【研修に来た見習いが怪しいんだが】














326 名無しの審神者
小人大丈夫かな・・・


327 名無しの審神者
あんな穏やかだったのに・・・


328 名無しの審神者
本性を現したってことじゃね?


329 名無しの審神者
俺は何か理由があると思う


330 名無しの審神者
>>329俺もそう思いたい
けど怪しい要素満点なんだよ、見習い


331 名無しの審神者
>>330それな

・すでに本丸を持ってるのに研修
・審神者歴1週間で高錬度刀剣持ち
・乗っ取り見習いにありがちの質のいい霊力
・すでにレア刀剣がいる

前半2つで十分怪しいわ


332 名無しの審神者
>>331加えてくりちゃん抜刀な
マジで何があったし


333 名無しの審神者
うちのママンが「くりちゃんはそんな簡単に抜刀したりなんかしないよ。脅しに使ったりすることはあるけど」って言ってる
弁護してんのかしてないのか分かんねーけど


334 名無しの審神者
>>333確かに人間に向けたりはしねぇよな


335 名無しの審神者
小人早く戻ってきてくれ~!


336 小人
ただいま……


337 名無しの審神者
>>335それな


338 名無しの審神者
って>>336!!!
小人おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


339 名無しの審神者
おおおおお!無事だったか!!!


340 名無しの審神者
よかったあああああああああああああああああああああ


341 名無しの審神者
何があったし!?


342 名無しの審神者
大丈夫か!?


343 小人
俺は大丈夫だけど、大倶利伽羅が大丈夫じゃない
俺はとんでもない勘違いをしてたかもしれない


344 名無しの審神者
どゆこと?


345 名無しの審神者
何で抜刀したくりちゃんが大丈夫じゃないの?


346 名無しの審神者
とりあえず小人たちに怪我はないってことでおk?


347 小人
>>346おk

順番に書いてくわ
今日は初日だから、刀装作りのコツとか教えようと思ってたんだ
それで刀装部屋に向かおうとしたんだけど、その途中の庭で山姥切の布を洗おうと追いかけまわしている長谷部と堀川の三人に出くわしたんだ
見習いの前だからあんまり行儀悪いっていうか、見苦しいとこ見せたくなかったんだよな
山姥切とかいい奴だし、めんどくさい奴だと思われたらやだなーって思って
それでいさめようとしたら丁度山姥切が長谷部に捕まってな
動きも止まったし、注意しようとしたら、見習いが言ったんだ

見習い「あれ、止めた方がいいんじゃないですか?だいぶ嫌がってますけど……」

ってちょっと焦ったように
よく見たら山姥切の奴、見習いや俺がいるのに気付いていたみたいで、いつも以上にかたくなに布をはがされまいと必死になっててな
もはや半泣きだったんだよ
これはまずいな、って思って、慌てて止めようとした時、見習いが叫んだんだ

見習い「廣光!」

って
見れば大倶利伽羅が長谷部達に向かって駆けだしていた


348 名無しの審神者
刀装大事だよな


349 名無しの審神者
俺、調子に乗って鍛刀して、刀装たらなくなったことあったわ


350 名無しの審神者
>>349初心者あるあるだな


351 名無しの審神者
よくある本丸の光景だよな?


352 名無しの審神者
俺のとこは光忠と歌仙かな


353 名無しの審神者
てかそこできるとか!!!


354 名無しの審神者
俺わかったかも・・・


355 名無しの審神者
>>354俺もだわ


356 名無しの審神者
>>354、355何がわかったの!?


357 名無しの審神者
続きはよ


358 小人
飛び出した大倶利伽羅は鞘から刀を抜いて堀川と長谷部に向かって刀を振り下ろした
機動は二人の方が上だったから避けられたけど、いきなりのことに二人は狼狽した

堀川「大倶利伽羅さん!?いや、見習いさんの……!?」
長谷部「どういうつもりだ!!」

二人が戸惑いながらも身構えた
そして大倶利伽羅を見て、二人はさらに混乱した
大倶利伽羅は息を荒げ、焦点の合わない目で二人の方を睨みつけていた
後ろに山姥切を庇いながら


359 名無しの審神者
ふぁっ!?


