【演練で見かけた凄まじい審神者の話をする】






1 名無しの審神者
凄まじいキャットファイト(?)だった……(白目)


2 名無しの審神者
キャットファイト(?)て何ぞ


3 名無しの審神者
凄まじい審神者って何?
人外審神者か?


4 名無しの審神者
戦闘系審神者が刀剣に交じって演練してた、とかか?


5 名無しの審神者
>>4まぁ、ないわけじゃないよな


6 名無しの審神者
いや、ごく普通の審神者
ただものすっごく刀剣に慕われてて、発言がものすっごく男前だった
後、その審神者の刀剣達もめちゃくちゃかっこよかった
ちなみに今日の話しな


7 名無しの審神者
>>6お、イッチか?


8 名無しの審神者
キャットファイトってことは女審神者の話か?


9 名無しの審神者
演練終わって暇だし付き合ってやるよ


10 名無しの審神者
まずはコテとスぺよろ


11 野次馬
おー、サンキュー

>>1こと野次馬

20代後半
審神者歴7年の中堅
刀剣は明石以降実装された刀剣は博多と後藤以外いない
どこにでもいる中肉中背のモブ
顔面スペック?お前らと一緒だよ
一応今回の高レベ枠として演練参加
ちなみに演練メンツ
隊長:鶴丸
部隊員:大倶利伽羅、浦島、次郎、秋田、獅子王
護衛:蜻蛉切


12 名無しの審神者
コwwwwwwwテwwwwハwwwwwwンwwwwwwww


13 名無しの審神者
間違ってはいないけどさwwwwwwwww


14 名無しの審神者
三日月とかいんのかよ!って思ったけど俺と仲間だったので許した>顔面スペック


15 名無しの審神者
>>14おまおれ


16 野次馬
>>14、15よう、兄弟

ちなキャットファイトしてた審神者のスペック

黒猫:クール系イケメン顔の長身女子
多分JKくらいの年齢
おそらく新人
演練メンツ:山姥切、大倶利伽羅、鶴丸、薬研、小夜、五虎退
護衛:今剣

白猫:ちっちゃいふわふわ美女
たぶん20代前半
審神者歴1、2年ってことかな
演練メンツ:三日月、一期、鶯丸、小狐丸、太郎太刀、江雪
護衛:長曽祢

ちなみにスレタイの凄まじい審神者ってのは黒猫の方な
演練始まる前からめっちゃ目立ってた


17 名無しの審神者
両方女審神者、だと・・・!?


18 名無しの審神者
演練に女審神者が二人もいた、だと・・・!!?


19 名無しの審神者
クール系イケメンで敵かと思ったらおにゃのこだったでござる


20 名無しの審神者
jkだとおおおおおおおおおおおおおお!!?!?


21 名無しの審神者
ふわふわ美女とかめっちゃ会いたいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!


22 名無しの審神者
俺、このスペックめっちゃ見たことあるんだが


23 名無しの審神者
てか目立ってたって何?
あと誰か白猫の演練メンツに突っ込めよ
どんだけ女審神者に飢えてんだよwww


24 名無しの審神者
>>22俺もだ


25 名無しの審神者
>>22まだ確証が持てないけど、俺も見たことあるぞ


26 名無しの審神者
>>25確定でいいんじゃないかなって思う俺がいる


27 野次馬
黒猫のメンツってさ、難儀って言うか性格に難ありな奴ばっかじゃん?
良い奴らなんだけど、うまくコミュニケーションが取れないって言うか
大倶利伽羅とか小夜とか、審神者歴長い奴でも親密になり切れない感じだろ?
でもさ、黒猫と刀剣達は月日なんて関係ないって感じの仲なんだよ
まんばとか布はつけてたけど被ってなかったし、大倶利伽羅とか「廣光」って呼ばれてるし、小夜はうっすらながら笑顔見せてるし
みんなに「姉さん」やら「姉様」やら呼ばれてるし、すれ違って行く奴らが二度見してたわ
かく言う俺もだけど!


28 名無しの審神者



29 名無しの審神者
まんばが布外すとか都市伝説じゃないの!?


30 名無しの審神者
え?
それってくりちゃんとかも「姉さん」とか呼んでるってこと?


31 名無しの審神者
はい、確定えええええええええええええええええ!!!


