地獄は作れる






おまけ(書きたいネタ)

・姐さんが背後にやばいのを引き連れているのがばれた話

『人外のものと共存できる世界なのか………。人と刀の違いで苦しんで、すれ違って、破滅してしまうのなんて珍しくもない。そう言った破綻もなく暮らしていけるのは素直に羨ましいな』
『人魚、か。人魚と言えば八尾比丘尼を思い出すな………。不老不死になんて成りたくないし、食べるつもりはないが』
『いや、彼らの無邪気さを見るに、神とかそう言ったものの感性に近そうだな。彼らは親切で水中に引きずり込んで相手を殺してしまうタイプだ』
『獣人とも共存できるのか。彼らはどちら寄りなのだろう? 人に寄っているのか、獣に寄っているのか。獣に寄っているならば危険だろう。人の味を覚えた獣による事件なんて、数え切れないほどに存在しているのだし』
『妖精なんてものも存在するのか。不味いな。関わり方がさっぱり分からない。関わらないのが無難か』
『とりあえず、当たり障り無く接しよう。人知の及ばぬものは好かれるも地獄、嫌われるも地獄と相場が決まっている』
『いや、神を使役している私が言えることではないか』



・自分の心が読まれていることに気付いた話

『ふむ、どうやら私の考えが漏れているようだな……。そう言えば、何やら痛ましいものを見るような視線を向けられたことがあったな。てっきり異世界に召喚されてしまったことへの哀れみか何かだと思っていたのだが………』
『ああ、不味いな。心の内が見られていると言うことは、私がいかに残忍な生き物であるかが露見していると言うことになる』
『保身に走る気は無いし、今更取り繕う気もないけれど。それでもやっぱり、どうしようもない部分を知られるのは気恥ずかしいよなぁ……』
『しかし、誰がどのような条件で発動させているのか分からないから困ったな。範囲を指定しているのか、人数を指定しているのか。術者は近くに居るのだろうか。それとも遠隔からの操作を可能とするのだろうか』



・嫌がらせに疲れた姐さんの話

『………どうせ悪態をつくのなら、“人殺し”と罵ってくれ』
『謂われのない侮辱に寛容になれるほど、私は出来た人間ではないんだ。だから、正当性のある罵倒で頼みたい。………まぁ、そんなことで許されるとは思っていないけれど』



ああ、そうか。私はずっと怒っていたんだ、この世界に。
この世界は妙に生温くて、優しいくせに理不尽で。中途半場に穏やかだから、その理不尽さが際立って、気持ち悪かったのだ。



「君達は私に誓ったはずだ。私の敵を斬る、と」
「何故、そう誓った君達がここに居ない?」
「私の敵がここに居るぞ。―――――来い、刀剣男士!!!」

「私を仇為す敵を斬れ! 私の刀よ!!!」
「さぁ開戦だ! 遠慮は要らない、全て屠れ! そして捧げろ、私に勝利を!!!」

「「「応!!!」」」




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