拾いものをする姐さん 小ネタ






燈矢くんも拾った時空

啓悟「俺、お姉ちゃんに愛されてる自信あるからなぁ……」
燈矢「お前のその自信、どっから来んの???」
啓悟「え? お姉ちゃん?」
燈矢「全てを姉に帰結させるんじゃねぇ」
椿「当然だ。疑いようがないくらい、愛し抜いていると自負している」
燈矢「お前もお前で救いようがねぇブラコンやめろ。って言うか、現在進行形かよ」
椿「君にだけは言われたくないな」


***


啓悟「うるせぇ、ファザコン」
燈矢「黙れ、シスコン。俺が清庭で世話になってたとき、ずーっと姉ちゃん取られねぇように張り付いてたくせに」
啓悟「お前だって二言目にはエンデヴァーばっかりだったくせに!」

椿「二人とも?」
「「はい! すいませんでしたぁ!!!」」

モブ「猛獣使いかな???」
モブ「二人揃って顔真っ青で笑う」
モブ「清庭先輩強すぎワロタ」
モブ「椿ちゃんに勝てる奴は居るのか」
モブ「燈矢が雄英ツートップの片割れだろ」
モブ「ツートップの一人がもう一人に頭上がってないんですよ。力関係が出来上がってるんですよ」
モブ「やっぱやべぇよ、啓悟の姉ちゃん」


***


椿「ベストジーニストさんと私の個性で同じ繊維を同時に操ったとき、どちらに軍配が上がるのだろうか……」
啓悟「そりゃお姉ちゃん! って即答したいけど、ジーニストさんは繊維特化だし、相手の土俵に立つことになるからなぁ……」
椿「やはりそうだよな……。でも、緩和くらいは出来るんじゃないかと思っているんだ。多少動きは制限されても、身動き取れない状態にまでは至らないよう中和できそうではあるな、と」
啓悟「それなら出来そう!」
椿「ベストジーニストさんに会う機会があったら、是非試させて欲しいな」


***


啓悟「ヒーロー名かぁ……。お姉ちゃんの“サニー”は親しみやすいし、明るいイメージで良いよね」
椿「ふふ、ありがとう。私も結構気に入っているんだ」
啓悟「俺も好き~。俺もかっこよくて、みんなが呼びやすい名前を考えなくちゃ」
椿「みんなが呼びやすい名前?」
啓悟「そう。小難しい名前より、覚えやすくて親しみやすい名前の方が、みんなのヒーローって感じするじゃん?」
椿「ふふ、確かに。なら、翼から連想させるヒーロー名なんていいんじゃないか? 君の象徴なんだから」
啓悟「そっか、自分の個性から連想させる名前もありだよね」


***


椿「そう言えば、ヒーロースーツの要望はもう出したのか?」
啓悟「まだ。一回目の要望だから、実際に着てみてから改良して貰わないといけないだろうけど、出来るだけ早く完成させたくてさ」
椿「なるほど。……色は黒にしたのか?」
啓悟「そう! やっぱり俺と言えば剛翼じゃん? 剛翼が目立つ方が良いかな~って。“俺が助けに来たよ”って分かって貰うためにさ」
椿「なるほど。確かに映えそうだな。でも、誰かを明るく照らせるようなヒーローになりたいなら、もっと明るい色合いのヒーロースーツの方が良いんじゃないか?」
啓悟「なりたいヒーローのイメージは確かにそうなんだけど、明るい色だと剛翼の赤と喧嘩しちゃわないかな?」
椿「瞳の色と同じにしてはどうだろう? 陽だまりみたいな優しい色だ。どちらも君を構成する色だから、きっととても似合うと思う」
啓悟「ひょえ……。お姉ちゃん、そういうの良くない……」
椿「そういうの、とは?」
啓悟「無自覚~! 罪深いよ、お姉ちゃん……!!」


***


謎時空で原作邂逅
(椿、雄英高校三年時)

常闇「ほ、ホークスが同い年……」
黒影「背モチョット低イナ!」
啓悟「こっちの世界の俺も、“ホークス”をヒーロー名にしてるんだ」
椿「みたいだな」
啓悟「何か嫌だなぁ。お姉ちゃんが居なくても、俺はヒーローになって、“ホークス”になれるって言われてるみたいでさ」
緑谷「ぼ、僕らが知らないって言うだけの可能性もありますよ! こちらのホークスは、プライベートを一切明かしていないので!」
啓悟「いや、それはない」
常闇「な、何故?」
啓悟「だってお姉ちゃんのことば隠す必要がなか。むしろ自慢したかとに。って言うか、お姉ちゃんが有名にならんはずがなか!」
椿「まぁ、母さんのネームバリューがあるしなぁ」
啓悟「それもあるけど! エンデヴァーさんに認められる実力んある人が無名なんてありえん!」
椿「アングラ系ヒーローをしている可能性もあるだろう? 父さんの手伝いなら、あり得ない訳ではないし」
常闇「す、凄いな……。学生の身でありながら、既にトップヒーローに実力を認められているのか……」
啓悟「そうばい! インターンにも呼ばれたんやけんね!」
椿「だが、そうなると、余計にこちらに私は存在しないことにならないか?」
啓悟「んぐぅ……!」
常闇「ホークスがやり込められている……」
黒影「珍シイナ!」


