【もしかして】訳あり本丸に研修に行く【ブラック?】3






557 名無しの見習い
保守


558 名無しの見習い
保守


559 名無しの見習い
そろそろ報告に来るころかね


560 名無しの見習い
1週間は来てねぇし、特に何もなかったんじゃね?


561 名無しの見習い
>>560だといいよなー


562 見習い
>>560そうだったらよかったんだけどなー


563 名無しの見習い



564 名無しの見習い



565 名無しの見習い



566 名無しの見習い



567 名無しの見習い
>>562


568 名無しの見習い
み、見習いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!


569 名無しの見習い
きっちり1週間来なかったから何もなかったと思ったのに!!!


570 名無しの見習い
何があったんだよ!!?!?


571 名無しの見習い
てか何で”何か”が起こるんだよ・・・
普通、トラブルに巻き込まれる方が難しいだろ・・・


572 名無しの見習い
>>571ホントそれ
何なのその本丸・・・


573 名無しの見習い
聞きたいけど聞きたくない


574 見習い
まぁ、悪いことばかりではなかったから
とりあえず時系列順で良い?


575 名無しの見習い
おk


576 名無しの見習い
いいよー


577 名無しの見習い
あ゛ー、胃が痛い


578 名無しの見習い
>>577それな


579 見習い
昼休み1時間だからサクサク行くよー
あんまりレスに反応できないかもだけど、許してね?

この前、初めて演練に連れて行ってもらったんだけど、そこで変な審神者に絡まれたんだ
みんなが前に教えてくれた難民って人
花さんは演練に三日月さん、小夜さん、鶴丸さん、明石さん、長谷部さん、鳴狐さん、岩融さんを連れていった
ちなみに三日月さんが護衛で、部隊長は小夜さんね
開始時間より少し前に演練会場に入ると、私たちより先に来てた審神者さん(以下月見さん)に声を掛けられたんだ
「三日月を寄越せ」って


580 名無しの見習い
月狂いかよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!


581 名無しの見習い
最近はなりを潜めてると思ったんだけどなぁ……


582 名無しの見習い
月狂いってのは三日月難民のことな
最近は三日月ドロップマスが増えたからそうでもないけど、少し前まで三日月を手に入れるためにひたすら同じマップをぐるぐるしなきゃいけなかったんだ
それで頭おかしくなっちまった奴を月狂いって呼んでんだ


583 名無しの見習い
月狂いとか一番遭遇したくない類の奴だったよな……


584 名無しの見習い
初期の審神者からすると、三日月って唯一のレア5で、持ってるだけでステータスになってたしな
今は数珠丸とか増えたからそうでもないけど


585 見習い
ちなみに月見さんの演練メンバーは今剣さん、五虎退さん、前田さん、加州さん、大和守さん、秋田さん、物吉さんだった
今剣さんが護衛で、部隊長が五虎退さん
みんな月見さんの言葉に凄く驚いていて、なかでも今剣さんが一番驚いていた

今「だめです、あるじさま!あの三日月はあのさにわの三日月です!ぼく、いっしょうけんめいさがしますから!」
月「探しても来なかっただろうが!!!」

今剣さんを怒鳴りつけて、月見さんは再度花さんに「寄越せ」と詰め寄りました
切羽詰まったような月見さんに対し、花さんは酷く落ち着いた様子で、でも少しだけ怒っているようにも見えたよ

花「貴方は少し冷静になられた方がいい。平静に戻って、周りをよく見てください」

そう言って花さんは月見さんの刀剣達に目を向けたようだった
そんな花さんの態度が気に触ったのか、月見さんが花さんに掴みかかろうとしたんだ
今でこそこうやって冷静に説明してるけど、この時の私は大分テンパってて、盛大に混乱したまま二人の間に割って入ったんだ

私「や、やめて下さい!役人を呼びますよ!」

って叫びながら


586 名無しの見習い
お前、本当テンパってたら何するか分からないな?