32 名無しの審神者
姐さんだあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!


33 名無しの審神者
姐さん目撃スレキタ―――――――!!!!


34 名無しの審神者
姐さん目撃スレだと!?
厚きゅん呼んでこなきゃ!!!


35 名無しの審神者
ママンー!姐さん目撃スレだぞ―――!!!


36 名無しの審神者
うおっ!?


37 名無しの審神者
何この盛り上がり!?


38 名無しの審神者
黒猫って有名人なの?


39 名無しの審神者
>>38一部スレ民の中ではな


40 野次馬
>>39えっ!?そうなの!!?俺知らない!


41 名無しの審神者
>>40じゃあ、そんな野次馬に変わって説明するな?

姉さんじゃなくて姐さん
この人はちょっと特殊な審神者で、刀剣達のことを相談するためにスレを立てたことがあるんだ
見習いやってたときは先輩審神者にスレ立てられてたしなwww
ちなみに超新人でついこの間研修を終えたばっか
日数的に、今日が初めての演練じゃないかな?
でも姐さん、刀剣のために心を砕くことのできる人で、まじで刀剣に慕われてる
ちなみに姐さん=主呼びと同義な


42 名無しの審神者
特殊な審神者?


43 名無しの審神者
研修終えたばっかってことはホントに新人じゃねえか!
それなのに鶴丸いるとかすげえな


44 名無しの審神者
しかもその時点で慕われてるって言うな


45 名無しの審神者
>>41この書き方だと見習いの時点ですでに刀剣持ってたように感じるのは俺だけか?


46 名無しの審神者
>>45お前の読解力おかしいんじゃねえの?


47 名無しの審神者
>>45ヒドス(´Д⊂グスン


48 名無しの審神者
>>42特殊って言っても悪い意味じゃねえから安心しろよ!
本人の許可を得てないから詳しくは言わないけど
んじゃ、説明は終了!
野次馬に主導権返します!
ってわけで続きくれ!


49 名無しの審神者
野次馬はよ!!!


50 名無しの審神者
続き!続き!


51 名無しの審神者
厚きゅんが正座待機してんだ!はよ!!!


52 野次馬
>>48サンキュー!んじゃ続きな!

黒猫と俺が同じくらいの時間に演練場入りしてさ
初めてみる顔だなーってちょっと気になってたんだよ
そんときだいぶ好かれてるような印象を受けたな
演練場は初めてらしくて受付とか待機所とかを探してきょろきょろしてたら、黒猫より先に受付を見つけたらしい鶴丸に「こっちだ」って手を引かれて案内されてたり
黒猫に「ありがとう」ってお礼言われて役に立てて嬉しいって感じで笑ってさ
俺の刀剣達がそろって鶴丸を見たわ
うちの鶴丸はまっっっっったく落ち着きないタイプの奴だからさ


53 名無しの審神者
どこまで同士なんだ野次馬よ


54 名無しの審神者
俺んとこの鶴丸も、もう少し大人しくしてくれればなぁ・・・


55 名無しの審神者
鶴丸って驚きを求める奴だけど、ちょっと驚かせたりするくらいらしいよ
うしろから「わっ!」ってやったり
どっちかっていうと歌仙とかが風流って表現するようなことを驚きととらえるらしい
楽しいとか嬉しいとか感嘆とか、そういうのも含めて「驚き」って言ってる感じ
俺達がびっくり爺と捉えてるからどんどん奴のびっくり爺ぶりが上がっていってるんだと
かなり初期に審神者やってた人がそう言ってたわ


56 名無しの審神者
>>55神様って信仰心によって力をつけるって言うしな
鶴丸の場合、力ではなく性格なんだが


57 名無しの審神者
つまりびっくり爺って思って鶴丸を鍛刀すると信仰心的なものが働いてそうなるわけか






orz


58 名無しの審神者
先入観的なものが働いちゃってるわけか・・・
俺はまっさらな状態で鶴丸を呼べるよう頑張ろう


59 名無しの審神者
まだ来てなくてよかったと思ったのは今日が初めてだよ


60 野次馬
まじか……
俺もびっくり爺って印象持ってたからそのまんまな鶴丸が来たんか……

続き
一戦目は白猫じゃないとこと当たってたな
大倶利伽羅が誉れを取ってた
一定数誉れを取ったらご褒美、って感じの本丸らしくて大倶利伽羅に何がいいか聞いててさ
絶対いらないとか言われるんだろうなーって思ってたら、大倶利伽羅が無言で本体を差し出したんだよな
それを受け取って、心得たとばかりに黒猫が笑った