360 名無しの審神者
山姥切をかばった?大倶利伽羅が?何で?


361 名無しの審神者
てかマジで様子がおかしいんだが


362 名無しの審神者
なーんか嫌なよかーん・・・


363 名無しの審神者
俺も分かった
やっぱだめだったんか、くりちゃん・・・!


364 名無しの審神者
俺さっぱり分かんないんだけどこれだけで何が分かったわけ!?


365 小人
俺も燭台切も混乱してて、後ろにかばわれた山姥切も何が起こってるのか分からなくなってて
そんな中で見習いだけが冷静だった

見習い「あの外道共め……」

ボソッと、震えあがるような低音で恨み事をこぼして、見習いが庭に下りた

見習い「廣光」
大倶利伽羅「……っ、ねえ、さ……」
見習い「どうして抜刀した?」
大倶利伽羅「今なら、と思ったんだ……」
見習い「今なら、」
大倶利伽羅「契約のない今なら、助けられると、思ったんだ……」
見習い「助けたかったんだな、君は」
大倶利伽羅「……っ」
見習い「でも、君は間違えた」
大倶利伽羅「っ!」
見習い「彼は国広じゃない。重ねてはいけない」

そう言って、見習いが大倶利伽羅の本体ごと、その手を握った

見習い「この本丸のことを、君はどう思う?私には、とても温かくていい場所に感じるけれど。君には、恐ろしい場所に思えるか?」
大倶利伽羅「そんなことは、ない……。ここは、姐さんの本丸に、よく似ている……」

それは光栄だな、と言って見習いが笑った

見習い「……ここは君たちの求めた本丸の姿そのものだ。皆楽しそうに笑っていたし、錬度だって申し分なかっただろう?」
大倶利伽羅「……そう、だな」

少しだけほっとしたような顔をして、大倶利伽羅が力を抜いた
下開けといて


366 小人
サンキュ

力が抜けたのを見計らって、見習いは大倶利伽羅の頬を撫でながら、その手から刀を引き抜いた

見習い「帰ったら君には罰を与える。いいな?」
大倶利伽羅「ああ……」
見習い「刀も一時私が預かる。異論は認めない」
大倶利伽羅「問題ない」

大倶利伽羅から鞘を受け取って刀を収め、見習いが刀を抱いた
どうでもいいけど見習い、刀の扱いうまいな
とか思考が追いつかなくて別次元に飛んでたわ
そしたら刀を抱えた見習いが俺のところに来て思いっきり頭を下げたんだよ
皆びっくりしてたわ
俺もだけど

見習い「家臣をいさめることが出来ず、危うくあなたの刀剣達を傷付けてしまうところでした。本当に申し訳ありません。罰は私が受けます」

頭を下げられて、びっくりして辺りを見回すと、大倶利伽羅も長谷部達に謝罪してるようでホントどうしようかと思った
周りに助けを求めようとしたけど、長谷部とか燭台切も混乱しきった様子で俺を見て助けを求めてた
俺は俺がこの場をどうにかしなきゃならないことに気付いて絶望した


367 名無しの審神者



368 名無しの審神者



369 名無しの審神者



370 名無しの審神者
言いたいことが多すぎてまとめられない


371 名無しの審神者
>>370それな


372 名無しの審神者
こんな状況になったら俺も絶望する


373 名無しの審神者
とりあえず、突っ込みどころまとめ

・見習いと大倶利伽羅の会話
・素直に手を握られる大倶利伽羅
・素直に頬を撫でられる大倶利伽羅
・素直に刀を渡す大倶利伽羅
・すでにしっかりしすぎてる見習い
・素直に謝罪する大倶利伽羅

