木兎さんの彼女






まとめられなかったネタ

椿「なぁ、一つ聞いてもいいか?」
木兎「ん? なになに? どしたの?」
椿「いや、私があんまり光太郎のこと好きそうに見えないと言われてしまって。光太郎にもそう思われているのは嫌だなと」
木兎「え!? どこが!? 椿、俺のことちょー大事にしてくれてんじゃん!」
椿「周りにはそうは見えないそうだよ」
木兎「マジで?? バレーあんま興味無いのにルールとか覚えてくれたし、デートのときも一緒にバレーしてくれるし。それって好きでもない奴のために出来ることじゃなくね??」
椿「ああ、そうだな。私は博愛主義ではないから、どんな人に対してもそのような対応が出来るわけではない。……ちゃんと伝わっているなら良いんだ」
木兎「おう!」


***


モブ「サニワさんだっけ? 木兎の彼女。あの子ってあんまり笑わないよね?」
木兎「うん? そうかぁ? 結構笑うけどなぁ」
モブ「木兎ってああいう子、好きだっけ?」
木兎「ああいう子?」
モブ「あんた巨乳好きでしょ? それにあんたの歴代彼女、ギャルっぽい子多かったし。でも、サニワさんって地味じゃん? 木兎と合わなそうって言うかさぁ……」


何か嫌だな、と漠然と思った。何が嫌なのか。ただの雑談。なんて事ないクラスメイトとの会話。なのに何故だか妙に気分が悪い。
悪意ってやつか。


***


木兎さんのデートプランを聞いて、「そんなんじゃ振られる!」とバレー部のメンツでデートコースを考える話

木葉「映画館デートは止めとけ。木兎は少しでもつまんねぇと思ったら寝る」
小見「遊園地デートは待ち時間が鬼門だな。話し上手なら問題ねぇと思うけど、木兎は話があっちこっちに飛んでくし、擬音も多いからなぁ……」
猿杙「おばか丸出しになっちゃうよねぇ……」
白福「なら水族館はー? ほら、ちょっと前にアザラシの赤ちゃんが生まれたとこあったよねぇ?」
雀田「あったあった! その近くに、おしゃれなカフェもあるよ!」
鷲尾「それなら確かにデートらしいコースだな」


デート当日

椿「…………光、今日は早いけど、帰ろうか」
木兎「えっ?」
椿「あんまり楽しくなさそうだよ」
木兎「えっ、そ、そんなことねぇよ!?」
椿「………じゃあ、私が疲れてしまったから、と言うことでいいから、少し座ろう」
木兎「え、う、うん……」

椿「今日のデート、本当に君が行きたかったところだったか?」
木兎「…………じ、実は、友達とかマネージャーに話したら、そんなんじゃ振られるって……」
椿「うん?」
木兎「デートなんだから、もっとデートらしいことしないとって。それじゃ友達と遊びに出かけてるみたいって……」
椿「なるほど……?」
木兎「だ、だから、その……デートっぽくしようと思って……」
椿「…………色々と考えてくれた君には悪いけど、私は、いつものデートの方が楽しかったなぁ」
木兎「えっ!?」
椿「だって、今日の君は妙に力が入っていて、何だか気を張っていたし、ずっと気がそぞろだった。楽しくないのかなとか、本当はデートしたくなかったのかなとか、色々と考えてしまったよ」
木兎「そんなことない! いつも超楽しみにしてるし!」
椿「知っている。だからこそ、嫌だなぁって思ってしまったんだ。君とのデートで初めて、帰りたいなぁって、少し思ってしまったんだ」
椿「何だか今日の君は、無理をしているように見えたから」
椿「そもそも、恋人の形なんて人それぞれだろう? そりゃあ、水族館や遊園地だって楽しいよ。でも、人がやっているのを見て楽しそうだからって、ストリートバスケに混ぜて貰ったり、友達が凄い記録を出したから、自分もその記録を塗り替えたいってバッティングセンターに行くのだって、また違った楽しさがあって私は好きだよ」
椿「今日はボールに触ってないからって市民体育館に行ってバレーをするのも、実は凄く好き。私の拙いトスを上手く決めてくれて、それで喜んでくれるのを見ると、何だか自分が凄い選手になった気分になれて、凄く嬉しいんだ」
椿「それで、いつも自分にばっかり付き合って貰ってるからって、私の趣味にも付き合ってくれているだろう? そうやって、お互いの好きなものややりたいことを尊重して、共有して、一緒に楽しめている。それって十分恋人だと思うんだけど、私達は何か間違っているのだろうか?」
木兎「間違ってないです!!!」
椿「ふふ、なら良かった。水族館や遊園地は、自分たちが行きたいと思ったときに行こう。多分私達は、自分たちの行きたいときに行きたいところへ行くのが一番良いんだ」

椿「あと、もう一個いいかな?」
木兎「もう何でも言って!!」
椿「私達は十分うまく行っていると思うし、今のままで私に不満はないよ。だから、いつも通りで良いと思うし、無理にそれらしくする必要なんてない。だから、そういうことは私に相談して欲しいな」
椿「他の女の子とデートの相談なんて、妬いてしまうから」