黒「君、私に振るわれるの、気に入ってくれてるのか?」
大「……あんたに振るわれるのは、嫌いじゃない」
黒「ただ素振りしてるだけなんだがなぁ……。それにしても、折角の誉れなのに、いつも通りでいいのか?」
大「構わない。……むしろ、それがいい」
黒「そんな好きなら逆に申し訳ないな……。何か、試しに斬ってみようか?巻藁くらいなら、私にも斬れると思うんだが」
大「それは駄目だ」
黒「何故だ?」
大「誉れを独占しようとしてしまうと思う」
黒「それは確かに困るが、士気が上がるなら、喜ばしいことでもあるぞ?」
大「……本丸の運営に支障が出るかもしれないぞ」
黒「……そんなに?」

黒猫が驚いたように後ろを振り返ると、他の刀剣達が神妙な顔で頷いてた

黒「それは、困るな」
大「だろう?」
黒「……うん、わかった。君への褒美は『素振りでの使用』とする。業務が終わったら私の所に来てくれ」
大「分かった」

こくりと頷いた大倶利伽羅に黒猫が手を伸ばした
頬をゆるく撫でてた
大倶利伽羅は嬉しそうに眼を細めてて、まじで仲いいなって思ったわ

黒「よくこれだけの誉れを獲得したな。よくやった」

そう言って黒猫がにっと口角を上げて笑った
その瞬間、大倶利伽羅の誉れ桜の量が倍増した
そんでもって普段表情の変化が読み取れない俺でもわかるくらいに顔が微笑みをかたどってて、それを見た瞬間俺は悲鳴を上げてたわ
俺以外にもその光景を見てたやつらがいたらしくて「お前ホントに大倶利伽羅か!!!」って叫びの大合唱が演練場に木霊した
黒猫の本丸の奴らがびくぅ!と肩を震わせてるの見てちょっと申し訳なくなった
だがしかし何度でも言いたい
お前ホントに大倶利伽羅か


61 名無しの審神者



62 名無しの審神者
・・・?


63 名無しの審神者
???


64 名無しの審神者



65 名無しの審神者
え?大倶利伽羅?


66 名無しの審神者
はい?


67 名無しの審神者
釣りかな!?!??


68 名無しの審神者
釣りだろ
大倶利伽羅が微笑むなんて地球が終わる


69 名無しの審神者
てかまず刀を差し出すところからありえない
俺、いまだに手入れすら突っぱねられるぞ


70 名無しの審神者
てか刀剣の本体を素振りに使ってるのか
そしてそれを喜んでるのか刀剣達


71 名無しの審神者
姐さんの大倶利伽羅は割とこんな感じだけどな!
てか皆姐さん大好きwwwww
姐さんも刀剣大好きっぽいし、相思相愛?wwwwwwww


72 名無しの審神者
>>70姐さん剣道やってたらしいよ
確か四段くらい
主の好きなことに使ってもらえるのが嬉しいんだろうな


73 名無しの審神者
大倶利伽羅がこんなにデレるなんてありえないよ!と思ったら>>71
割 と こ ん な 感 じ ???


74 名無しの審神者
てか剣道四段て・・・


75 野次馬
黒猫いろいろとすげぇな
俺、大倶利伽羅顕現して6年半経ってるけどここまで心開いてもらってないぞ

ちな>>60の光景を見たうちの刀剣達の反応
秋田が「……大倶利伽羅さんが素直だ……」って呆然としてて
浦島が「ええええええええ!!?あんな大倶利伽羅さん初めてみた!!!」って驚いてて
次郎が「しかもなんか嬉しそうじゃないか!」って楽しそうで
獅子王が「大倶利伽羅ってあんな顔できるんだな!?」って目を輝かせて
蜻蛉切が「……あれは本当に大倶利伽羅殿なのでしょうか?」って唖然としてて
鶴丸が「……俺は夢でも見てんのかな……」って遠くを見てて
大倶利伽羅は「俺は何も見ていない」ってそっぽ向いてた
俺?俺は「何あれ羨ましい!!!!!!」って全力で嘆いてたよ
アレの1%でもいい
俺にもデレを見せてくれ


