あなたのためのぼく






あとがき

本当はこの話と次の話を一つにまとめて投下するつもりだったんですけど、思った以上に長くなったので二つに分けました。
オチが不自然かもしれませんが、ご了承ください。
ちなみにタイトルの「ぼく」は全ての刀剣男士に当てはまります。この話では主に小夜と加州を意味してます。

それにしても、加州好きさんには本当に申し訳ないことをしました(土下座)
でも加州は情の深い刀だと思ったので、一度でも愛してしまった主をそう簡単には捨てられない刀だと思ったのです。
だから、主のものだった自分は他の誰のものにもなりたくないし、なれないと考え、姐さんの刀となることを拒みました。
けれど、ただ刀解されて終わりというのは寂しいので他の仲間たちと一緒に解かれされて一つの刀となり、姐さんのお守りになることを提案します。
その選択が姐さんを深く傷つける結果となると分かっていても。
そして名もない刀へと姿を変えた加州はこれからずっと姐さんのそばに在ります。
それが姐さんへのせめてもの感謝と謝罪です。
人を愛していたことを思い出させてくれたことへの感謝と、傷つけてしまったことへの謝罪。そしてきっと、役人たちからも傷つけられるだろうことを予想しての謝罪です。
役人たちの中で姐さんはある意味有名人。過去の人間で、ブラック本丸出身の刀剣男士の主。
ごく普通の審神者だったらそうそう持ち得ない肩書きです。
ごく普通の役人からはブラック男士の主としてやっていける度量に尊敬の念を抱き、しりぬぐいをさせてしまったという罪悪感を向けられております。
正義感の空回った役人からは寝返られたらたまったものではないと敵意を向けられ、後ろめたいものがある役人からは邪魔な存在として同じく敵意を向けられています。
だからきっと、自分を刀解したことによって姐さんがますます不利な立場に立たされるのではないかと懸念し、逃げ場が確保できるようになった頃、加州は刀解を申し出たのです。
いろいろとまずいものが重なったこのタイミングでの刀解は姐さんの心に深い傷を残します。
けれど、このタイミングであったから姐さんは弱音を吐くことが出来、刀剣達との間にできた溝を埋めることが出来たのです。
加州の取った選択は、意図せずして姐さん達の間に、大切なつながりを残してくれたという訳です。
早速、姐さんのお守りの役目を果たしてくれましたね。

そして浄化審神者の少女。
彼女に気づいた方が何人いたかは分かりませんが、この子、過去作(刀剣達と家族ごっこする話)の『壱』ちゃんです。

『壱』ちゃんの設定
審神者名『梅雨(つゆ)』
12歳の女の子。浄化に特化した霊力を持ち、ブラック本丸跡地の浄化を専門とする審神者。
その霊力は霊力に疎い姐さんでさえ美しいと感じるほどに澄んだもの。
刀剣達とは相変わらず家族の様に過ごしており、ご近所さん設定の光忠たちともそろそろ家族になるのではないかと思われます。
今度は加州達のいた本丸を拠点として過ごしていく予定です。
この本丸の設定は割と気に入っているので、また登場させられたらいいなと思っています。



随分長いあとがきとなってしまいました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
さて、次の話も頑張らねば……!



そして鍛刀キャンペーン期間中に書いたネタ
書いたら来るって言うから書いていたけれどアップはできなくておまけとして。
本編とは何の関係もないし、今後彼が姐さん本丸に実装されるかも分かりません。
ちなみに私の本丸には実装してくれませんでした!!!




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