成り代わりと逆行と逆行
成り代わりと逆行と逆行
成り代わりメンツ(予定)
エース
アズール
ジェイドorヴィル
★
逆行メンツ・グループ1
レオナ
カリム
イデア
レオナ「随分聞き分けが良くなったな? 前はあの蛇野郎を振り回してたじゃねぇか」
カリム「…………うん」
イデア「カリム氏?」
カリム「小さい頃の話なんだけどさ。ジャミルが危険な訓練をするときに、ついて行こうとした事があるんだ」
イデア「待って」
カリム「前の時は気付かなかったけど、その時のジャミルはすごく必死で、恐怖とか混乱で泣き出しそうになってて……」
カリム「いつもこんな顔で俺の事止めてたんだって今更気付いて、ちょっと心が死にかけてるんだ……」
イデア「重い」
レオナ「………………まぁ、気付けただけ進歩だろ……」
イデア「レオナ氏が励ました、だと……!?」
レオナ「砂にすんぞ、てめぇ」
レオナ「そういや、オーバーブロットの兆しはあんのか」
カリム「オーバーブロットさせないように、少しでもジャミルが成績偽らなくていいように、めちゃくちゃ勉強頑張ってる。でもその上を行くレベルでジャミルが優秀なんだ……(白目)」
レオナ「仮にも2週目だろ、お前……」
イデア「もっと根本からの解決は図れなかったの?」
カリム「父ちゃんの説得とかしたんだけど、頭の固い親戚連中が従者に高度な教育は必要ないって煩くて……」
カリム「最初は考えてくれた父ちゃんも、親戚連中の相手が面倒になったみたいで、俺の意見は流されちまって……」
レオナ「どこにでも居んだな、そういうのは」
イデア「いるよねー。ホント勘弁して欲しいッスわ……」
カリム「最近、ジャミルが可愛い……」
イデア「は?」
レオナ「何言ってんだ、こいつ」
カリム「見てくれ、これ。プリンセスみたいだから」
イデア「うわ、マジだ。お姫様じゃん……」
レオナ「誰がやったんだ、これ……」
カリム「それやったのフロイドなんだ」
レオナ「あいつ、こんなんも出来んのかよ……」
イデア「フロイド氏って結構器用だよね。あと、突拍子もない事思いついて実行する」
レオナ「あいつの場合、抵抗するより飽きるのを待った方が楽だから、好きにさせてんのか……」
カリム「【速報】ラギー参戦」
レオナ「は?????」
イデア「レオナ氏www」
イデア「でも、意外だね。ラギー氏って益もないことしないでしょ」
カリム「スラムの妹たちにせがまれるから、その練習台だって」
レオナ「ああ……」
イデア「それで練習台にジャミル氏? 何で???」
カリム「さぁ……。ジャミルの髪は綺麗だから、触りたくなったんじゃないか?」
イデア「まぁ、たしかに綺麗だよね」
レオナ「俺たちが逆行した事で、あいつらにも変化があったんだろ」
カリム「俺としてはジャミルに仲の良い友達が出来るのは嬉しいぜ!」
イデア「まぁ、仲が良いのは悪い事では無いしね」
★
逆行メンツ・グループ2
ラギー
フロイド
ジャミル
フロイド「見てみてー。オレ、てんさーい!」
ラギー「うわ、めっちゃ可愛い。ジャミルくん、ヤバいくらい可愛いよ。フロイドくん、凄いッスね」
フロイド「でしょー?」
ジャミル「どうなってるんだ、俺の髪……」
ラギー「緩い三つ編みに沢山の花と真珠が散りばめられてるッスね。いや、マジ凄いってこれ。写真撮っていいッスか?」
ジャミル「良いけど。俺の写真なんて撮ってどうするんだ?」
ラギー「スラムの子達に見せる」
ジャミル「やめてくれ」
ラギー「冗談ッスよ。妹分たちに髪いじってってせがまれるんで、その見本に」
ジャミル「ああ、なるほど……」
フロイド「妹ちゃん達に、どんな髪型してあげてたの?」
ラギー「色々ッスよー。ツインテールとかは人気で。あと、獣人じゃない子は耳欲しいって駄々捏ねる子もいたんで、耳っぽくアレンジする事も多かったッスね」
フロイド「何それ見たーい! 明日、ウミヘビくんの髪でやってー」
ジャミル「何で俺の髪なんだよ……」
フロイド「オレ短いし、されてるのが見てぇの」
ラギー「いいッスよー。じゃあ、明日は髪下ろしたまま来てね」
ジャミル「まぁ、いいけど……」
成り代わりメンツは逆行メンツが逆行していることに気づいていない。
逆行メンツは成り代わりメンツの中身が違う事に気づいている。
逆行メンツはお互いのグループが逆行している事に気づいていない。
3グループとも自分達が成り代わりや逆行した事で変化が起こったと考えている。