76 名無しの審神者
お前はどこまで俺なんだ


77 名無しの審神者
俺は悔しくて床ダァン!してたわ


78 名無しの審神者
俺は近くを通りかかった大倶利伽羅に声かけてすっげぇ嫌な顔された
それでもめげずに主命って言ってこれを見せたら「これは俺か・・・?」って呆然としてたわ


79 名無しの審神者
>>78お前は勇者か


80 野次馬
まぎれもなく大倶利伽羅だったことをここに記しておこう

続きな
驚かせたのを謝りつつ、みんなそれぞれ次の対戦の準備を始めた
まんばに布外させたり、大倶利伽羅とあんなに親しく出来るなんてすげぇなーって感じでみんな感心してたわ
妬みも混ざってたけどwww
そんで黒猫も次の対戦相手にあいさつに行ったんだ
それが白猫
白猫は優秀な審神者なんだろうなーって思わせるメンツだったし、黒猫の刀剣達もあんだけ黒猫を慕ってるみたいだし、優秀そうだ
これはいい戦いが見られるかも、ってみんなが期待してた
でもさ、どうも白猫が難民だったみたいでさ

白「あんたみたいな審神者が、どうして鶴丸を持ってるの!」

って叫んだんだ
楽しみだなーって笑いあってたギャラリーが静まり返るし、黒猫とその刀剣達の雰囲気ががらりと変わって、演練場は混乱の渦にたたき落とされた
白猫は難民って感じもブラックって感じもしなかったし
まさか!?って思ったな
そんな俺達をよそに黒猫は凪いだ目で白猫を見降ろしてるし、短刀達は軽蔑の目を隠さないし、大倶利伽羅は刀に手をかけてたし、鶴丸はどう見たってガチ切れしてますって感じに目を人外のものにさせてた
そんで何より怖かったのがまんば
全ての感情をそぎ落としたような、能面みたいな顔をしてて、背筋が震えた
どうやったらあんな顔できんの……


81 名無しの審神者



82 名無しの審神者



83 名無しの審神者



84 名無しの審神者
短刀ちゃん達に軽蔑のまなざしを向けられたら死ねる


85 名無しの審神者
>>84おまおれ


86 名無しの審神者
>>84おまおれ


87 名無しの審神者
てか鶴とまんばが怖い・・・


88 名無しの審神者
てかくりちゃん、刀に手をかけちゃらめえええええええええええええ!!!


89 名無しの審神者
人外の目って何ぞ・・・


90 名無しの審神者
>>89そのまんまの意味だよ
瞳孔が人間の物とも動物の物ともとれるような、どっちでもないような目になるんだ
アレを向けられたら死期を悟れ
政府役人が刀剣達のもとの主を馬鹿にして殺されかけた時に見せた目だから


91 名無しの審神者
政府役人ェ・・・


92 名無しの審神者
政府って馬鹿な集まりなのか・・・


93 名無しの審神者
>>92それな


94 野次馬
>>90まさにそんな感じ

ちなみに俺は白猫と離れたところにいたから、俺の部隊にも鶴丸がいたことに気づかれてなかったみたいだ

続き
俺らギャラリーが黒猫側の変化にビビってるのに、白猫はそれに全く気付かないで言葉を続けた

白「鶴丸の様な強く美しい刀は私の様な優秀な審神者が持つべきなの!短刀や打刀しか呼べないような不出来な審神者じゃ、宝の持ち腐れよ!私に譲りなさい!」

他にも「私のもとに来た方が鶴丸は幸せ」とか「弱い刀剣と組ませてたら鶴丸の実力が発揮できない。可哀想」とか「鶴丸だって私みたいな優秀な審神者の方がいいに決まってる」みたいなこととかいろいろ言ってたわ
気分悪いから割愛するけど
黒猫はめっちゃくちゃ冷たい目でそんな白猫を見降ろしてた
割と切れてたんじゃないかなって思う
でも先に堪忍袋の緒が切れたのは刀剣達だった

