幸せの捜索願 番外編
夏油「こんにちは、椿ちゃん」
五条「よぉ、久しぶり」
家入「久しぶり。元気だった?」
椿「お久しぶりです。私は元気ですよ。みなさんはどうでしたか?」
家入「元気だよ。この二人に限っては元気過ぎるくらい」
夏油「体調管理は万全だよ。任務はいつだって命懸けだしね」
五条「そう言うのに気を付けられねぇ奴から死んでくしね。お前も気を付けろよ〜?」
椿「はい、ありがとうございます。ところで、今日はどうされたんですか?」
「「「…………………」」」
椿「あの……?」
夏油「いや、うん、実はね………」
家入「ほら、この前椿ちゃんのお父さんがさ、お弁当持ってきてたじゃん? あれが凄く美味しそうで………」
五条「………ざ、材料費とかは全部出すし、製作費も上乗せするから、俺達にも、その……」
夏油「迷惑じゃなければ、作って欲しいなって……」
椿「構いませんよ。平日は難しいと思うので、土日になってしまうと思いますけど」
「「「いいの!?」」」
椿「あと、お弁当箱の用意とアレルギーの有無を教えてください。好きなものと苦手なものも」
家入「えっ、いや、こっちから言った手前あれなんだけど、本当に大丈夫?」
椿「大丈夫ですよ。ご飯を作るのも好きなので。でも、あんまり期待しないでくださいね」
五条「お前の料理が美味いのは知ってるからそれは無理」
夏油「大丈夫だよ。美味しく食べ切る自信があるから」
家入「好きなように作ってくれていいからね」
椿「分かりました、期待に応えられるように頑張ります。それで、予算ってどのくらい……」
五条「金に糸目は付けねぇ! いくらでも使って良いから!」
夏油「そもそも椿ちゃん、人のお金だって考えたら、散財出来ないタイプな気がする」
家入「それな。常識の範囲内で収めてくれるだろうなって安心感がある」
椿「そんなに簡単に信じちゃ駄目だと思うんですけど……」
五条「自分の性格考えてから言えよ。お前は不正とか無理だから」
家入「嘘つくのも苦手だよね。素直過ぎるっていうか」
夏油「誠実なのは良いことだよ」
椿「何だか過大評価な気がしますが、ありがとうございます」