審神者と呪いの世界
伏黒椿
呪霊が見えるだけの非術師。
ママ黒の歳の離れた妹。
姉が死んで悲しんでいるところに転生者達が現れて、近い将来義兄も死に、残された子供達が不幸になると知らされる。
義妹の言うことならば甚爾も聞いてくれるのではないかと言われるも、関わらない事を選ぶ。
けれど、偶然甚爾と再会してしまい、ママ黒の話をすることに。
そこから交流が生まれてしまって、恵達のことを任されてしまう。
「子供に子供の面倒を任せるんじゃない!」
「あ? もう高校生だろ」
「まだ中学生です! 高校は来年からで、今年受験です。勉強がある上に、子守りは未経験です」
「うちで勉強してりゃいいだろ」
「よくありません。子供はまだ4、5歳くらいですよね? なら、お昼寝や補食が必要です。いくら姉の子供とはいえ、そこまで面倒を見られません。アレルギーの有無も分からないし、万が一何かあっても責任が取れません」
「…………子供ってそんなもん必要なのか」
「しっかりしてくれ、父親だろう……」
「そもそもあいつら、俺の顔覚えてんのかね」
「今すぐ家に帰れ!」
*
清庭椿
呪霊が見えるだけの非術師。
五条家のお手伝いさん的な家柄の子供。
悟と同い年なのでたまに声を掛けられる事がある。
悟に興味が無いのが丸わかりなところが気に入られており、家の人間が煩わしいと感じたときの避難場所にされていた。
悟の夢女と勘違いされて、よく嫌がらせを受ける。
悟が高専に通うことになり、これで嫌がらせは減るかなと思っていたら一緒に高専に入学させられることに。
ちなみに五条→姐さん。
「お前、家の連中からめっちゃ嫌われてるじゃん。俺が居なくなったら何されるか分かんねぇだろ? だからお前も一緒に来い」
「何の術式も持ち合わせていないのに高専に入学しても、何のメリットもないだろう。それに、高専に入学したら任務にも出なければならないと聞く。私では生き残れない」
「俺が一緒に行ってやるよ。てか、お前に拒否権なんてあるわけねぇだろ」
「……………暴君とは、君のためにあるような言葉だな」
*
清庭椿
呪霊が見えるだけの非術師。
けれど何も見えないふりをしている。
夏油の幼馴染。
夏油が呪霊を飲み込んでいる姿を目撃したことがある。
けれど知られたくない事だろうと、薬を飲んでいると思っているふりをしている。
口直しのお菓子やらを作ってあげていたら胃袋を掴んでしまっていた。
転生者達に夏油が苦しみ抜いて若くして亡くなり、遺体まで弄ばれると知らされる。
けれど、何の力もない自分に出来ることはないと理解している。
夏油が高専に通う事が決まり、地元を離れることになったが、親の転勤で高専近くに引っ越すことに。
ちなみに夏油→姐さん。
「通う学校は違うけど、これからもよろしくね」
「平和に過ごしたいので初対面ということにしないか?」
「別にいいけど……。なら、運命を感じて一目惚れしてもいい?」
「絶対に断る」
「私、結構優良物件だと思うんだけどな」
「もれなく痴情の縺れがついてくるのが確定しているのは瑕疵物件だろう」
「円満に別れているから大丈夫だよ」
「君は一度痛い目に遭った方がいい」
「手厳しいなぁ」
「君には苦労をさせられてきたからな」
「なら、責任を取って幸せにしないとね」
「これからも苦労する事が目に見えているから断固として拒否する」
*
清庭椿
呪霊が見えるだけの非術師。
禪院家の女中さんの娘。
術式を至上主義な禪院家なので扱いがあまり良くないため、独り立ち出来る歳になったら家を出るつもりでいた。
しかし、何故か直哉に気に入られてしまい、結局女中として働き続ける事に。
嫌いではないけれど、独り立ちを阻止した直哉には若干当たりが強い。
ちなみに直哉→姐さん。
「おはようさん、椿ちゃん。どないしたん? しけた面して。君、美人さんでもないんやから、そんな顔してたら目も当てられんで?」
「おはようございます、直哉さん。急いでいますので、失礼致します」
「何や、忙しないなぁ。ちょっとは世間話でもしたろって余裕もないん?」
「業務時間ですので」
「君、愛想も無いん? 顔も悪い上に余裕もなくて無愛想って最悪やで?」
「貴方に対しては不必要と存じます。では、今度こそ失礼致します」
どのルートでも、姐さんはそれが正史ならば受け入れる事を選ぶ。
だって、かつての自分は正史という武器を手に、修正された歴史の中で生まれた人間達を抹消してきた。
そんな自分が、正史の改変を行うことなんて出来ない。
***
GTGを幸せにし隊
主に五条悟の夢女や腐女子で構成されている。
夢女は基本的に足の引っ張り合い。
もしくは誰が選ばれても恨みっこなしと言いつつ、常に出し抜こうと考えている女性ばかり。
腐女子はお互いの地雷を上手く躱したり、踏み抜いたりしつつ、夢女集団よりはうまくやっている。
けれど、やっぱり頭のおかしい奴はどこ界隈にも存在する。
教祖様を救済し隊、メロンパン撲滅委員会
主に夏油傑の信者で構成されている。
夢女や腐女子の足の引っ張りは他の隊と一緒。
しかし、メロンパンという抹殺対象が存在しているため、他の隊よりも一致団結している。
「メロンパン入れになった夏油様もあり」というメンバーも居るが、みんなメロンパンに対する殺意が高いので、それを口にする命知らずは居ない。
ドブカスくんを転がし隊
主に禪院直也に蔑まれたい人達で構成されている。
割と歪んだ性癖の人が多いため、グループ内でも派閥が存在する。
「わからせ好き」とか「メスガキムーブしてほしい」とか。
***
「過去を変えるという事がどういう事か分かっているのか?」
「未来を変えるという事でしょう?」
「違う。未来を保証しないという事だ」