***


耳郎「かわいいって言われるの、嫌じゃないんだ?」
啓悟「え? だってお姉ちゃんの“かわいい”は、俺のこと“大好き”って意味やけん、むしろ嬉しか!」
上鳴「いや無敵か、向こうのホークス」


***


謎時空の原作邂逅
(椿、啓悟両名ヒーロー時代)

椿「へぇ、そちらの啓悟は私と出会わなかったのか」
啓悟「へぇ、じゃあ公安所属のヒーローやってる感じなのかな? 一時期めっちゃ勧誘に来てたって聞いたけど」
ホークス「そっちの俺にも公安からのスカウトは来てたんだ? よく断れたね?」
椿「ああ。まぁ、父さんを怒らせたくないから、強引な手を打てなかったようだけれど」
啓悟「ああ、うん。弱み握られちゃうもんねぇ……」
椿「弱みが多い組織は大変だよな」
ホークス「………何? 怖いんだけど」
椿「いや、父の個性が物に宿る記憶の再生なんだ。つまり、後ろ暗いものが多い相手ほど、接触したくない相手なんだよ」
ホークス「うわぁ………」
椿「公安は明るみに出したくないものが多いからな。それに、公安をよく思っていない現場主義の部署と仲が良いから、これ幸いにと協力してくれたらしいよ」
啓悟「ああ、分かる。公安って、“あとはこっちの仕事なんで”って持ってちゃうもんね。表沙汰にしたくない案件とか。正義感の強い人達は納得出来ないよねぇ」
ホークス「うわぁ、耳が痛いな〜!」
椿「まぁ、ヒーローもそう言うところがあるから、気を付けないとな」
啓悟「警察怒らせると怖いもんねぇ?」
ホークス「何なの、この二人。俺とは違う角度から公安やら警察やらに詳しいんだけど」


***


啓悟「へぇー! 俺、インターンの受け入れとかやってんだ!」
ホークス「ああ、そっちも後進育成に興味ない感じ?」
啓悟「いやぁ、俺どっちかって言うと椿ちゃんに面倒見られてること多かったから、後輩の指導とか分かんないんだよね。椿ちゃんの後輩指導をそのまま真似して上手くいくかなぁ?」
椿「そうか? 学生時代は上手くやっていたと耳にしたが」
啓悟「そうなの? 俺、あんま自覚ないなぁ……。でも、後輩が良い先輩って思ってくれてるんなら、俺も受け入れの検討してみよっかなぁ」

常闇「………」
ホークス「常闇くん、言いたい事は分かる。でも、その顔はやめてくれないかな???」
啓悟「なになに? 何かやらかしたの、そっちの俺?」
常闇「まぁ、色々と……」
ホークス「これについては、弁解の余地もありません……」
啓悟「本当に何やらかしたの……?」


***


椿「後輩は愛でるものだよ。大事に、時に厳しく、巣立ちまでしっかりと見届ける。まぁ、巣立った後も頼られたら、きっちり頼りになってあげると良い。かわいいものだよ、自分を慕ってくれる者の存在は」
啓悟「でも、後進育成って難しくない? 甘やかすのは良くないけど、厳しすぎても折れちゃうでしょう? 意見のぶつかり合いとかも起こるし、大変じゃない?」
椿「まぁ、辛いときもあるよ。ときには突き放さなければならないこともあるから。でも、それを差し引いても、得がたいものがあるんだ。……ホークスは、もう知っているようだな?」
ホークス「………まぁね」
啓悟「…………」
椿「私の真似をしなくても良い。君なりに、教えられることを教えてあげればいいさ」


***


ホークス「椿さん、だっけ? 彼女強いの?」
啓悟「えっ? めちゃくちゃ強いよ? 使い勝手の良い個性だから、どんな状況にも左右されないし。ああ、でも、物がないと難しいかな?」
ホークス「もの?」
啓悟「ぶっちゃけ、こっちが先に相手を見つけて、奇襲からの一撃必殺で仕留めないと詰む」
ホークス「マジ?」
啓悟「マジ。垂直の壁を駆け上がったり、斬撃を飛ばしてるの? ってくらい切れ味を良くした刀で襲い掛かってくる」
ホークス「言っていい? シンプルに怖い」


***


雄英高校時代

啓悟「……………………お母さんのご飯食べたか……」
モブ「おーい、啓悟が死んでるー!」
モブ「誰かお姉さん呼んできて!!!」
モブ「うんうん、よく頑張ったねぇ! お疲れ様だねぇ!!!」
モブ「マジでトラブル続きだもんな、今回の文化祭……」
啓悟「お姉ちゃんのご飯でもよか………」
モブ「そうだね、お腹空いたねぇ。………ちょっと! お姉さんまだなの!?」

燈矢「一年の校舎が死屍累々になってる……」
椿「おやまぁ……。啓悟も死にかけているな。ちょっと声を掛けてくるよ」
燈矢「おー、いってら-」




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