薬「初対面の相手に対しての態度じゃねぇな。口を慎めよ、小娘」
今「あねさまはとてもきんべんなさにわです。せんせきだってゆうしゅうだ。ふできなどとぶじょくされるいわれはありません」
五「姐様のことを何も知らないくせに、姐様を貶すだなんて許せません!」
大「この人を主と定めたのは俺達だ。そんな人の願いならいざ知らず、お前の戯言に応じる様な輩はここにはいない」
小「姐様とあなたとで主を選べと言われて、あなたを選ぶなんて正気の沙汰とは思えない……」
山「貴様のもとに国永をやったところで不幸になるだけだ。それが分かり切っているのに、渡すわけがないだろう」
鶴「なんだか全部言われてしまった気がするなぁ……。まぁとにかく、俺は君なんか願い下げだ。君に膝を折るほどの価値が見いだせない。そもそも俺は、姐さん以外に膝を折る気などないがな」

刀剣達に口々に否定とか侮蔑の言葉を投げかけられて白猫が震える
そんな中、黒猫が刀剣達をいさめて苦笑した

黒「私は国永が君のもとに生きたいといったらそれを受け入れようと思っていたんだ。そちらの方が国永が幸せになれるなら。しかし残念ながら、君はお眼鏡にかなわなかったらしい。そういうわけだから、諦めてくれないか?」

そう言って悩ましげな笑顔を浮かべて、黒猫がかすかに首をかしげた


95 名無しの審神者
怒号の言葉攻め、だと・・・!?


96 名無しの審神者
>>95脱ぐなよ変態


97 名無しの審神者
黒猫がなかなかに健気だった


98 名無しの審神者
何気に全員毒舌なんだが


99 名無しの審神者
てかまんばが割とかっこいいこと言ってる件


100 名無しの審神者
>>99主人公感やベぇな
100げと


101 名無しの審神者
てかくりちゃんが黒猫大好きすぎるwwww
主の願いならなんだってするよ!ってことだよなこれwwwww


102 名無しの審神者
なるほどwwwww
それでさっきから大倶利伽羅が頭抱えてんのかwwwww


103 名無しの審神者
>>102お前>>78かwwwww


104 野次馬
俺のとこの大倶利伽羅もこの時頭抱えてたわwwwww
なるほど、こういうわけだったのかwwwwwwwww

続き
全力で断られて屈辱に震えてた白猫が急に体の力を抜いた
それからすっげぇ形相で黒猫を睨みつけた

白「そういうことなのね……」
黒「ん?」
白「あんた、鶴丸を見せびらかしに来たんでしょう!」
黒「はぁ?」

お前に言われたかねーよ、ってギャラリーは心の中で突っ込んだな、確実に
皆呆れたような白けた顔してたわ
黒猫も呆れたような顔をして肩をすくめた

黒「何故そうなる……」
白「だってそうじゃない!薄汚い根暗に無愛想でつまらない男。兄貴ぶる図々しいガキに眼つきの悪いガキ。泣き虫のおどおどしたガキに舌足らずで頭の悪そうなガキ。どう見たって引き立て役じゃない!」

黒猫たちだけでなく、演練場全体が冷え切ったよな
特にかかわりを持つ刀剣達を連れた審神者んとこ
俺んとこは初期刀がまんばってこともあって全員殺気立ってたけど


105 名無しの審神者
こんなん誰だってブチ切れるわ


106 名無しの審神者
むしろ怒らない奴がいないだろ


107 名無しの審神者
だよな
俺んとこも厚きゅんがブチ切れなう


108 名無しの審神者
俺んとこはママンが怖い・・・


109 野次馬
黒猫がため息をついて、冷めた目を白猫に向けた

黒「君は入手しやすい刀剣達を軽視しているようだが、それは何故だ?」
白「はぁ?レア刀を優遇するのは当然でしょう?美しくて珍しいうえに強いのよ?あんた何言ってるの?」
黒「美しくない刀剣なんかいないし、強くならない刀はいない。どうして優遇するしないの話になるのかが理解できない」

レアが割とそろってる俺が言っても説得力ないかもしんないけど、確かにそうなんだよな
レアは確かに強いし綺麗だけど、他の皆だって錬度が上がれば強くなるし、美しさだって引けを取らない
初期刀で頑張ってくれたから優遇するとかなら分かるけど、レアだからってだけで優遇するのは他の刀剣達に面目が立たない
ホント何言ってんの?って話なんだよな