椿が木兎の頬を抓る。

木兎「おっ……!!?!?」
椿「うん?」
木兎「そっ、それってヤキモチってやつですか……!!?」
椿「そうだけど、それが?」
木兎「うおおおおおおおお!? や、ヤキモチ妬いてくれたりするんですか……!?」
椿「私を何だと思っているんだ?」
椿「私は結構なヤキモチ妬きだから、気を付けてくれ」
木兎「おう!」


***


木葉「お、ご機嫌だな、木兎。デート、成功したのか?」
小見「やっぱ彼女ちゃん、不満持ってたのか~。まぁ、あんな内容のデートじゃあしょうがねぇけど」
木兎「ううん、大失敗した!」
「「「はぁっ!!?」」」
雀田「ど、どういうことよ、木兎! てか、失敗したなら何でそんな満面の笑みなの!?」
木兎「それがさぁ、俺の彼女がちょーかわいくてさぁ。聞いて?」
雀田「聞いてるでしょ。で、彼女ちゃんは何て?」
木兎「昨日のデートよりも、いつものデートの方が楽しいって言ってくれてさ。それで何も不満ないから無理しなくて良いって。そんで、俺とやるバレー楽しいって言ってくれたんだぜ! 最高じゃね??」
雀田「マジかぁ……。彼女ちゃん、木兎と波長合うタイプなの?」
白福「え、それって女子版木兎ってことー? そんな子に心当たりないんだけどなぁ……」
赤葦「でも、楽しいと感じることが同じというのは良いですね」
木兎「でしょ! さっすが赤葦、分かってんじゃん!」
赤葦「はいはい。それで、他には何か言ってましたか?」
木兎「これ! これを聞いて欲しかったんだよ! 昨日のデートを雪っぺたちと相談して決めたって言ったら、他の子とデート内容考えるの妬いちゃうって! かわいくねぇ???」
白福「………あー……」
雀田「これは私達が軽率だったわ……」
木葉「そりゃ、他の女子が口出ししてデートプラン決めるなんて最悪だわ……」
猿杙「ごめん、喧嘩とかにならなかった?」
木兎「ケンカはしてない! ちょっとほっぺた抓られたけど!」
雀田「私なら引っ叩いてるレベル……。彼女ちゃん、良い子だね……」
白福「心広すぎ~……」
小見「てか、木兎はそれを口にするなよ……。いや、余計なお節介焼いたのは俺等なんだけどさ……」
木兎「でも、色々話できたし、いいキッカケにはなったと思う!」
木葉「ならいいんだけど……」


***


椿「光、」
椿「光太郎」
椿「こう?」

木兎「う~ん、うん! 全部好きだな!」
椿「うん? 何がだ?」
木兎「呼び方!」
椿「呼び方」
木兎「椿の声で呼ばれるなら、どの呼び方でも嬉しいなって!」
椿「そうか、それなら良かったよ」


***


ブラックジャッカル時代。
熱愛報道が出たけど修羅場にもならなかった話。

日向「木兎さん、週刊誌読みました!?」
木兎「なになに? 週刊誌?」
日向「ネツアイ報道されてます!」
木兎「誰が?」
日向「木兎さんと何か知らない人が!」
木兎「え〜〜〜!?」
侑「知らない人て何やねん」
日向「だって、木兎さんのカノジョさんじゃない人なんですもん! この写真の人!!」
侑「はぁ!? 待ってや、木兎くん! 彼女おったん!?」
木兎「あれ? ツムツム知らなかったっけ?」
侑「ぜんっぜん知らんのやけど!! てか、翔陽くんは知っとったん!?」
日向「はい! 高校の頃からのお付き合いだとか!」
木兎「そうそう! 高二のときから付き合ってんの!」
侑「結構長いやん! 何やの、水臭い! もっと早よ教えてや!」
木兎「ごめんて!」
侑「どんな子!? てか、写真ないん!?」
木兎「あるよ! 後で見せたげるね!」
侑「おおきに。でも、どんな子か聞かせてや。本人見る前に想像するんも楽しそうやし」
木兎「うんとね、黒髪が綺麗で、声が良くってかわいいの!」
侑「ほぉーん? 何や、木兎くんのカノジョのイメージとちゃうなぁ? もっと派手な子のイメージやったわ。何や清純そうなイメージやん?」
日向「背が高くってかっこいい系の美人ですよ!」
木兎「ちっちゃい女の子もかわいいと思うけど、目線が近いのいいよね! 話しやすいし、顔見やすいし!」
侑「確かにそらええなぁ。身長差あると首痛なるし」

佐久早「熱愛報道の件はどこに行ったんだよ……」
木兎「はっ!! そうだった!!」
日向「シャクメーしなくていいんですか、木兎さん!」
侑「それ言うなら弁明ちゃう?」
日向「ベンメーしなくていいんですか、木兎さん!」
侑「素直やな、翔陽くん。で、ええんか? カノジョさん。不安なるんちゃうの?」
木兎「どうだろ? 不安にはなってないと思うけど、イヤな気分にはなってるかも!」
侑「連絡入れたりや? こんなんで振られて調子崩されたら敵わんし」
木兎「そーする!」




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