ジャミルのミドルスクールの友達が姐さんだったら
・ででにーならやりそう(偏見)
「この前、公開告白をされたんだが」
「お、今度はどんな女だ?」
「いや、相手は男性だよ」
「マジか」
「一応、生物学上は女なんだが? 確かに女性から告白を受ける回数の方が圧倒的に多いけれども」
「男女比が1:9だからな」
「何でだろうな」
「お前が女子校の王子様()枠だからだろ」
「いや、うち共学なんだが。まぁ、いいか。で、公開告白をされたんだが……。突然風が吹き出して、何故か薔薇の花びらが散りだしたんだ」
「待ってくれ」
「いや、残念ながら序の口なんだ。突っ込みは最後にしてくれ」
「嘘だろ」
「次に、どこからともなく小鳥たちが現れて、歌を歌い出して。どこに居たのか不思議なんだが、突然現れたリスやウサギが踊り出して。それに合わせて猫やら熊やら、色んな動物が楽器を演奏しだして」
「まだ続くのか……?」
「いつもは噴き上がらない噴水が噴き上がって、空に虹を架けて。最後に、花束を抱えた告白してきた輩の友人らしきメンツが現れて、上から見るとハートマークに見える形で囲まれたんだ。あまりにも怖くないか?」
「怖いというか気持ち悪いというか……。いっそ悍ましいな???」
「だろ? で、何か、ポエムを延々と読まれて? 最後に“僕の手を取ってプリンセス”だっけな……。とか言われたんだ」
「最後があやふやすぎる。そこが一番の笑いどころだろうに」
「笑いどころって、君な」
「おっと。そこが一番重要だろうに」
「取り繕うのが遅い。でも、ポエムより演出のインパクトの方が強いだろう? ありきたりなポエムなんて覚えていられなかったよな」
「だろうな」
「しかもそれが長いのなんの。出会いから始まり、今に至るまでを約10分ほど語られたんだぞ? 長ったらしくて学園長のご高説かと思ったわ」
「地獄か?」
「私もそう思って目眩ましを掛けて本読んでた」
「おいwwwww」
「いや、その場に留まっていただけマシじゃないか?」
「まぁな。俺ならスルーしてる」
「私もしたかった。でも、告白を無視すると全く無関係のくせにやたらしつこい正義感溢れる面倒くさい輩が現れるんだ。それもダース単位で」
「ああ、確かに居そうだな……」
「最終的に“断りづらい状況を用意して告白してくるような卑怯な輩は生理的に受け付けない”と言って断って事なきを得た」
「可哀想に……。ツバキに騙されたばかりに……」
「それ、君にだけは言われたくないんだが?」
ツバキは強制されるの地雷です。
***
・蛇神様のお気に入り
「ジャミル、この間沼御前に会ったんだけど、君の近況を訊ねられたよ」
「沼御前に?」
「最近見かけないから、どうしているのかと」
「あー……。そう言えば、最近あっちに行ってないな……」
「そろそろ行った方が良いぞ。ジャミルの話をしていたら、ミシャグジ様やら大物主神もわらわら集まってきて大変だったんだからな」
「マジか……」
「ジャミルが来ないなら自分達が行けば良いのでは? なんて話になって、そこは何とか抑えたから。供物は奮発するように」
「まさか、ここに来るつもりだったのか……!? この治安最悪なNRCに……!? 賢者の島が沈むぞ……!?」
「ああ。というかむしろ、それだけで済めば良いよな」
「止めてくれてありがとう……!」
「ああ。私にも何かくれ」
「ありがとう
……! 本当に助かったよ……!!! その分、お礼は弾ませてもらう……!!!」
「お、やった」
名前やら何やらで親近感を抱かれている。
***
・休日にストバスの大会に出ることにしたバスケ部
エース「男女混合じゃないと出場できないとかあり?」
フロイド「え~、バスケ出来るメスの知り合いなんていねぇんだけど」
ジャミル「…………少し待て。心当たりがある」
エース「えっ!? ジャミル先輩、女の子の知り合いなんて居るんスか!?」
ジャミル「居るが? お前は俺を何だと思っている?」
フロイド「でもオレも意外~。ウミヘビくん、馬鹿そうなメスとか興味なさそうじゃん」
ジャミル「確かにそうだが……。っと、もしもし?」
ツバキ『もしもし、どうした、ジャミル。神隠しにでも遭ったか?』
ジャミル「遭ってたまるか。今日って暇か?」
ツバキ『暇だが、何か用事でも?』
ジャミル「いや、ストバスの大会に出ようと思って街まで降りてきたんだが、男女混合でないと出場できなくてな」
ツバキ『なるほど。なら、いつもの陣を描いてくれ。その間に着替える』
ジャミル「分かった。通話は?」
ツバキ『繋いで置いた方が道が安定するからそのままで』
ジャミル「了解」
フロイド「相手はなんて?」
ジャミル「暇だからすぐに来てくれるそうだ」
エース「今からで間に合うんスか? てか、何描いてんの?」
フロイド「召喚陣? あれ? でも、人間を指定してる……?」
ジャミル「いや、これは転移魔法陣だよ。よし、描けたぞ」
ツバキ『こっちも準備出来たぞ』
ジャミル「よし、魔力流すぞ」
ツバキ『よろしく』
ジャミル「ん、成功したな」
ツバキ「ああ、流石だな」
エース「えっ!!? 転移魔法!?」
フロイド「っぽいけど、ちょい違うね。さっき転移魔法陣って言ってたし、召喚術の応用……?」
ジャミル「紹介する。俺の友達のツバキ・サニワ。バスケ経験は浅いが、運動神経は良いから邪魔にはならない」
ツバキ「初めまして、ジャミルの友達やってます。どうぞ、よろしく」
フロイド「オレ、フロイド・リーチ。よろしくねぇ」
エース「えっと、エース・トラッポラです」
フロイド「ねぇねぇ、さっきのってどうやったの? 転移魔法ってむずくね? 魔力馬鹿みたいに喰うし、下手すりゃ内蔵とか落っことしちゃうじゃん?」
ツバキ「ああ。だから、魔法陣を敷いて出入り口を作ることによって、簡略化と成功率を上げているんだ。その代わり、二人以上でないと出来ないんだが」
フロイド「なるほどね~。確かにそれなら魔力不足も補えるし、出入り口を設定したら安全面も確保されんね」
エース「………ジャミル先輩のお友達、サラッとすげぇ魔法士なんスね」
ジャミル「まぁな」
ツバキ「ふふ、ありがとう。さ、エントリーしようか」
フロイド「あはっ! テンション上がってきた~!」
もちろん大会は優勝した。