突っ込みどころしかない


374 名無しの審神者
>>373ほとんどくりちゃんに対する突っ込みじゃねぇか


375 名無しの審神者
まったくもってその通りなんだけどな


376 小人
>>373俺と全く同じ突っ込みどころだわ

続けるなー
「と、とりあえずいったん顔あげて、な?」
見習い「しかし……」
「俺は謝罪よりも二人に刀を向けた理由が知りたい」

そう言うと、顔を上げた見習いが顔を強張らせた

「正当な理由があるのなら罰は受けてもらうけど、減刑もありだと思ってるよ」

刀を向けられた二人には悪いけど、俺の考えが正しいなら、大倶利伽羅が一方的に悪いわけじゃないと思うんだ
多分俺の考えはあってるみたいで、見習いが渋った様子を見せた
それを見て、大倶利伽羅が言った

大倶利伽羅「姐さん、話すべきだ」
見習い「廣光、しかし……」
大倶利伽羅「ここで黙っていても立場を悪くするだけだ。俺のことを懸念しているのなら、それは不要だ。俺の下らない矜持のためにあんたを失いたくはない」
見習い「……」
大倶利伽羅「あいつの言葉の中に、今はあんたの名も入っているんだぞ」

大倶利伽羅の言葉に、見習いが悔しげに顔をしかめた

見習い「彼のその言葉を使うのは反則だろう……」
大倶利伽羅「使えるものは何でも使う。勝利のための鉄則だろう」
見習い「……そうだな」

そう言って見習いが困ったように笑って、俺達の方を振り向いた

見習い「話します。刀を向けた理由も、そうなった経緯も。だから、聞いてください。それ相応の覚悟を持って」

そう言われて、俺は頷いた

という訳で、俺は今執務室にいる
見習いは堀川の監視のもと近侍室に
大倶利伽羅は山姥切、燭台切監視のもと広間に
長谷部には人払いをしてもらっているから、その間にここに報告に来たんだ
話は今から聞く
俺の予想が正しければ涙腺崩壊必須案件だからちゃんとタオルも用意しとかないとな


377 名無しの審神者
確かにこれは勘違いだわ・・・


378 名無しの審神者
見習い、ブラック引き継ぎかよ・・・


379 名無しの審神者
くりちゃんブラック産やったんか・・・


380 名無しの審神者
なぁ、小人
ちょっといいか?


381 小人
>>380どうした?


382 名無しの審神者
俺、姐さんのこと知ってんだ
大倶利伽羅たちのことも


383 名無しの審神者
>>382まじで?


384 名無しの審神者
もしかして見習い擁護意見とか、意味深なこと言ってたやつ?


385 名無しの審神者
>>384そのうちの一人は俺

姐さんさ、実はいくつかスレを立てててさ
俺、一番最初のスレからずっと見てたんだよ
だから大倶利伽羅たちの事情も知ってる
姐さんが話すのを渋ったのは内容が凄惨だからってのもあるだろうけど、大倶利伽羅たちの矜持が傷つくかもしれないし、小人の刀剣達に聞かせて、傷つけたく無かったってのもあるんだと思う
もしよかったら、過去スレを見せるって選択肢があることを伝えてくれないか?
箇条書きでよければ、俺でもかけるし


386 小人
>>385わかった


387 名無しの審神者
>>385聞きたいんだけど、見習いって引き継ぎ?


388 名無しの審神者
>>387そう
それもブラック本丸の
ちなみに乗っ取りとか毛ほども考えてないよ
っていうか、乗っ取り案件とかの存在すら知らないと思う


389 名無しの審神者
まじか・・・


390 名無しの審神者
その見習いが立てたスレ自体が釣りっていう可能性は?


391 名無しの審神者
>>390スレに挙げてあった写真なら保存してあるぞ
後政府も動いたし、釣りの可能性はないな
政府が釣りに協力したっていうんならゼロじゃないけどな


392 名無しの審神者
それゼロもいいとこじゃん・・・


393 名無しの審神者
政府が動いたならガチだろ・・・


394 小人
ただいま
見習いにスレのこと伝えてきた


395 名無しの審神者
おっ


396 名無しの審神者
おかえりー


397 名無しの審神者
反応は?


