審神者と呪いの世界
五条「僕と結婚してください!!!」
椿「ごめんなさい」
五条「僕のどこが駄目なの!? 最強な上に顔も良いし、教職にも就いてるよ!? 文句の付け所とか無くない!?」
椿「実力が確かなのは認めるし、教職に就いてるのはいいとして、別に君の顔は好みじゃないかな」
五条「嘘でしょ!? この顔だよ!!?!?」
椿「君より綺麗な顔を知っているからな」
五条「それ、どこのどいつ!?」
椿「あと、私は不謹慎な人間はあまり好きではないんだ。だから人の生死をサプライズにするような人間はご遠慮願いたい」
五条「ごめんなさい、もうしません!!!」
椿「それに、生徒の制服を勝手に拝借するのもいかがなものかと思うよ」
五条「申し開きもございません!!!」
椿「君ってつくづく、私の好みとは真逆だな?」
五条「えーん! 何でもするから許して!!!」
椿「なら、御三家に関わらせないでくれ。どこの家かは分からないけど、以前から周囲をうろうろされて迷惑なんだ」
五条「は? それもっと早く言って? 見つけた瞬間に四肢を捩じ切るから」
椿「ぜひ頼むよ」
伏黒「椿さんにはもっと良い人がいます。五条先生はやめておきましょう」
五条「ちょっと恵???」
釘崎「確かにそうね。椿さんならもっと上を狙えるわ」
五条「野薔薇? っていうかもっと上って何??? 僕よりランクが上の男って事??? そんなの居る???」
虎杖「ナナミンとかどう? ちょーかっこいいよ!」
五条「悠仁、さりげなく他の男を薦めないで。椿の相手は僕しか認めないよ」
椿「ありがとう、みんな。あと私はもともと結婚に興味が無いし、仮にあったとしても、不遜を絵に描いたような五条とは結婚したくないので、そもそも選択肢にないから大丈夫だよ」
釘崎「それはそうでしょうね」
伏黒「その言葉を聞いて安心しました」
虎杖「伊地知さんもいい人だよ! ちょい気弱だけど、いろいろ気遣ってくれるし!」
五条「みんなして酷くない!? あと悠仁はホントやめて!!!」
伏黒「普段の言動を省みてから言ってください」
椿「流石の私も五条相手だと、もう一度深く考えてみることを進めるかな」
虎杖「えっ、椿さんでも擁護不可能なんだ……」
釘崎「逆にすごいわね、あんた」
五条「だから僕は椿以外と結婚する気はないんだってば!!!」
椿「そうか、頑張らないでくれ」
五条「そこは嘘でも頑張れって言って!!!」
虎杖「ツバキスーパードライ……」
釘崎「すごいしっくりくるわね……」
五条「ずっと言いたかったんだけど、何でみんなのことは名前で呼ぶのに僕のことは名前で呼んでくれないわけ!?」
椿「君を名前で呼んだら面倒なことになるだろう」
五条「そりゃテンション上がっちゃうけどぉ!!!」
椿「すでに騒がしいのに、さらに五月蝿くなられたら堪らないから呼ばないよ」
五条「ねぇ、辛辣! 僕に対して何でそんなに優しくないの!!?」
椿「君に変な気を持たせたくないからな」
五条「そういうとこ!!! 僕に諦めさせたいなら、そういう優しさ見せないで!!!」
椿「この程度の気遣いを優しさと呼ぶなんて、君は心遣いというものに縁が無かったんだな……」
五条「やめて、その可哀想なものを見る目!!!」