牛島の片割れな姐さん
空井椿(うついつばき)
牛島若利の双子の片割れ。
参院で色々あったため、どちらが兄か姉かはっきりとしておらず、両親も本当のところは分からない。
戸籍上は若利が兄として記されている。
両親が離婚するときに父親に引き取られ、一時期は海外で暮らしていた。
単身で日本に帰国し、白鳥沢学園に入学する。
前世の記憶があり、幼少の頃から刀剣が好きで、よく博物館に連れて行ってもらっていた。
けれど、女の子らしい女の子に育って欲しかった母親と祖母にはよく思われておらず、それを察してからは心の中に仕舞い込んでいた。
父親は椿がバレーボールにそこまで興味がないことを知っていたので、たまに三人でラリーをする程度に。
本心としては双子とも、バレーを好きになって欲しかった。
バレーを押し付けず、個性を大事にしてくれる父親に別のものが好きだと明言することは出来ず、父親にも好きなものについては黙っていた。
片割れである若利にだけ自身の本心を打ち明けており、彼だけが椿の愛するものを知っている。
若利と共にバレーをしつつ、こっそりと若利にだけ好きなものを語る生活を送っていたが、離婚の話が持ち上がる。
子供達をどうするかという話になったとき、あまり女の子らしくない椿を見ていると、どうしても余計なことばかり言ってしまいそうだと、母親が椿を引き取って欲しいと言い出す。
双子を引き離すのは、と渋るも、自分の元にいても娘を傷付けてしまうだけだという母親の言葉に椿を引き取る選択を取る。
(子供に愛情がないわけではなく、愛しているからこそ、個性を大事にしてくれる父親の元にいた方が幸せになれると考えた結果)