587 名無しの見習い
花さーん
そのセリフ、こいつにこそ言ってやってー


588 名無しの見習い
てか、いまつるちゃんに怒鳴るとか絶許


589 名無しの見習い
>>588それ
完全に八辺りじゃん


590 見習い
>>586落ち着いてから、自分でも思ったよ……

続き
私が叫んだことで周りにいた審神者さん達が、月見さんの様子がおかしいことに気付いて、止めようと動いてくれた
でもその前に、私、捕まっちゃいました☆

月「こいつに危害を加えられたくなかったら三日月を寄越せ!」

そう叫ぶ月見さんに、さすがの花さんも驚きに目を見開いた
両方の刀剣達も驚いていて、特に月見さんの刀剣達の驚きようは酷かった

加「主っ!その子を離して!三日月なら俺たちが必ず見つけるから!」
五「主様ぁっ!」

加州さんたちはすごく悲しそうで、それを見た花さんが目を釣り上げて怒りを顕にした
そうして一歩を踏み出そうとしたところで、三日月さんが待ったを掛けた

三「花様、俺に話をさせてくれ」
花「三日月……」
三「なぁに、心配はいらん。俺に任せてくれ」

おおらかに笑った三日月三に、花さんはしぶしぶうなずいて、後ろに下がった

三「見習いを返してはくれぬか?」
月「お前が俺のもとに来るのなら、無傷で返してやれるぞ」
三「それは虫がよすぎる。こちらに何の益もないではないか」
月「だから、見習いを無傷で返してやると、」
三「俺にとって、何の価値もないのに?」

そう言って首をかしげた三日月さんに、演練場の空気が固まったよね
私は一瞬何を言っているのか分からなかったけど、三日月さんにとって私は何の価値もなくて、無傷だろうが重傷だろうが、関係ないってことだって気づいて、ちょっとショックだったよね
他の刀剣男士のみんなも、主と比べたらな~って納得している様な顔をしていたから、刀剣男士ってそういうもんなんだって納得したけど


591 名無しの見習い
お前何してんの!?って突っ込もうとしたけど、三日月ェ・・・


592 名無しの見習い
捕まっちゃいました☆じゃねぇよ!!!
って叫びたかったのにおじじ・・・


593 名無しの見習い
じいさん空気嫁


594 名無しの見習い
刀剣男士ってそういうもんなんだけどね
その場の空気を読むくらいはしてもいいと思うの


595 見習い
後で謝ってくれたし、気にしてないよ

なお三日月さんはこのとき鶴丸さんたちや花さんにきつい視線をもらっておりました

続き
見習いなんてどうでもいい、と言われて、私よりも月見さんの方が動揺していた

月「い、今!返せって言ったじゃないか!」
三「花様の評価が下がっては困るからな。なので、出来れば無傷で返してもらいたい」
月「……俺にどうしろっていうんだ」
三「勝負をしよう。この演練でお主が勝ったら、お主のものになろう」

その発言に私は悲鳴を上げそうになった
花さんたちは驚いて硬直しちゃったし、周りは呆然としてた
月見さんすらも呆気に取られてて、言われた言葉を反芻しているようだったよ
そして言葉の意味を理解して、三日月さんたち、花さんの刀剣達を見て口元を引きつらせながらも笑った

月「は、ははっ、俺が勝ったら、三日月が手に入るのか」
三「そうだ。ただし、見習いに傷一つでもつけたら、そちらが勝利した場合でも俺はお主のものにはならない」
月「いいだろう」

着々と話を進めていく中で、我に帰った花さんが、三日月さんの肩を掴んだ

花「三日月!何を勝手なことを言っている!」
三「俺は花様と見習いなら、花様を取る」

花さんにそれ以上を言わせないように、強い言葉で三日月さんが断言した

三「しかし花様は俺を失いたくないし、見習いが傷つくのも嫌なのだろう?」
花「……ああ」
三「だから、条件をつけることにしたのだ。神との約束だ。反故にすることは出来ない」
花「だからって、賭けごとのようなことをするな!君は娯楽の道具なんかじゃない!」

