「彼を応援しているからだ」
冬美「応援って……。燈矢兄は個性を使い続けると、身体が壊れちゃうんだよ!? 燈矢兄が死んでもいいの!?」
椿「だから私がいるんだろう?」
冬美「え?」
椿「確かに、冬美の言うことにも一理ある。私だって、燈矢に傷付いて欲しくない。まして、片割れが失われるだなんて考えたくもない」
冬美「椿姉……」
椿「でも、叶えたい夢がある。成りたいものがある。それを否定することは、私には出来ない」
冬美「…………」
椿「大丈夫だよ。必要以上の無茶をするなら私が止める。心配しないでくれ」
冬美「………二人とも、無茶しないでね?」
椿「ああ、約束する」
***
椿「燈矢、手がかじかんで痛い。あっためてくれ」
燈矢「大丈夫? 椿ちゃんは個性が強すぎるから、あっためられる人が傍に居ないときに使ったら危ないよ」
椿「そうだな、気を付けないと。……でも、それは燈矢も同じなんだから、燈矢も気を付けてくれ」
燈矢「………うん、分かってるよ」
***
椿「…………そう言えば、どうして燈矢はそれだけの炎を出せるのに、火傷程度で済んでいるんだろう」
燈矢「え? どういうこと?」
椿「ずっと疑問だったんだ。どうして私達は、制御出来ないほどの炎や氷の中で、生きながらえることが出来ているんだろうって」
燈矢「それは………」
椿「私達が気付いていないだけで、私達の個性は、ただの蒼炎や紅氷ではないのかもしれない」
燈矢「…………もう一回、自分の個性と向き合ってみる必要があるな」
椿「ああ」
***
燈矢「どうして邪魔するんだよ……!? お前は
椿「そうだとも。だからこそ、私が
***
椿「何をするにも、まずは私を殺してから行け」
燈矢「殺せって……。
椿「ああ。君は一度、焦凍を殺そうとしただろう? でも、私は
燈矢「…………めちゃくちゃだろ。って言うか、自分で殺すのはいいのかよ?」
椿「他の奴の手に掛かるくらいなら、自分でけりを付けたいだろう? 他でもない
***
燈矢「なんで……、なんで、椿に勝てないんだ……! 俺とお前の何が違う!!」
椿「君の動きの癖、個性発動のタイミングは完璧に把握している。さらに、双子故の思考のリンク。拮抗した実力にプラスして、それだけの情報があれば、君を上回ることは可能だ」
燈矢「一体、いつの間に……!!」
椿「ずっと」
燈矢「…………え?」
椿「君が父さんや焦凍を見ている間も、私はずっと君を見ていた。幼い頃から言っていただろう? 父さんばかりずるいって、私にも見せてくれって」
燈矢「………っ!!」
椿「最近の君は、私のことを見ていなかった。自分自身を見ていなかった。だから君は、私に勝てないんだ。何も見えちゃいないから」
***
燈矢「中学くらいの頃は、ずっと椿と殺し合ってた気がする」
椿「気がする、ではなく、事実そうだろう」
燈矢「……俺達、どれだけの自然破壊をしたんだろうな」
椿「考えたくもないな」
燈矢「……道場も何回壊したっけ」
椿「三桁の大台には乗っていないだろう」
燈矢「………修繕費、いくら掛かったかな……」
椿「…………ヒーローになって、きちんと返そう」
燈矢「そうだな……」
***
燈矢「何だあいつ、いけすかねぇ……」
椿「憧れのヒーローはエンデヴァーだそうだよ」
燈矢「…………見る目はあんじゃねぇか」
椿「ふふ、手のひら返しが凄いなぁ」
燈矢「まぁ、気は合わなそうだけどな!」
***
燈矢「お母さんとほぼ同じ顔なのに、どうして椿ちゃんはあんなに男前なんだ???」
冬美「分かる……。うちで一番かっこいいよね……」
燈矢「そこは嘘でも良いから俺かお父さんって言ってくれない? 夏くんでも可」
冬美「お姉ちゃんが一番かっこいい」
燈矢「か、頑な~!」
***
燈矢「そういえばさぁ、椿はヒーローになりたかったの?」
椿「何故そんなことを?」
燈矢「何となく」
椿「何となく」
燈矢「双子だからかな。ヒーロー以外にも惹かれてるの、知ってる」
椿「………そうか」
椿「私は、初めはヒーローになりたかった訳ではないんだ。でも、かっこいいなって思ってしまったから、憧れてしまったから。ヒーローが、私のなりたいものに、なってしまったから」
椿「それにヒーローでも、水族館の館長さんをしていたり、別の仕事を並行している人もたくさんいるから、そういうのもありだなって」
燈矢「……そっか。俺のために、無理してるんじゃないなら、それでいいよ」
椿「心配してくれてありがとう」
***
OBOGが特別講師として呼ばれるイベントとかあったらいいな。
相澤「今日は特別講師として、OBOGにお越し頂いた」
椿「初めまして、轟椿です」
燈矢「片割れの轟燈矢です」
緑谷「あ、あの二人は……!!!」
焦凍「椿姉!? 燈矢兄!?」
切島「えっ!? 轟の兄ちゃんと姉ちゃん!?」
緑谷「や、やっぱり……! エンデヴァー事務所の双子のSK……! 学生時代からプロヒーローと遜色ない実力って話題でぶつぶつぶつ……」
爆豪「ぶつぶつうっせぇぞ、クソナード!」
緑谷「ご、ごめん、かっちゃん……!」
葉隠「わぁ~! お兄さんイケメンだね!」
麗日「お姉さんも美人過ぎるやろ……!!」
瀬呂「いや、血筋ってすげぇな……」
峰田「おいおい轟ィ! あんな美人の姉ちゃんがいるなんて聞いてねぇぞ!!」
蛙吹「峰田ちゃん、折角お越し頂いたんだから、大人しくしていてちょうだい」
八百万「まったく……。峰田さんにはほとほと呆れてしまいますわ……」
椿「元気がいいな」
燈矢「こういうのは騒がしいっつーんだよ。でもま、焦凍が楽しそうで何よりだ」
***
燈矢「あ、言い忘れてた。椿ちゃんは接近戦の方が得意だよ」
椿「ふふ、私の氷は威力が強すぎて、扱いづらいからな」
燈矢「それにしてもだろ……」
氷で刀を作り、近接での戦闘に切り替えて無双する椿は居る。
