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――どうしてこうなった。サトシ、シゲル、シンジ、ヒロシ、ジュン、シューティーの六人は頭を抱えてうなだれた。
彼らは皆一様に、見慣れた姿よりもずっと幼い姿をしている。そんな自分達を見て、彼らはより一層沈んだ。
しかし肉体は幼くなっているが、精神は大人のままである。つまり肉体の時間のみが逆戻りしているのだ。
何の前触れもなくその姿で目を覚ました彼らは、大いに慌てた。キャラも何もかも忘れ去ったような状態でお互いを探しまくってしまうくらうには。
幸いなことにサトシ達六人と、その手持ちたち。そして自分たちと親しくしていた伝説のポケモンたちにはきちんと記憶があった。
自分達と同じ状況に陥っている者がいたことには安堵したが、この姿になる前に自分達が何をしていたのかを覚えている者はいなかったのだ。スタートから一歩も前に進めていない状況に、サトシ達は頭を抱えるしかない。
『元気出すでしゅ。なってしまったものは仕方ないでしゅ』
「きゅううううううううん」
そう言ってサトシを慰めたのはシェイミとラティアスだ。
ヒロシに擦り寄ったのはファイヤーで、ジュンに頭突きをかましたのはヒードラン。
シゲルにはライコウが、シンジにはパルキアが寄り添い、シューティーにはレシラムがその体を包んだ。
「そうだよな、落ち込んでたって仕方ないよな」
「前に進もうとしなかったら先になんていけないよね」
「まだ何もしてねぇのに諦めるなんて罰金ものだよな!」
「こうなったのには必ず原因があるはずだ」
「そうだね。まずはその原因を解明する必要がある」
「こんなの全然基本じゃない。けど、不確定要素だらけだからって諦めるのは絶対に嫌だ」
元気を取り戻したサトシ達を見て、ラティアス達が嬉しそうに笑う。
けれど、とサトシ達はまた表情を曇らせた。
「でもその前に……」
「この状況、どうしよう……」
窓の外にはマスコミなどのたくさんの野次馬がいる。そしてサトシ達はオーキド邸に籠城していた。
テンパりまくった彼らは、伝説のポケモンたちのチート能力をフルに使ってここに集結したのだ。それを目撃したマスコミや近隣住民が集まっており、出られなくなってしまっていた。
パルキアの力で中に入ってこられない様にはしているが、いつまでもこの状態でいるわけにはいかない。
――どうしたものか。サトシ達は再度頭を抱えることとなった。