泣きそうな顔で怒鳴った花さんに、三日月さんは困ったように眉を下げた

三「勝手をしてすまない。しかし俺は、花様と共に在りたいのだ」

そう言って笑った三日月さんに、花さんは諦めたように目を伏せた


596 名無しの見習い
三日月・・・


597 名無しの見習い
三日月、本気で花さんのこと大事なんやな・・・
花さんも、三日月のこと大事みたいだし・・・


598 名無しの見習い
ここに普通に書き込んでるってことは勝ったんだよな!?
引き離されてないんだよな、この二人は!!


599 名無しの見習い
花さんから離れたくて言いだしたんじゃないよな、三日月?
言葉通りでいいんだよな?


600 名無しの見習い
>>598おい、やめろ


601 名無しの見習い
>>598ぞっとしただろ


602 名無しの見習い
今は一旦疑うのやめようぜ?
明らかにブラック審神者がいるんだし


603 名無しの見習い
ブラック審神者は滅ぶべし


604 見習い
続き
三「という訳だ、国永や。代わってくれ」
鶴「……は?」
三「勝手をした責任を取らねばな」

突然話を振られた鶴丸さんはぽかんと呆けた表情で三日月さんを見つめた
けれどすぐに言葉の意味を理解したのか、すっと表情を消した

鶴「……この部隊を選んだのは花さんだ。代わるつもりはない」
三「しかし、勝手をしたのは俺だ。俺が戦わなくてどうする」
鶴「勝手に賭けをした挙句、花さんの采配にまで口答えすると?」

うっそりと口角を上げて軽薄そうに笑った鶴丸さんに三日月さんはそっと口を閉じた
うん、それが賢明だと思う
あのときの鶴丸さん、確実にブチ切れてたもん


605 名無しの見習い
ひぇっ


606 名無しの見習い
こっわ・・・


607 名無しの見習い
鶴丸は怒らせたらアカン


608 名無しの見習い
普段飄々とした奴が怒ると、どうしてあんなに怖いんだろう


609 見習い
あれは怖かった……

続き
花さんと月見さんの対戦は、何の因果か一番最初だった
私は月見さんに捕まったまま連れて行かれて、月見さん側の所定の位置につくことになった
その途中、何人かの審神者さんとすれ違ったんだけど、みんな私のことを心配してくれて思わず泣きそうになったよね
そして月見さんにはきつい言葉を掛けていった
「部隊のメンバーを見て賭けを了承しただろう、この卑怯者」みたいな
この時は何のことだろうって不思議に思っていたんだけど、演練が開始されてすぐ、その理由が分かった
仮想戦場が昼間から一転、夜の戦場へと化した


610 名無しの見習い
夜戦演練仮実装期間中のことだったのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!


611 名無しの見習い
そうだよ、期間丸かぶりじゃねぇか!!!


612 名無しの見習い
メンバーに太刀とかいたから期間終了してからのことかと思ってた・・・


613 見習い
>>612それがね、違うの
うちの本丸にその届が届いてなかったの
ちなみに夜の河原を想定した戦場だった

続き
突然夜戦仕様になった演練場に、花さんたちの刀剣達が動揺したのが分かった
花さんも目を見開いて驚いてたよ
そしてすぐにこんのすけを口寄せした

花「こんのすけ、これはどういうことだ?私はこんな知らせ、受け取った記憶が全くないんだが?」

冷たいと感じさせるくらいに低い声で尋ねる花さんに、こんのすけも激しく狼狽していた

こ「わ、私めもこんな知らせは全く耳に入っておりません!」

って
それを聞いて、花さんは眉を寄せた
そして言ったんだ

花「政府の怠慢か」

って
それはもうおっそろしく凍てついた声で


614 名無しの見習い
おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?