398 小人
そんな驚いてなかった感じがするな

「あの、見習いさん」
見習い「人払いが済みましたか?」
「いや、もうちょっと掛かるかな。ちょっと聞きたいことがあって」
見習い「何でしょう?」
「見習いさんって前にスレ立てたことある?」
見習い「……はい、ありますよ」
「最近いろいろ物騒なうわさが多くて、保険のためにスレ立ててたんだ。研修って、本来は本丸をもらう前に行われる制度だから」
見習い「そうですか……。まぁ、疑っておいて損はないでしょう。戦争中ですしね」
「ごめん、」
見習い「いえ。それで、スレがどうかしました?」
「実は、君のスレを見てたって人が『刀剣達に聞かせたくないから話すのを地ぶっていたんだろうし、前スレを見せるとか、自分が代わりに説明しようか』って提案してきてさ。どうする?」
見習い「……確かに刀剣達には聞かせたくないことです。でも、私も廣光も覚悟は決めました。それに、本当のことを話せない様な相手を、一体誰が信用してくれるんですか?信用できない相手に、誰が知恵を授けようと思いますか?」
「まぁ、確かにそうだけどね、」
見習い「それに、私がこれからするのは説明ではありません」
「え?」
見習い「命乞いです。自分の命は、自分で守ります」

だってさ


399 名無しの審神者
やっぱそうか・・・
姐さんはそういう人だからなぁ・・・


400 名無しの審神者
見習いって、自分の立てたスレでもこんな感じだったの?
400げと


401 名無しの審神者
>>400おめ
ずっとこんな感じで男前だった


402 名無しの審神者
補足すると、ところどころ子供っぽいところとか、未熟っぽいところもあったけどなwwww


403 名無しの審神者
繊細なんだか豪快なんだか分かんないところとかもあったりしてな


404 名無しの審神者
そういや見習いって未成年だっけか


405 名無しの審神者
そんな子がブラック引き継ぎかぁ・・・
政府マジブラック


406 名無しの審神者
まぁ、姐さんの場合はちょっと特殊案件で、自分から審神者になりたいって言いだしたんだけどな


407 名無しの審神者
>>406まじかよ


408 名無しの審神者
>>406ブラック刀剣を!?
見習いのスレ見たいんだけど


409 名無しの審神者
>>408オススメはしないぞ
刀剣達に見られでもしたら大変だし、しばらく刀剣達とぎくしゃくすることになるだろうし
ちな、ソースは俺


410 名無しの審神者
俺もお勧めしない
自分の子が酷い目にあったわけじゃないけど、同情的になっちゃって「最近の主、変だよ」って何回か指摘されたわ


411 名無しの審神者
俺はいい方向に行ったと思うけどな
絶対こいつらを傷付けたりしないって改めて誓ったというか


412 名無しの審神者
まぁ、人それぞれだな
どうなっても責任とれる奴だけ見ろ
でも、絶対刀剣には見せるなよ
ちなみにURLとかも教えないし、スレタイも教えない
このスレ見てるやつならすぐに見つけられると思うしな


413 名無しの審神者
お前らも人払いとかしとけよ
もしかしたら自分の大事な奴が傷つけられてる話聞くことになるかもしれないしな


414 名無しの審神者
俺、近侍の秋田君を部屋に戻してくるわ・・・


415 名無しの審神者
俺も近侍の蛍遊びに行かせてくる・・・


416 小人
>>414、415その方がいいわ

じゃあ俺は見習いに話聞いてくる
その間保守頼むな
刀剣達には保守の間に離れてもらっといて
後頼んだ


417 名無しの審神者
おー


418 名無しの審神者
いってら


419 名無しの審神者
さて、一人で見てた俺は保守するかな


420 名無しの審神者
俺は近侍の乱ちゃんをいち兄に預けたら保守に回るわ


421 名無しの審神者
俺は見習いのスレ探しつつ保守るわー


422 名無しの審神者
じゃあ保守開始な


423 名無しの審神者



424 名無しの審神者



425 名無しの審神者












438 名無しの審神者
保守


439 名無しの審神者



440 小人
ただいま……


441 名無しの審神者



442 名無しの審神者



って小人!
おかえり!!


