そんなのは建前で






また会おう。
そう言って歪みの中に消えて言ったルギア達を見送ったシンジは歪みが消えていくのをじっと見つめていた。
夢を見ているような気分だった。
神と呼ばれしポケモンが、愛するサトシを心配して、わざわざ人目に触れるという危険を冒してまで自分に会いに来た。
しかしそれは夢ではなかった。
普通ならあり得ないと一蹴するところだが、サトシという少年がかかわってくると、それは一概にありえないと言えなくなってくる。
人にもポケモンにも愛される未来の夫に、シンジは誇らしさを感じていた。


「ウオキャ・・・?」


いつまでもたちつくすシンジを心配してか、ゴウカザルがシンジに身を寄せる。
それに気付き、シンジがゴウカザルの頬をなでた。


「ウキャア・・・?」
「何でもない。・・・そう言えば、アルセウスに真っ先に食ってかかったのはお前だったな」
「!!」


ピクリとゴウカザルの肩が跳ねた。
無茶をするな、と怒られるだろうか。馬鹿なことを、と呆れられるだろうか。
嫌われたらいやだな、と思いながら、恐る恐るシンジの顔を見やった。
するとどうだろう。不機嫌にゆがめられていると思った顔は穏やかで、うっすらとだが笑みすら浮かんでいた。


「格好よかったぞ。・・・ありがとう」


ゴウカザルは頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
怒られるとは思っていたが、まさか褒められるとは。果てはお礼を言われるなんて!


「(シンジが!シンジがカッコイイって!ありがとうって!!!)」


ゴウカザルは悶絶した。
サトシのことも大好きだが、それと同じくらいシンジのことも大好きなのだ。
大好きな2人が婚約したことを知って号泣したのはいい思い出だ。


「ウッキャア!(シンジ大好き!)」


喜びのままにシンジに抱きつき、シンジの頬に擦り寄った。
それに合わせるようにシンジも頬を擦り寄せ「私もだ」と囁かれる。
その瞬間、涙腺が崩壊してしまったゴウカザルはコータスも真っ青なほどに号泣し、シンジをギョッとさせるのだが、それはまた別の話である。














もういっちょおまけ

「ゴウカザルずるい」
「ゴウカザルずるい」
「うらやましい」
「そこ代われ」
「あなたなんて燃え尽きてしまえばいいですわ」
「ユキメノコ酷い!ちょっと位いいじゃんか!」
「そうだぞ、お前たち。シンジとゴウカザルはやっと和解できたんだ。少しくらい大目に見てやれ」
「そういうドダイトスが1番目が据わってますけど!?」
















ゴウカザルはシンジが大好き。でもってシンジもゴウカザルには甘いといいな。
シンポケはシンジ至上主義のシンジ大好きっ子の集まりだからゴウカザルに嫉妬してたら俺得。

そしてこれだけは言いたい。アルセウスとホウオウマジごめん。
この2匹のファンの皆さん、本当に申し訳ありませんでした!
いや、この2匹好きですよ。大好きですよ。
でもサトシ大好きッ子(大きい伝ポケ限定)の筆頭って言ったらこの2匹のイメージなので・・・。
ちなみにギラティナはこういうキャラじゃないなと思ったので除外。
でもってルギア。ルギアは本当に書きやすいね!
ルギア大好きよルギア!
ルギアは常識人?のイメージが強いです。
後、こいつらは全員サトシに対しては友愛ですよ。伝ポケサトじゃないです。サトシはポケモンに対してでも攻めだと思っている(キリッ
とりあえず威厳のある伝ポケが書きたい。というか書けるようになりたい。
ここまで読んでくださり感謝感激です!ありがとうございました!




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