615 名無しの見習い
政府ううううううううううううううううううううううううううううう!!?!?


616 名無しの見習い
こんのすけも知らんとかありえんやろ!!!
てか、こんなことでこんのすけの存在確認したくなかったあああああああああああああ!!!


617 名無しの見習い
怠慢ってレベルかこれが!!!


618 名無しの見習い
まさか担当さんに嫌がらせされてるとか!?


619 名無しの見習い
>>618それかもしれんぞ
見習いにブラックだと思わせるような素振りをしたのも、嫌がらせの一環かも


620 名無しの見習い
何それ悪質すぎる


621 名無しの見習い
でも、ブラックうんぬんの嫌がらせは担当にとってメリットなくない?
ブラック輩出したら評価下がるんだろ?
むしろ隠したがるもんじゃないか?


622 名無しの見習い
>>621確かに・・・


623 見習い
>>621そこらへんの事情は分かんないけど、自分の担当している審神者の中からブラック審神者が出たとなったら印象よくないよね

続き
ふっ、と一つ息をついて、花さんが目を閉じた
そして次に目を開けた時、花さんはいつもの花さんだった
納得はしていないけれど、やることは一つだ、と言わんばかりだった
ただ、勝つ
それだけだ、って
そんな風に見える、強い眼差しをしていた
そんな花さんを見てか、刀剣達も落ち着きを取り戻したようだった

花「さて、今日の演練は夜の戦場で行われるらしい」
長谷「ええ、どうやらそのようで」
岩「夜の戦場は初めてだな!まったく夜目が効かん!」
花「君たちには無茶を強いることになる。そこで、だ」

真剣ながらも、和やかに交わされていた会話が、一瞬だけ途切れた

花「君たち、どこまで私を信じられる?」

全員が、花さんを見上げた


624 名無しの見習い
そこで切るんかい!!!


625 名無しの見習い
気になるとこで切るのやめろ、まじで!!!


626 名無しの見習い
投下はよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!


627 見習い
ご、ごめん……

続き
鶴「どこまで、って……。どこまでも、としか言いようがないじゃないか」

何を当たり前なことを、と言わんばかりの呆れたような顔で鶴丸さんが首をかしげた

花「言い方が悪かったな。私が君たちの目になる。そして私が指示を出す。その指示を、何の疑いもためらいもなく、遂行できるか?」
「「「もちろん」」」

夜目が効かない刀達の声が重なった
ならいい、って花さんが微笑み、刀剣達もにっと口角を上げた
周りでこのやり取りを聞いていた私たちは絶句したよね
幾らなんでも無茶すぎる、って


628 名無しの見習い



629 名無しの見習い



630 名無しの見習い



631 名無しの見習い
嘘やん


632 名無しの見習い
いやいやいや、嘘だろ?


633 名無しの見習い
三振りの指示を出すとか、無茶すぎる・・・


634 見習い
この時演練場の空気は二分してた
花さんを心配するような空気と、好奇とか嫌悪とか、あんまり花さんたちによくない空気で
正直みんな、花さんが勝つなんて思っていなかった
酷い人だと周りに聞こえるような声で言ってたもん
「あんな小娘に戦の何が分かる」って
「大口を叩くだけ叩いて、お飾りになるんじゃないか」って
私も無茶だって、無謀だって思った
でも、花さんはやってのけたんだ

花「これは私にとっても君たちにとっても初めての試みだ。出す指示も、的確にとはいかないだろう。でも、負けるわけにはいかない。勝つぞ!」
「「「応!!!」」」

威勢のいい声が上がって、みんなの士気が上がったのが分かった
その気迫だけで、月見さんの刀剣達が気圧されているようにも感じたよ
三日月さんを奪おうとしてるっていう負い目もあってか、たじろいじゃってたかな
でもさすが刀剣男士、すぐに気持ちを切り替えて、索敵に移った