443 名無しの審神者
大丈夫か?
元気ないっぽいけど


444 小人
>>443あんまり……

結果?っていうか、何て言うか
結論を言うと、見習いは大倶利伽羅のことしか話さなかったんだよ
後、山姥切のことを少しだけ
切りかかられた自分達には話を聞く権利がある!って主張しまくった長谷部と堀川も一緒にいたからか、もともとそんな詳しく話す気がなかったのか


445 名無しの審神者
>>444長谷部たちも聞いたんか・・・


446 名無しの審神者
まぁ、切りかかられた二人だからな
当然っちゃあ、当然か


447 名無しの審神者
>>444俺、姐さんスレ民なんだけど
詳しく話す気なかったんじゃなくて、話せなかったんだと思う
他の刀剣のことも絡んでくるから


448 名無しの審神者
>>447ブラックじゃよくある話だよな
人質とってどうのこうのって


449 名無しの審神者
すでに心が折れそうなんだが・・・


450 名無しの審神者
やばい
泣きそう


451 名無しの審神者
お前らこの程度で心折れそうとか言ってたらやってらんねぇぞ
姐さんはこれを本人たちの口から聞いたんだからな


452 名無しの審神者
>>451そうだった・・・


453 名無しの審神者
しかもボロボロだった状態のこいつらから聞いたんだぞ
SAN値直送だったろうに






間にクッションなるだけましだと思え


454 名無しの審神者



455 名無しの審神者



456 名無しの審神者
前スレ民怖い・・・


457 小人
これが見習いスレを見てたやつとの違いか・・・

とりあえず見習いの許しを得て、長谷部と堀川と一緒に近侍室で話を聞くことになった
ちなみに大倶利伽羅(本体)は見習いの膝の上な
見習いの刀剣達は本体を握ってやると落ち着くんだと


458 名無しの審神者
つまり本体握ってやらないと落ち着いていられない事案が発生しているわけですね(白目)


459 名無しの審神者
>>458やめろ


460 名無しの審神者
>>458ふざけんなこちとら泣きそうなんだよ


461 小人
>>460ホントそれ

見習いは大倶利伽羅の本体を撫でながらゆっくりと口を開いた

見習い「もうすでにお察しのことと思いますが、私はブラック本丸を引き継いだ審神者です」

気付いてはいたけど、改めて言われて思わず息を飲んだ
大倶利伽羅も亜種かな、とは思ったけど、何ら普通にしてたから、長谷部たちもひゅって喉を鳴らした

見習い「前任の審神者は、選民思想が強く、レア刀や自分に従順な刀を欲していました。そのためなら、暴力もいとわない外道でした」

見習いは淡々と話した
多分あれは怒りを押し殺した冷静さだったと思う
張り付けたような無表情が怖かった


462 名無しの審神者
姐さんのガチ怒りやん・・・


463 名無しの審神者
姐さんって切れたら手がつけられんそうで怖いよな


464 名無しの審神者
>>463わかる


465 名無しの審神者
見習いスレ民、目のつけどころが違うだろ


466 名無しの審神者
前任のことに触れろよせめて


467 名無しの審神者
俺ら前任がどんだけ屑か知ってるからな
そのことを思い出して握ってた筆へし折ったわ
その音が原因で近侍室に控えてた愛染に怯えられたわ


468 名無しの審神者
俺はマウスがおじゃんになった・・・


469 名無しの審神者



470 名無しの審神者



471 名無しの審神者
見習いスレ民もガチ切れだったでござる・・・(震え声)


472 小人

見習い「廣光は気に食わないという理由で過度の進軍を強制されてきた刀剣です。けれど、彼は国広が前任に隠れて作った刀装により生き延びました。
    そのおかげで彼の錬度は上がり、進軍で彼を折るのは難しくなったため、前任は彼を服従させようと考えたようです。廣光に暴力を振るい、従わなければ彼の親しい刀剣を折ったそうです。
    それに耐えられなくなって、彼は前任に服従しました。彼が異質なのは、そうならなければ生きられなかったからです」