黒「それに、君が褒めそやしているのは仮初の器じゃないか。確かに人の器も美しいが、彼らの魅力は作り手によってもたらされた刀身の美しさと使い手の想いと、それに答えようする彼らの心によるものだ。
 彼らの美しさはその刀身に現れている。心の強さで刀身の輝きが増し、より洗練されていく。肉体の強さで、その鋭さが増していくんだ。彼らのすべてが詰まっているのはその刀身だ。それらを全く見ていない君が、彼らを美しいと持て囃すのかがさっぱり分からない」

お互いに何言ってんだこいつ、って顔してた
俺は女の子なのに刀剣の顔より本体の方を綺麗って言ってるのが珍しくてぽかんとしてたわ
ちなみに演練場にいた刀剣達は顔真っ赤にしてたな
後で聞いてみたけど、やっぱ刀剣男士って本体を褒められるのが一番嬉しいんだと
それで照れてたらしい
「あんだけまっすぐに褒められたらほだされるわ」というのはうちの獅子王の意見です


110 名無しの審神者
おっと、うちのママンも赤面してプルプル震えてるぜ


111 名無しの審神者
厚きゅんもだわー
ぎゃわいい


112 名無しの審神者
大倶利伽羅は肌の色で照れてるのか分かんねーや
でもこっち向いてくれないから照れてると思われ


113 名無しの審神者
確かに女の子には珍しいよな
刀剣の顔に興味ないって感じなの


114 名無しの審神者
>>113全員が全員そうってわけじゃないけどな
「筋肉ハァハァ」って感じの女審神者と演練したことあったし


115 名無しの審神者
>>114何て残念な女審神者


116 名無しの審神者
>>115それな


117 野次馬

白「そんなわけ分かんないこと言って、ただひがんでるだけなんでしょ!私の美しい刀剣達を見て羨ましいって妬んでるんでしょう!」
黒「僻む?妬む?私は君の刀剣に、ひがむほどの魅力を感じられないんだが?」
白「はぁ!?」
黒「刀剣が美しいのは人の想いが形となったからだ。その想いに答え、人のために在ろうとするからだ。その意志の強さが、魂の気高さが、刀剣を輝かせるんだ。何のために戦っているのか分からないとでも言うような、曇った刀身の彼らを、私は美しいとは思えない。闘っても強いとは思えないし、目標も目的もなくただ途方にくれて戦っていたって強くなんかなれない。断言しよう。君は私の刀剣に負ける。美しさでも強さでも、勝ることはあっても、劣るところなど何一つない!」

黒猫の声が会場全体に響いた
決してそらされることのない視線に自分の刀剣達を信じてるってことがありありと伝わってきた
あんまり表情を動かしたり反応を示さなかった白猫の刀剣達が目を見開いて、それから耐えられないとばかりに目をそらした
そんな三日月たちに気づかず、白猫が喚いた

白「無理に決まってるでしょ!レアの三日月太刀に短刀なんかが勝てるわけないわ!」
黒「ならば証明しよう。私の刀剣達は絶対に負けない」
白「負け惜しみね!……なら勝負しましょうよ。あんたが勝ったらあんたの言うことを何でも聞いてあげる。私が勝ったら鶴丸はもらう。どう?」
黒「……あ゛?」

白猫の提案に、黒猫が瞳孔をカッ開いた目で首をかしげた
しかも超絶声が低かった
地を這うようなって表現できるほど
しかも背が高いから威圧感半端ないんだよ
しかも背後では刀剣達が殺気を放ちながら同じく瞳孔カッ開いてるし
何かもう、それ以上怒らせるのはやめて!って叫びたくなった


118 名無しの審神者
おっふ


119 名無しの審神者
黒猫かっこいい!ってテンションあがってたのに一気に降下した
って言うか部屋の温度が下がった気がする
震えが止まらない


120 名無しの審神者
さっすが姐さん!
こんなときでも刀剣をたらすのを忘れない!


121 名無しの審神者
どんなときでもたらしていくスタイルの姐さん、さすがです!


122 名無しの審神者
だがしかし瞳孔カッ開いた目で首かしげるのやめて怖い
絶対顔に影かかってただろ、それ


123 名無しの審神者
>>122それなんてホラー?