花「陣形で有利を取るのは諦めろ!地の利を生かす!」

最初の指示は当然陣形についてだった
けれど有利陣形を取るのは諦めるというもので、会場がどよめいた
「このメンツで索敵を成功させるのは難しいかもしれないが、足掻くこともしないのか」って


635 名無しの見習い
嫌な空気だな・・・


636 名無しの見習い
確かにこんなこと起こったら迷惑だって思うかもしれないけど、被害者の花に当たるなよ・・・


637 名無しの見習い
>>636ホントそれ
大人げないったらねぇよ


638 見習い
全部細かく覚えてるわけじゃないから、覚えてるところとか、特質すべきところを中心に書くね
ちょっと違和感を覚えるかもしれないけど、許してね?
っていうか、あの戦闘を文章で書けるほどの文才なんてないし

続き
花さんの部隊は横隊陣
月見さんの部隊は鶴翼陣を選択した
そして刀装が展開され、遠戦が始まった

花「遠戦開始だ!全力で後ろへ飛べ!」

小夜さんと鳴狐さんが完璧にかわし、長谷部さんの刀装が少し欠けた
問題の三振りも完全にかわすことは出来なかったけれど、花さんの指示に従ったおかげか、刀装の損傷はわずかだった
投石も続けざまに投げられたけれど、これは長谷部さんたちが自分達の投石を投げて相打ちって形で撃ち落として無傷
遠戦の結果はまずまずって感じだったかな


639 名無しの見習い
花は自分達が不利って分かってるから、防御型の陣形を取って守りを固めたって感じだな


640 名無しの見習い
夜戦で太刀とか長物が刀装持ってかれなかっただけ万々歳だよな


641 名無しの見習い
>>640へたすりゃ全部持ってかれるもんな


642 名無しの見習い
相手に極がいなくてよかったよな


643 名無しの見習い
>>642ホントそれ


644 見習い
そして両者はそのまま白刃戦へともつれ込んだ
というか花さんが白刃戦に持ち込んだって言った方が正しいかな
撃ち落とした投石の破片で視界が悪くなったのを利用して、小夜さんたちに一気に距離を詰めさせた

小「死んでよ」

小夜さんの冷たい声が静かに落とされたと同時に、ガツッ!とあんまり聞き心地の良くない音が響いた
見れば、小夜さんが前田さんのこめかみのあたりを柄頭で殴りつけたようだった
地面に倒れた前田さんを見て、みんな驚いていたよ
月見さんも動揺しているみたいだった
そして花さんはその動揺を見逃さず、追撃

花「国永!右に二歩、前に三歩!振りおろせ!」
鶴「任せろ!」

鶴丸さんは花さんに言われたとおりに動き、刀を振り下ろした
けれど前田さんがとっさに転がって刀を回避
少しかすっちゃったみたいだけどね
前田さんは中傷寸前の傷を負いつつも致命傷は避けた

鶴「かわされたか……。良い奇襲だと思ったんだがな」
前「そう簡単にはやられません!」

強気な言葉を放ちながらも、前田さんも動揺が隠せない様子だった


645 名無しの見習い
花は隙を突くのが上手いな


646 名無しの見習い
てか夜目の効かない太刀に奇襲掛けさせるか、普通


647 名無しの見習い
でもうまいよな
夜戦に強い短刀に攻撃させて動きを止めて、打撃の強い太刀を置くっていう二段構え


648 名無しの見習い
つーか、鶴丸
ホントに夜目きかねぇのかよ
普通真っ暗な視界の中、指示だけを頼りに動けぇよ


649 見習い
>>647二段構えですらないんだな、これが

続き
花「岩融!四歩前を全力で薙ぎ払え!」
岩「おう!」
前「えっ!?」

鶴丸さんの後ろから現れた岩融さんが、薙刀を振るい、前田さんの小さな体を吹き飛ばした
そして夜目の効かない三振りは反撃を回避するためか後退し、距離を取った

月「前田!」

月見さんが呼びかけるも返答は無し
前田さん、ここで戦線崩壊
圧倒的に不利だと思われた花さんたちが先手を取る形となった


650 名無しの見習い



651 名無しの見習い



652 名無しの見習い



653 名無しの見習い



654 名無しの見習い
あれ?太刀とか薙刀って夜戦出来たっけ・・・?


