蛇の計略
おまけ
フロイド「ウミヘビくん、オレにウミヘビくんをちょうだい? オレも、オレの全部をあげるから」
ジャミル「全部は流石に無理だぞ。俺は従者でカリムを優先しないといけないし、お前だってジェイドやアズールが一番だろう?」
フロイド「じゃあ、譲れないものは省いて良いから、残りの全部をオレにちょうだい? ね?」
ジャミル「ふふ、お前、そんなに俺のことが好きなのかよ?」
フロイド「うん、うん、好き。大好き。だからウミヘビくんもオレを好きになって?」
ジャミル「…………俺も、お前のことは嫌いじゃないよ。うん、好きだと思う」
フロイド「! なら、」
ジャミル「でも、お前と同じ想いだとは限らない」
フロイド「ウミヘビくん……」
ジャミル「だから、お前が俺を好きにさせてみろよ。そうしたら、俺も全部あげられるかもしれないから」
フロイド「ほんと?」
ジャミル「お前が俺を好きにさせられたらな」
フロイド「絶対好きにさせてみせるから、それまでオレ以外見ないでね?」
ジャミル「お前が目を離さなければ良いんじゃないか? とりあえず、祝勝会しよう、祝勝会」
フロイド「オレ、一世一代の告白したんだけど……。っていうか、それって大会で勝ったときとかにするもんじゃないの? 練習試合で勝った程度でやるもんなの?」
ジャミル「なら打ち上げしよう。ピザ食べたい。馬鹿みたいにチーズ乗せたやつ」
フロイド「いいね、オレも食べたい。オレが作ってあげるから一緒にモストロ行こうよ」
ジャミル「カレー味がいい」
フロイド「おっけ~」
エース「ねぇ、先輩達! もしかして突っ込み待ちだったりする!? ここ、体育館のド真ん中なんだけど!!?」
副部長「俺らのこと忘れてんじゃねぇぞ、そこぉ!!!」
部長「ムードもへったくれもねぇ体育館で告白すんな! あと打ち上げは俺らもやるから勝手に話進めんじゃねぇよ!!」