124 名無しの審神者
黒猫スレ民落ち着きすぎワロタ


125 名無しの審神者
>>124リアルタイムであのスレにいれば嫌でも慣れる


126 名無しの審神者
耐性がついたんだな、きっと


127 名無しの審神者
姐さんが来たら一気にテンションが振り切れる自信があるけどなwwww


128 名無しの審神者
どんなスレだったんだ、一体


129 野次馬
黒猫スレ気になる……

黒「賭けだと?ふざけるのも大概にしろ。彼らは娯楽の道具じゃないんだぞ」
白「そんないいわけみたいなこと言って、負けるのが怖いんでしょう?」

小馬鹿にしたような白猫を見て、うちの刀剣達が顔をしかめた
そりゃそうだよな、自分の意思に関係なく賭けに使われたら
黒猫はそのことを言っているのに白猫は鶴丸を奪われたくないからだと勘違いしてるし
あまりの話の通じなさに俺の方が頭を抱えたわ
そんなとき、賭けの対象にされた鶴丸が黒猫に声をかけた

鶴「姐さん、その勝負、受けてくれないか?」
黒「国永?」
鶴「俺は今、とても怒っているんだ。あれは君に侮辱の言葉を浴びせた」
黒「それは私も同じだ。私の刀を、私の誇りをあいつは侮辱した」
鶴「そう、あれは君の誇りを傷付けた」
黒「―――は?」

鶴丸の言葉に驚く黒猫に、大倶利伽羅が鶴丸に続いた

大「あんたが言ったんだろう。”君たちが私を仇なす敵を斬ってくれるというのなら、君達を仇なす者は私が斬る”と。あれはあんたを侮辱した。あれを斬るのに、それ以上の理由はいらない」

ぽかんとする黒猫をよそに、まんばが言葉を重ねた

山「姐さん、あんたはいつも俺達を守ってくれている。今もあんたは俺達の前に立って戦ってくれた。俺達は守られてばかりだ。そろそろ俺達にあんたを守らせてくれないか?」
黒「君たち……」

短刀達は何も言わなかったけど、三人とも同意見だったようで、よくぞ言ってくれた!って感じで満足げに笑ってた
男前審神者の刀剣達は刀剣達も男前だった
男なのにときめいたわ


130 名無しの審神者
これはかっこいい(確信)


131 名無しの審神者
さすが姐さんの刀剣


132 名無しの審神者
三剣士、姐さんに似てきたなーwww


133 名無しの審神者
てーかみんなデレすぎぃ!!!


134 名無しの審神者
ママンが皆がかっこよすぎて悶えてるんだが


135 名無しの審神者
>>134俺も悶えてる


136 名無しの審神者
>>134そっとしておいてやれ


137 野次馬
黒猫の人となりが為せる技なんだろうなぁ……

続き
黒「……わかった」

しっかりと頷いて、黒猫が白猫に向き直った
真っ直ぐに射抜かれて、白猫が圧倒されたのか、たじろいだのが分かった

黒「受けて立とう」

そう言って自信に満ちた笑みを浮かべて、黒猫が踵を返した
所定の位置に向かおうと全員で歩きだした
その途中でまんばがチラッと白猫側を見やったんだよ
それにつられて俺も白猫達を見たんだけど、白猫側は白猫だけが自信満々で自分の勝利を疑っていなかった
やっと鶴丸が手に入るって感じで喜んでたな
でも刀剣達は自分達の負けを悟っているようだった
悲しさと羨望も混じっていたと思う
それも無理ないなって思ったよ
「レアだから勝てる」と思われている自分達と「自分の自慢の刀剣だから勝てる」って思われている相手側
”負けた”って気持ちにもなるよな


138 名無しの審神者
ああ・・・これはな・・・


139 名無しの審神者
信頼を見せつけられている感あるもんな


140 名無しの審神者
白猫んとこってブラックなんかな・・・


141 名無しの審神者
>>140グレーってとこじゃないか?
ブラック産の刀剣って目が死んでたり濁ってたりするから、一発で分かるって言うし
野次馬も最初は気付かなかったんだろ?