のんきに亜種かな、とか、羨ましいとか思ってた自分が恥ずかしくて俺は床に突っ伏した
そんでもって泣いた
まさかこんな早くからタオルが必要になるとは思わなかった


473 名無しの審神者



474 名無しの審神者



475 名無しの審神者



476 名無しの審神者
泣いた


477 名無しの審神者
何これ・・・


478 名無しの審神者
これってつまり・・・


479 名無しの審神者
>>478性格矯正だろうな
自己防衛本能的なものが発動したんだろ
こうなんなきゃ自分はもっと酷い目に遭うし、自分のせいで仲間が折れられるのは嫌だなって思ったんだろ
慣れ合うつもりはないと言いつつ、あいつって優しいから


480 名無しの審神者
うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!


481 名無しの審神者
ブラック審神者まじブラックすぎるうううううううううううううううううううううううう!!!


482 名無しの審神者
絶許


483 小人
>>479どうやらそれっぽい

堀川「ちょ、ちょっと待ってください!大倶利伽羅さんが?確かにこの本丸の大倶利伽羅さんとは違ってるけど、そんな素振り、全然……」
長谷部「あいつが……?嘘だろう……?」

堀川はひたすらに錯乱してる風で、長谷部は呆然自失って感じだった
受け入れられないって感じに首を振ってた
けれど見習いは容赦がなかった

見習い「信じたくないという気持ちは分かります。ですが、事実です」

二人は思わず黙り込んだ
見習いは少し間をあけて、小さく息を吐いた

見習い「先程、廣光があなたたちに刀を向けたのは、国広が、彼から見ても酷い扱いを受けていたからです」

堀川が顔を強張らせた
見習いは刀を撫でていた手を膝の上で強く握りしめていた
声は落ち着いていたけど、あれは相当怒ってたと思う


484 名無しの審神者
こんなん怒りしか湧かない


485 名無しの審神者
むしろ殺意が湧く


486 名無しの審神者
>>485それな


487 小人
>>485俺もだわ

見習い「助けられた恩もあって、彼が国広を助けたいと思うのは必然かと思います。だから、先程の貴方方を、前任と重ねてしまったのでしょう。主従の契約がない今なら前任を斬れる。仲間を救える、と。
    彼にいっさいの罪がないとは言いません。けれど、貴方方を害そうとしたわけではないことだけは、理解してやってください」

そう言って見習いは頭を下げた


488 名無しの審神者
涙で前が見えない・・・


489 名無しの審神者
涙で洪水って起こるものなんだな・・・


490 名無しの審神者
てか見習いは何でそんな目に遭った刀剣連れてきたの
政府も見習いも、事前に小人に伝えておくべきなんじゃねぇの?


491 名無しの審神者
>>490それな
いくら刀剣達の矜持のためっつっても、被害を被るのは小人の本丸なんだし


492 小人
>>490俺も聞いたわ

見習い「本当は一人で来るつもりでした。けれど会いたいって言われたんです。折れてしまった兄弟に、仲間たちに。会えたならもっと、生きたいって、乗り越えたいって思えるはずだからって。
    人間も、前任の審神者みたいな外道だけじゃなくて、もっといろんな人間がいるのをこの目で確かめたいって。
    そんな風に言われたら、連れてこないわけにはいかないじゃないですか」

こんなこと言われたら連れてくるしかないわ
そんでもって後者についてはこう言ってた

見習い「私も伝えておくべきだとは思ったんですけど……」

って言葉を濁して
これは何か隠してるな、と思って、俺はとっさに担当さんに連絡を入れた
ら、とんでもないことが発覚した
前任の審神者の実家が政府関係の名家で、上層部がブラック審神者を輩出したことを隠したがっているらしい
でもそれを直接(元ブラック刀剣を従えてる)見習い本人に言うのは怖いらしいから、担当さんが圧力をかけられたんだと
担当さん、家庭持ちだからそこまで強く抗議出来ないんだよな……
で、見習いはそれを察しているらしくて、すっごく申し訳なさそうにしてた
ちょっと疲れたような顔して
でも、それが表に出ているのに気付いたのか、すぐに表情を切り替えて取り繕ってた
まだ成人もしてないくせにそんなことするもんじゃねぇよって、また泣きそうになったわ


