幸せの捜索願






「つか、刀の本は誰が借りたんだ?」
「私だよ。刀が好きなんだ」
「刀が?」
「だって、綺麗じゃないか」
「きれい、か?」
「美術品としての価値も高いのだし、綺麗という表現は間違いじゃないと思うが」
「あー……。まぁ、美術館とかにもあるしな」
「いつか、自分の刀とか、欲しいなぁ……」
「…………」




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