姐さんと捻れた世界






オクタヴィネルと姐さん本丸

姐さん本丸に迷い込んだ稚魚オクタ3人組
捏造過多、キャラ崩壊。

海の底にあった禁術書を見てしまい、アズールたちが異世界に飛ばされてしまう。
姐さんの本丸の池に繋がる。
・タコやウツボは海水の生き物だし、淡水はまずいのではないかと池に塩を投入する。
・何を食べるのか分からないから魚の切り身を渡す。
・そのときに割と何でも食べることが分かり、色々食べさせる。
・熱いものは火傷に繋がるだろうと言うことで、カボチャの冷製スープを作る。甘くて美味しいと喜んで貰える。
・どうやってここに来たのかを尋ねて、魔法の存在する世界だと知る。
・異世界からの来訪者が過去にいないかを探しつつ、人魚達と交流する。
・春霞や都も来て、元の世界の情報を聞いたりする。
・最後は白影(白い魚の形をした異界の神)が送ってくれる。





姐さん本丸では一年。ツイステでは10年の時が経った頃、姐さんがアズール達のことを夢に見る。
すると白影(白い魚の形をした異界の神)が姐さんをツイステ世界に連れて行ってくれる。





監督生「フロイド先輩の持ち物って、綺麗ですよね」
フロイド「綺麗? 普通の教科書だけど?」
監督生「そういう意味じゃなくて、大切にされているなぁって意味の“綺麗”です」
フロイド「ああ、そういう?」
監督生「フロイド先輩って、物を大事にするんですね」
フロイド「いつかお話ししてくれるようになるかもしれないでしょ?」
監督生「へぇ、こっちにもそういうのってあるんですね」
フロイド「小エビちゃんの世界にもあんの?」
監督生「はい。私も詳しく説明できるわけじゃないんですけど、人に大切にされてきた道具が長い年月を経て、付喪神というものに変化するんです。付喪神になると勝手に動き回ったり、悪戯をしたりするようになるのだとか」
フロイド「…………付喪神、」
監督生「あれ、何か変なことを言いましたか?」
フロイド「何でもないよぉ。オレ、アズールに呼ばれてるんだったぁ。怒られんのやだから、もう行くね?」
監督生「え、あ、はい。分かりました……?」


ジェイド「おや、監督生さん。こんなところで首を傾げて、どうしたんです?」
監督生「あ、ジェイド先輩。いえ、フロイド先輩とお話ししていたんですけど……」
ジェイド「フロイドがどうかしましたか?」
監督生「ええと、フロイド先輩って持ち物を大事にしてるんですねって話をしていたんです。それで、フロイド先輩が“いつかお話ししてくれるかもしれないから”って、教えてくれて。その考えはこちらの世界にもあるんですよってお話をしたんです」
ジェイド「…………それはもしや、付喪神、というものですか?」
監督生「えっ!? ジェイド先輩、知ってるんですか!?」
ジェイド「ええ、まぁ。しかし、なるほど…………」
監督生「あ、あの? ジェイド先輩?」
ジェイド「申し訳ありません。少し用事を思い出しました。僕はこれで失礼しますね」
監督生「え、は、はぁ……」





フロイド「何で一人!? 護衛はぁ!?」
ジェイド「短刀の方達は一緒ではないのですか!!?」
ツバキ「護衛は連れて来れなかったみたいだな。まぁ、紅紫苑を連れて来れたのは僥倖だ」
フロイド「紅ちゃんは連れて来れたんだね! 良かったぁ!!!」
アズール「心強いですけど、それだと万が一の時に自分で戦わなきゃいけないと言うことですよ!?」
フロイド「紅ちゃんは悪くないけど、悪くないんだけど!! 何で姐さん一人なの!!?」