142 野次馬
>>141距離が離れてたってのもあるけど、他の審神者も気づいてなかったっぽいし、ブラック予備軍ってとこだと思う

続き
まんばが立ち止まったことに気づいた黒猫が、まんばに声をかけた

黒「国広?」
山「ああ、いや、何でもない」
黒「……そうか」

明らかに何でもなくないって顔してたけど、黒は深くは聞かなかった
代わりに隣を歩いていた薬研と今剣が黒猫に声をかけた

薬「多分、国広の旦那は怒っているんだと思う。あの娘の刀剣達は主である娘がああも攻め立てられているにもかかわらず、何の動きも見せなかった。
  見限られつつあるんだろう。まァ程度の知れる娘って言うのは、さっきの言動で分かっていたことだと思うが」
今「けれどかれがおこっているのはそこじゃない。あるじをいさめず、ただぼうかんしていたとうけんたちにです。
  へいさされたほんまるでかのじょをいさめられるのはかれらだけなのに、あきらめてしまっているとうけんたちがゆるせなかったのだとおもいます。かれはまけずぎらいで、あきらめのわるいひとだから。
   ……もしくはかれらとかさねた、じぶんじしんに」
黒「……君は?」
今「ぼくは……ぼくは、かなしいです。そして、はずかしい……」

そうか、と頷いて、黒猫は二人の肩を軽く叩いた


143 名無しの審神者
なんか意味深だな、これ・・・


144 名無しの審神者
所詮その程度っていう薬研ニキの言葉は分かるが、いまつるちゃんのまんばが白猫とその刀剣達と重ねたってのが気になる


145 名無しの審神者
俺は今剣の「恥ずかしい」が気になるな
三日月達に対してなら身内だからって取れるけど、自分に対してだったらかなり意味が違ってくる


146 名無しの審神者
黒猫スレ民何か知ってるか?


147 名無しの審神者
知ってる
正確な意味は本人達にしかわからないけど、なんとなくはわかったよ
でもここはそういうスレじゃねーし、考察なら別スレ立てろよ


148 名無しの審神者
まぁそうなんだけどさ


149 名無しの審神者
黒猫がブラックじゃないならいいや


150 名無しの審神者
>>149字面は黒いけどなwwwww


151 野次馬
黒猫、白猫ともに所定の位置について、演練が始まった
黒猫は多分、馬を入手してないみたいで、馬は無しだった
白猫は馬を2体持ってて、三日月と一期が使ってた
この時点で白猫が勝ち誇ったような笑みを浮かべてたな
先の時代に進んでる方が偉いってわけでもないのに
ちな陣型は雁行陣で黒猫側が形成有利な
刀装を展開して遠戦
白猫は立てでがちがちに固めてるのに対して、黒猫は投石に弓に銃に軽騎で殺る気満々の装備だった
白猫側の刀装が面白いぐらいにはがされて、この時点で錬度が低かったらしい小狐丸が戦線崩壊
白猫が余裕を失ってパニくってたわ


152 名無しの審神者
検非違使戦でも想定してんのか黒猫


153 名無しの審神者
一匹残らず狩る的な?


154 名無しの審神者
てかこの程度でパニックって白猫大丈夫かよ・・・


155 名無しの審神者
演練って審神者の指示出しとか戦術の訓練とか、刀剣達の連携の訓練も兼ねてんのに


156 名無しの審神者
演練は遡行軍との戦闘とは違うからな・・・
あいつらはあんま小細工とかしないし


157 名無しの審神者
てか黒猫の刀装がガチすぎてだな


158 野次馬
>>157それな
黒猫、まじえげつなかった

馬乗ってて一番最初に突っ込んできた三日月にまんばをぶつけた
まんばが自分の布をはいで三日月にぶつけてしまいを奪って馬を切り捨てた
バランスを崩して落馬する瞬間、いつの間にか背後に回ってた薬研が背中から心臓を一突き

薬「柄まで通ったぞ!」

見事会心の一撃が決まって三日月戦線崩壊
同じ方法で鶴丸が五虎退と太郎を追い込む
さすがに一撃では倒せなかったけど、重傷まで追い込んだ
短刀を真っ赤に染めた五虎退はマジで怖かった

五「痛かったら、言ってください。もう痛くないように、次は一撃で仕留めますから」

過激な発言に背筋が震えた


159 名無しの審神者



160 名無しの審神者



161 名無しの審神者



162 名無しの審神者
ご、ごこちゃあああああああああんんん!!?


163 名無しの審神者
いや、分かるけどね!?
主を貶されて腹立ってるもんね!?
でもごこちゃんは天使でいてえええええええええええええ!!!




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