2人のみこ






2人のみこの伝説


あるとき、不作が続き、人々が飢えに苦しむ時代が訪れた。
人々は神に祈り、神々はその願いを聞き、実りある豊かな土地を与えた。

人々は涙を流し、神々に感謝した。

しかし、人々は次第に財を持ち、神々への感謝を忘れた。
神々はそれを嘆き悲しんだ。そして神々は、それをしだいに怒りへと変えた。
神々は感謝を忘れた人々の村を荒らした。

神々には娘があった。
娘は、人間に失望した神々の姿を嘆き、そして心を痛めた。
この悲しい時を終わらせるすべはないものか。
娘は涙を流した。

そんな荒れた時代に、神託を授かる少年が現れた。
少年は、神々の娘の手を取り、この悲しい時代を終わらせることを誓った。
2人は手を取り合い、共に神々の乱心を沈めた。
共に神々と戦った神子の少年と御子の少女の間には、愛という名の絆が生まれ、2人は神々に祝福されながら幸せに暮らした。





2人のみこの実際


神々への感謝を忘れた、のところまでは本当。
しかし、神々はシビアだった。
怠けものを助けてやるほどお人よしじゃない。
しかもシンジを愛でるのに忙しいので人間にかまっている暇はない。
人間?何それおいしいの?

そんなとき、サトシが伝ポケと戯れるシンジを目撃。
シンジも久々の人間との会話に喜び仲良くなる。
伝ポケ「娘が取られる!しかもあいつ神子じゃねぇか!」と乱心。
しかしシンジは嬉しそうだし、サトシも天使だと理解したので和解。
身寄りがない?ならば一緒に暮らそう、そうしよう。
そんなこんなでみんなで一緒に暮らすことになりました。





サトシ:神子。人とポケモンの仲介役を果たしている(一般のポケモン、伝ポケ問わず)
    神子の本分は神を降ろすこと。そのため伝ポケを呼び出すこともできます。


シンジ:御子。神々の傷をいやす役割を果たしている(親って自分の子供に癒されますよね、的なノリです)
    シンジは伝ポケの心がわかります。でも漠然としたものしかわかりません。


サトシとシンジは2人で1つです。なのでお互いが「半身」や「片割れ」とも言える存在です。
人間とポケモンの双方がうまくやっていくためには、片方でもかけてはいけません。
伝ポケはポケモンの代表。代表が人間を嫌っていては一般のポケモンもそれを感じ取ってしまう。なのでシンジが必要。
でも、代表だけが人間を好きでいてもだめ。ポケモンたちがポケモン同士でいがみ合ってしまう可能性もあるからです。なのでサトシが必要。
そのため2人は転生するたびに出会います。転生するたびに記憶が一度失われるので必ず喧嘩出会いをする(誤字ではない)
自分の役割とか使命を思い出すために前世の記憶を有するというご都合主義設定。

2人は兄妹とか姉弟とかそんなレベルじゃない。双子っていうか最早魂の双子(割とガチな意味で)
しかし中身は正反対。喧嘩出会いの原因はこれか。




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