655 見習い
加「前田がやられた……!?」
大和「夜戦で薙刀が活躍するとか嘘でしょ……!?」
月見「夜目が効かないのは変わらない!落ち着いて対処しろ!」
五「は、はい!」

月見さんの声かけによって広まりかけた動揺が収まった
けれど花さんは動揺が収まる前に、すでに指示を出していた
突然、物吉さんの悲鳴が上がった

明「さすが花さん、手応えありや」

いつの間にか距離を詰めていた明石さんが物吉さんの体を貫いていた


656 名無しの見習い
花さんの怒号の攻め


657 名無しの見習い
攻撃は最大の防御っていうしな


658 名無しの見習い
まぁ、夜目の効かない奴が多いのに守りに入ってたら勝ち目はないしな


659 名無しの見習い
>>658でもそれだと横隊陣の意味なくね?


660 名無しの見習い
もしかしたら攻めるために刀装の消費を抑えたかったのかもな


661 名無しの見習い
少しでも保険を残したってことか


662 名無しの見習い
夜戦って事前に知らなかったんだろ?
何でこんなことをとっさに思いつけるんだよ・・・


663 見習い
秋「いつの間に陣形のこんなに深くまで……!?」
加「でも単騎!囲んで確実に仕留めるよ!」

単騎で突入してきた明石さんを倒すために、加州さんたちが明石さんを取り囲もうと動き出した
けれどそこに新たな影が現れた

狐「頭上からの奇襲は念頭になかったご様子!ガラ空きですよ!」
鳴「油断大敵……」

空から降ってきた鳴狐さんが、加州さんの肩を貫いた

五「空から……!?」
大和「……そうか!岩融!」

大和守さんの言葉に岩融さんを見ると、岩融さんは目を凝らして大和守さんたちの方を見ていた

岩「ううむ……、よく見えんな。国行たちは奴らの所まで届いたのか?」
花「ああ、よくやった、岩融。物吉貞宗を重傷、加州清光を中傷にまで追い込んだぞ」

岩融さんと花さんのやり取りで、明石さんたちは岩融さんに投げ飛ばされて頭上を取ったのだと悟った

月「無茶苦茶だ、あの審神者……!」

月見さんの苦々しげな言葉に、私は思わず全力で同意してしまった


664 名無しの見習い
俺も同意だわ・・・


665 名無しの見習い
ぶん投げるって・・・(唖然)


666 見習い
物「ただではやられませんよ……っ!」
明「おっと」

物吉さんの必死の抵抗で夜目の効かない明石さんは刀装をはがされた
そして丸腰になった明石さんを狙って五虎退さんが突っ込む

花「国行!左からきてる!後退しろ!」

花さんの指示に従い、明石さんが後退
でも短刀の機動には敵わなくて中傷
加州さんにとどめを刺した鳴狐さんが援護に回る形になって、五虎退さんは深追いはせずに後ろに下がった
そこに、いつの間にか後ろに回っていた小夜さんが現れ、五虎退さんの首を掻き切った
五虎退さん、戦線崩壊

大和「いつの間に……!?」
小「可笑しいと思わなかったの?体の軽い者を投げる方が楽でしょう?」

いえ、まず投げ飛ばすっていう考えが浮かびませんから
多分演練場にいた人たちのほとんどが思ったよね


667 名無しの見習い
最後に全力で同意


668 名無しの見習い
>>667それな


669 名無しの見習い
まぁ、確かに短刀のが投げやすそうだよな


670 名無しの見習い
>>669そういうこっちゃない


671 名無しの見習い
>>670、>>669も混乱してるんだろ、察してやれ


672 見習い
後退する気配を見せず、月見さん刀剣達の間合いにいる小夜さん
そんな小夜さんをまず倒そうと思ったのか、大和守さんが向かっていく
けれど、そんな大和守さんの足が止まった

