ヒロアカ世界に転生した姐さんの話






・刀剣乱舞×ヒロアカ
ホークスに成り代わった姐さんの話。
(女→男への転生)
基本的な経歴は一緒。鷹見啓悟として生まれ、公安に保護される。けれど、中身がヒーローに憧れるタイプの人間ではなかったので、エンデヴァー関連の出来事はなかった。
軽薄そうな見た目からは考えられないほどの堅物。原作のホークスとは違い、ファンサもあまり得意ではない。けれどファンを蔑ろにするわけではなく、真面目にファンに応えようとする。はにかんだような笑みで手を振り返したり、ぎこちないポーズで一緒に写真を撮ったり。その結果、「はにかみ王子」やら「初恋キラー」やら言われる。ガチ恋勢や信者も多い。
ちなみに原作の理由で常闇くんを呼ぶことになるけれど、中身が姐さんなので後進育成にも割と積極的。

***

「体育祭の映像を見た限り、黒影は光に弱いのだろうか?」
「ええ、黒影の力の源は闇である故……」
「なるほど。私は炎が弱点だから、弱点が被るなぁ……」
「炎? 意外な弱点ですね……」
「剛翼は突き詰めればただの羽根だ。だから燃えてしまう。まぁ、羽根がなくとも戦えるだけの訓練は積んでいる」
「つまり、無個性状態でも戦える手段があると?」
「ああ。むしろ、私は剛翼を操って戦うよりも、武器を持って戦う方が強いかもしれない」
「なんと……」

実際、日本刀持って戦う方が強かったりする。
ちなみに、最終的に常闇くんが今世の刀剣男士枠に収まる。そのため、ちょっと弱音を吐いてしまったりもする。

「私は本当は、ヒーローじゃなくて、学芸員とかキュレーターとか、そういう仕事に就きたかったんだ」
「でも、私が安穏な仕事に従事するには、まだこの世界は平和じゃない」
「だから、頑張らないと。誰もが平穏を享受出来る世の中にするために」

***

「ホークスは、意外とファンサが得意ではないのですね」
「ああ、そうなんだ。私は結構派手な見た目だから、よく勘違いされてしまうんだ……。そこまで軽薄な人間ではないと自負しているんだがな……」
「ええ。とても真面目な方だと存じている」
「ふふ、ありがとう」
「…………そうやって微笑めば、それが十分なファンサになるかと」
「そうだろうか? 君の宝石のような瞳に見つめられる方が、よほど世の人々を虜にしてしまうと思うのだが……」
「…………なるほど、これが“初恋キラー”と呼ばれる所以か……」
「性質ワリィナ!」

***

全国の博物館や美術館で日本刀の展示スペースに張り付くホークスが目撃されたりする。
そのたびに某呟きアプリが賑わう。

「キラキラおめめが完全にヒーローを前にした幼児じゃん……」
「並べてみたら一目瞭然よ(幼児とホークスの比較画像)」
「完全に一致wwwww」
「刀相手に愛を囁くな。全ガチ恋勢が死ぬ」
「来世は刀になりたい」
「うっとりした顔が愛した相手を見る目のそれなんよ……」
「その顔と声で“なんて美しいんだ……”とか囁くな。耳が孕む」
「最近ではツクヨミもその対象な気がする」
「分かる。尊いものを見る目で見てるよな……」
「ツクヨミアンチは夜道に気を付けろ。音も無く間合いに入り込まれて首を落とされるぞ」
「SKと事務員に対してもだぞ。ホークスは割と愛が重いから」




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