月の観測者
オブザーバーについての補足。
ルーラーと似ている様に思うかもしれませんが、まったく異なるクラスです。
ルーラーが破綻しそうな聖杯戦争を成り立たせるために呼ばれる管理者なら、オブザーバーはすでに破綻してしまった聖杯戦争に召喚される傍観者。
つまりFate/Apocryphaのように非常に特殊な形式で、いくら結果が未知数であろうと、一定のルールのもとに聖杯戦争が行われているのならば、オブザーバーは召喚されません。
逆にFate/GrandOrderのように聖杯を巡って闘いは起きているが、聖杯戦争としての形式を成していない場合にオブザーバーは召喚されます。
そして、ルーラーは聖杯戦争の破綻を防ぐためなら聖杯戦争に参加することが出来ますが、オブザーバーはそもそも聖杯戦争に関与することを推奨されません。
聖杯戦争を俯瞰してみる者。極端に言うと、部外者の立場。
しかし例外として、聖杯戦争によって世界の崩壊を招きかねない場合に限り、聖杯戦争に関与することが出来ます。
世界が滅亡しかかって、ようやく介入出来るという訳です。
故に、オブザーバーに与えられるクラススキルは強力で、ステータスも割と高め。
白野ちゃんの場合はギルガメッシュと二人一組のサーヴァントとなったこともあって、そのスペックはかなり高めです。
ここら辺はルーラーと同じですね。
しかしルーラーとは決定的な違いがあります。
オブザーバーに役割を与えるとするなら、それは「何を持って聖杯戦争が歪み、破綻したのか。また、その結果を見届け、次に繋げること」です。
ルーラーが現在起こっている聖杯戦争のために召喚されるサーヴァントなら、オブザーバーは未来の聖杯戦争のために召喚されるサーヴァント、と言ったところです。
なので、現在の聖杯戦争に関わるのはよろしくないとされている、と言ったところです。
ルーラーの役目を引き継ぐクラスだと思ってもらえれば分かりやすいかと思います。
色々と無茶な設定というか、この設定そのものが破綻しているのは自覚しています。
しかし、こんな感じのチート白野ちゃんが活躍する話が書きたいのです……。