幸せの捜索願 番外編
カラオケに連れて行ってもらった植物トリオ&椿
五条「今日は僕の奢りで上級生との親睦を深める会だよ~!」
椿「上級生、私しか居ないんですけど」
五条「しょうがないじゃん、三年は椿以外停学中なんだし。二年生は任務行ってるし」
釘崎「三年はヤバい奴しか居ないのね……」
虎杖「センセー! 食べ物頼むのってあり?」
五条「ありだよー! 僕はチョコパフェ頼んじゃう!」
虎杖「よっしゃ! 俺ピザ!」
釘崎「私はサラダと春巻きにするわ」
恵「……姉さん、何食べる?」
椿「実は迷ってて。オニオンリングかナゲットのどちらにしようかな」
恵「俺もナゲット食いてぇ。俺がナゲット頼むから、分けっこしないか?」
椿「そうだな。半分こしようか」
釘崎(分けっこ……)
虎杖(半分こ……)
五条(この姉弟、言葉選びかわいいんだよなぁ)
***
五条「恵~! 何入れた~?」
恵「まだ入れてません」
五条「じゃあ、キラキラ星歌ってよ! 得意でしょ?」
恵「それカラオケ行く度に言ってますよね。キラキラ星好きなんですか?」
釘崎「っていうかあんた、キラキラ星とか歌うの???」
恵「初めてカラオケ行ったのが小学生のときで、歌なんて授業で習ったやつしか知らなかったんだよ」
虎杖「なつかしーね。キラキラ星歌う?」
恵「歌わねぇ」
五条「え~! ケチ! じゃあ椿、COSMOS歌って!」
椿「構いませんけど、聞いてて楽しいですか?」
五条「楽しい!」
椿「……そうですか」
***
五条「~~~♪(ラブソングの類い)」
釘崎「あいつ、ずっと椿さん見つめてんだけど。目隠しまで外して」
虎杖「先輩は一切興味なさげだし、伏黒は五条先生の声をかき消さんばかりにタンバリン鳴らしてるの何???」
恵「いや、あの人カラオケ来るといつも姉さんだけを見てラブソング歌うんだよ。それに対して姉さんが困ったようにしてたから……」
釘崎「伏黒がタンバリン用意して貰ったのってこのためだったのね」
虎杖「まぁ確かに気まずくなりそうだもんね。伏黒だけじゃ大変そうだし、俺もマラカス振ろっかな」
恵「助かる」
椿「ありがとう、虎杖。私がやると調子に乗りそうだから、いつも恵と津美紀がやってくれていたんだ」
釘崎「私もやるわ。マラカス取って」
虎杖「はい、どーぞ」
五条「みんな酷くない??? そんで椿はちょっとくらい反応して???」
椿「すいません。特に何もないので……」
五条「酷い!!!」
釘崎「興味なかったらこんなもんでしょ」
恵「疲れるんで、もうやめてください」
虎杖「お疲れ~」
五条「みんなして僕に冷たい………」