月「どうした!?」
大和「くぅ……っ!目に砂が……っ」
月「砂……!?」

見ると、岩融さんが薙刀で砂を巻き上げていた

月「目潰しか……!」

砂はどんどん巻き上がって、視界が悪くなっていく
大和守さんたちの姿が見えなくなっていって、戦場の一部が砂で覆い隠された
それを狙って、花さんが叫んだ

花「今だ!」

砂に巻き込まれていなかった長谷部さんや鶴丸さんたちが砂の中に消えた


673 名無しの見習い
目潰しからの全員で奇襲か……


674 名無しの見習い
こりゃ花の作戦勝ちだな


675 名無しの見習い
最初動揺してるみたいだったのに、よくこんな策思いついたよな


676 名無しの見習い
>>675ホントそれ


677 見習い
これにはみんな驚いてたよ
花さんを侮ってた人も、花さんの指揮を見て自分を恥じているようだったし

続き
って言っても砂でよく見えなかったから憶測も混じってるけど
この砂ぼこりに乗じて物吉さんが戦線崩壊
ぱしゃん!って水音に向かっていった秋田さん
それはどうやら罠だったみたいで、別の方向から攻撃されたみたい
そんな秋田さんと合流しようとすると、影が見えたらしい大和守さんがその影に斬りかかるも、これも罠

大和「軽騎兵……!?」

って驚いた声が上がったから、刀装を囮に使ったみたい
そして大和守さんも攻撃されて、残り二振りも戦線崩壊に追い込まんとした時、時間切れにより演練が終了した


678 名無しの見習い
ひえぇ・・・
花さん怖い・・・


679 名無しの見習い
すげぇな・・・


680 名無しの見習い
こんな子がまだ未成年とか・・・


681 名無しの見習い
太刀とかがいる状態で夜戦を制するなんて・・・


682 名無しの見習い
てかこれ、刀剣達もすげぇよ
ほとんど視界の無い状態で指示だけを頼りに動くとか、普通できないだろ
周りに何があるか分からない恐怖ってでかいぞ


683 名無しの見習い
>>682言われてみれば確かに


684 名無しの見習い
>>682スイカ割りを思い出した・・・


685 名無しの見習い
>>684ちょwwwwwww
感心してたのにお前のせいで台無しだよwwwwwwww


686 名無しの見習い
スイカ割りと戦場の差を考えてみろよ・・・
スイカ割りなんて平和そのものだわ・・・


687 名無しの見習い
まぁ何にせよ、よっぽど花のことを信頼してんだろうな


688 見習い
本人たちは全然満足してなかったみたいだけどね
花さんは昼と同じ歩数で指示してしまって仕留め切れなかったって悔しそうにしてたし
刀剣達が無意識に臆しちゃって、歩幅が小さくなっているのを加味できなかったことを悔やんでたよ
刀剣達も似たようなことを言ってたよ
昼と同じように動けてたら仕留め切れたのにって
っていうか花さん、何で刀剣達の歩幅とかまで把握してるの……
審神者ってそこまで刀剣達のことを把握しなきゃだめなの……?

続き
敗北したことを受け止めきれなかったのか、月見さんは呆然としていた
それから力が抜けたように座り込んで、悔しそうに言ったんだ

月「やっと三日月が手に入ると思ったのに……!」

って
月見さんは俯いて、どうやら泣いているようだった
それを聞いて、刀剣達に労いの言葉を掛けていた花さんが月見さんに目を向けた

花「まだ見ぬ月を想って泣くくらいなら、今いる刀を想って言葉を紡げ」

そしてこう言ったんだ

花「貴方は別に、三日月が欲しいわけではないんでしょう?」

って


689 名無しの見習い



690 名無しの見習い





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