アズール「彼女はとある国の政府機関に所属しています! 特殊な資格を持っていて、彼女の立場になれる人間は限られているんです! 彼女に何かあれば、国際問題に発展するので丁重に扱ってください!!!」
学園長「そ、そんな重要人物なんですか!!?」
ツバキ「大袈裟だなぁ」
フロイド「でも何かあったらNRCは潰されるでしょ?」
ツバキ「最低ラインはそうだな」
ジェイド「姐さんを傷付けた相手や学園長辺りは、物理的に首を持っていかれますよね?」
ツバキ「程度によるかなぁ。私が無傷であれば、"神の気まぐれだから仕方ない。むしろこちらが迷惑をかけて申し訳ない"で終わるよ」
アズール「つまり、あなたが精神的、肉体的に損なわれればその限りではない、と」
ツバキ「そうなるな」
ジェイド「だそうですよ、学園長?」
学園長「いや、物騒すぎません!!?」
アズール「それだけ大事にされている方なんですよ」
ジェイド「一族郎党皆殺しなんて序の口ですよ」
アズール「ちなみに最悪を想定すると、NRCに連なるすべてに呪いとかそういった危険なものが降り注ぎます」
フロイド「それで済むかな。正直、歴史上類を見ないレベルの大量虐殺くらいあると思ってるんだけど」
学園長「安心してください、貴方には絶対に傷を負わせるようなことはしませんので。生徒達にもそのように指導させていただきます! 私、これでも教育者ですので!」

流石に「私、優しいので!」とは言えなかった学園長。





フロイド「学園長はああ言ってたけど、ここ治安悪いから、絶対一人になっちゃ駄目だよ。俺らが交代で護衛するかんね!」
ツバキ「ありがとう。でも、授業があるだろう?」
フロイド「選択式だから空きコマあんの! だから気にしなくていいの! 分かった!?」
ツバキ「そうなのか」
アズール「彼らに比べたら頼りないかもしれませんが、僕たち、これでも優秀な生徒なのですよ? 貴方の安全は確保されたも同然ですから、安心してくださいね」
ツバキ「ふふ、君達が頼りないだなんて思っていないさ。けれどそこまで言うならお願いしようかな」
ジェイド「ええ、僕達にお任せを。何があっても貴方を守って見せますよ」





ツバキ「そう言えば、君達、足を手に入れたんだな。それも魔法か何かで?」
フロイド「そう、足! 凄いでしょ! これ、魔法薬っていう薬で人間に変身してんの!」
ツバキ「へぇ、夢のような薬だな」
アズール「しかし、姐さんはよく僕達が分かりましたね。年齢も見た目も全然違うのに……」
ツバキ「それは君達にも言えることだろう? 何せそちらでは10年の月日が流れているのだから」
ジェイド「ええ。ですが、姐さんは見た目の変化が殆ど無かったので、すぐに姐さんだと分かりました。しかし僕達は違う。これだけの変化があって、どうして僕達だと分かったのです?」
ツバキ「ふふ、分かるとも。ほんの一時だけれど、共に過ごした愛しい子達の事ならば」
「「「んぐぅ……っ」」」





ツバキ「君が監督生さん?」
監督生「は、はい! オンボロ寮の監督生、ユウです!」
ツバキ「私はツバキ、よろしくお願いします」
監督生「ご、ご丁寧に……。あ、後、私の方が年下っぽいし、敬語は要りません!」
ツバキ「そうか? 私はあまり口が良くないから、怖がらせてしまうかもしれないけれど、大丈夫かな?」
監督生「ぜ、全然大丈夫です! 物腰柔らかで安心します!」
ツバキ「ありがとう。ユウさんはハキハキ話すから、聞き取り安くて良いな。可愛らしくて明るい声だし、聞いているとこちらが元気を貰えそうだ」
監督生「ひぇっ……」

フロイド「変わってなくてめっちゃ安心した」
ジェイド「ええ、本当に」
アズール「むしろ強化されてません?」





ツバキ「私に武器を向けるということは、殺し合いをする覚悟があるということだろうか?」
ラギー「あまりにも物騒」
フロイド「待って、姐さん。オレらが相手するから。紅ちゃんは斬れ味良すぎるし、こんな小魚相手に大事なもの汚しちゃ駄目」
ツバキ「道具は使ってこそ、なんだけどなぁ」
ラギー「だからって人相手に使わないで欲しいッス!!!」
ツバキ「刀は人を相手に使う物だよ」
ラギー「…………へっ?」





リドル「そう言えば、何故キミ達はカタナとやらを人のように呼んでいるんだい?」
フロイド「いつかお話しできるようになるかもしれないでしょ」
リドル「は?」
ジェイド「ええ。あれだけ大切にされていたら、心くらい持ちますよ」
リドル「……意外だな。キミ達は道具に心が宿ると考えているのかい?」
アズール「そうですよ。そういうものに、実際お会いしたことがあるので」




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