493 名無しの審神者
ごめん見習いごめん


494 名無しの審神者
自分からなりたいってなったもんでも、辛いもんは辛いよな
傷を負った刀剣を抱えて、その上政府からは目の上のたんこぶ扱い
疲れて当然だわ


495 名無しの審神者
男前イケメンが実はとんだ健気少女だった件


496 小人
こんなん罰せられるわけないってのが俺達三人の総意
連絡先と本丸ID交換
これからも俺の後輩として仲良くしてほしいって条件を飲んでくれたらおとがめなし、ってことにしたわ
研修終了とかそういう罰を受けるもんだと思ってたらしい見習いは心底ほっとしたような表情で了承してくれた
うん、なんか、怖がらせちゃってごめんね!って気分で握手を交わしました


497 名無しの審神者
こんなん罰したくないわ


498 名無しの審神者
見習い悪くないじゃん
悪いの全部政府と前任じゃん


499 名無しの審神者
抜刀は良くないけど、これ大倶利伽羅も悪くないしな


500 小人
500げとー

話も聞けたし、涙が止まったのを見計らって俺達は広間に向かった
いきなり人払いされた刀剣達は何があったのかとざわざわしてたわ
和泉守が大倶利伽羅に突っかかろうとして歌仙に拳骨落とされてたり
ちな大倶利伽羅は広間の隅っこで正座して待ってたわ
そんで見習いが来たと分かった瞬間、ばっと見習いの方を向いたんだよな
そんで見習いが無事だと分かると心底ほっとしたように安堵の息を漏らした
何て言うか、酷い人間ばかりじゃないってことは分かってるんだけど、まだ前任のことを引きずってるっていうか
まだ人間への恐怖というか不信感が抜け切れていない感じがして、俺はまた泣きそうになった
そんでもって俺に似てしまって涙腺の緩い長谷部と堀川も泣きそうになってた
見習いが大倶利伽羅が不安がってたのに気付いたらしくて、大倶利伽羅の前にしゃがみ込んだ

大倶利伽羅「姐さん、」
見習い「すまない、廣光。私がきちんと君をいさめられたらよかったんだが」
大倶利伽羅「いや、俺が、自制できなかったんだ。それで、どう、なった……?」

真っ直ぐっていうか、ブレない目が印象的な大倶利伽羅の目が、不安げに揺れてて俺は唇を噛み締めて涙を耐えた
そんな大倶利伽羅を安心させるように、見習いがゆっくりと大倶利伽羅に手を伸ばした
下の方からそろ~って感じで、ホント怖がらせないよう注意してって感じに
そんで頬に触れた瞬間、大倶利伽羅の指先がびくっと強張ったんだけど、優しく撫でられて安心したのか、むしろ自分から見習いの手に擦り寄ってた
そうやって安心させつつ、見習いが言った

見習い「おとがめは無しだそうだ。君が恐れているようなことは何もなかったよ」
大倶利伽羅「そう、か……」
見習い「明日からもきちんと研修が受けられる。ありがとう、廣光。ふがいない私のために、強くなってくれて、本当にありがとう」

多分、自分に向かって伸ばされる手は暴力的なものが多かったんだったんだろうなって
だから上から手を伸ばされたり、いきなり手を出されたら怖いんだろうなって
見習いもそんなことをされてるんじゃないかって不安だったんだろうなって
そんなふうに感じさせられて、俺の涙腺はとうとう崩壊した
長谷部たちも同じように考えたのか、二人もとうとう涙腺を決壊させてぎゃん泣き
泣き崩れた俺達を見て本丸じゅう大混乱
今は落ち着いたけど、ホント大変だった
落ち着かせてくれてありがとう、歌仙、見習い
ホント助かった
今は疲れただろうからってことでお茶してる
っていうか俺が疲れた


501 名無しの審神者
畳がびしょぬれなんだけど


502 名無しの審神者
俺も着物がベしゃべしゃだわ


503 名無しの審神者
くりちゃんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!


504 名無しの審神者
何かもう、もう!!!


505 名無しの審神者
言葉に出来ない


506 名無しの審神者
見習いの「ありがとう」って何?
分かる奴いる?


507 名無しの審神者
>>506多分、大倶利伽羅が自分のこと話していいっていったやつのことじゃね?
誰だって嫌だろ、自分が過去にひどい目受けてきたって公表するのは


508 名無しの審神者
見習い相手だと安心できるのね
安心できる相手がいてホントよかった


509 名無しの審神者
てか見習いに頑張らせるなよwwww
お前が一応本丸の主だろwwwwwwww
見習いに落ち着かせてもらってんなよwwwww


510 名無しの審神者
てか研修どうなった?
あと、刀剣達にはなんて説明したの?


511 小人
今日はぐっだぐだだから、研修は明日からってことにした
連絡先とか交換したし、分からないことがあったら研修終わってからでも、いつでもいいから連絡してって言ってある
今日は刀剣達との交流に当てて、明日から審神者業について勉強するってことにしたわ
とりあえず刀剣達には詳しくは見習いが帰ってからって言って、見習いと交流するように言ったわ
見習い、剣道やってるみたいで、今は和泉守とか鶴丸とか獅子王とかと竹刀で打ち合いしてる


512 名無しの審神者
おい、喧嘩売ろうとしてなかったか和泉守よwwwwwwww


513 名無しの審神者
見習いが剣道とか似合いすぎるわ


514 小人
>>513めっちゃ似合うぞ
>>512それは見習いがかっこよかったからだな

俺が見習いについては見習いが帰ってから詳しく話すっていった時、見習いが俺に向かっていったんだ

見習い「話すのは構いません。けれど、明日には普通に接するようにしてください。私の刀剣がほしいのは同情ではありません。彼らがほしいのは指揮官としての力をつけた私。彼らが知りたいのは本来の本丸の姿と刀剣達のあるべき姿。
    私が知りたいのは彼らの本領を発揮するためのすべ。そして私がほしいのはこの戦いで生き残り、勝つために必要なもの全てです。
    私はここに、学ぶために来たんです。それを、貴方方も忘れないでください」

そういった見習いは凛としててかっこよかった
誰だ、見習いに姐さんってあだ名つけたの
似合いすぎて俺も呼びたくなるわ


515 名無しの審神者
おまおれ


516 名無しの審神者
姐さんってば男前すぎ


517 小人

見習い「教えを請う立場でありながら、生意気を言って申し訳ありません。けれど私は、気高い彼らに見合う主になりたいんです。そのためならば努力は惜しみません。ご迷惑をおかけすることになりますが、ご指導のほど、よろしくお願いいたします」

そう言って頭を下げられたんだ
ここまで言われたら俺だって、刀剣達だって惜しむわけにはいかないだろ
精一杯彼女の努力に答えようって思ったんだ
見習いが乗っ取りじゃないって分かったし、きちんと指導したいから、俺はここで落ちる
っていうか、皆と打ち合いが楽しそうで俺も混じりたい
竹刀すら持ったことないけど
というわけだから、一緒に悩んでくれてありがとな
後は好きに使ってくれ


518 名無しの審神者
おつー


519 名無しの審神者



520 名無しの審神者
頑張れよ!


521 名無しの審神者
それにしても姐さんかっけぇなぁ
こりゃ、皆気合入るだろ


522 名無しの審神者
>>521それな


523 名無しの審神者
見習いもきちんと学ぶ気満々だし、きっと優秀な審神者になるんだろうな


524 名無しの審神者
こうしてまた一人、優秀な審神者が生まれるんだな


525 名無しの審神者
姐さんが立派な審神者になれますように!




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