監督生とnot監督生と成り代わりジャミル






ジャミル:アズール達が動き出しました
ジャミル:やっぱり、止められなかったです……

イグモブ:マジか

監督生:ジャミル先輩のせいじゃないですよ
監督生:アズール先輩の選んだ事です
監督生:でもそうなると、イソギンチャクは免れられないですよね……
監督生:どのタイミングでエーデュースやグリムが契約のことを知るのか分かりませんし……

イグモブ:そこだよねぇ……
イグモブ:グリムくんも魔獣だし、監督生さんが抑えるのは荷が重いし、私もパワータイプじゃないから、抑えておくのは難しいかも……
イグモブ:ジャミルちゃんは副寮長と従者の二足の草鞋にオバブロ阻止まで協力してくれてる訳だから、これ以上負担は……
イグモブ:うちの寮長犠牲にするか???

監督生:犠牲にされるイデア先輩ェ……

イグモブ:いやだって、もふもふ好きだし……
イグモブ:もふもふと戯れる推しが見られるかもだし……

監督生:それは私も見たいです

ジャミル:アズールに恨みを買うような契約はしないでって言ったのに……

監督生:ジャミル先輩……?

ジャミル:努力の安売りは好ましくないって
ジャミル:あなたの努力は、高すぎるって罵られるような、そんな安いものじゃないって
ジャミル:この立場の私には、アズールの努力の価値が分かります
ジャミル:だからちょっとだけ、私の言葉が届くんじゃないかって、期待してたんです……

イグモブ:ジャミルちゃん……

ジャミル:もういいです
ジャミル:イソギンチャク阻止は諦めましょう
ジャミル:レオナ先輩と関わらない方向でオーバーブロットを阻止します

監督生:えっ

イグモブ:えっ

ジャミル:アズールは今までの努力を全て砂にされた事でオーバーブロットしたんですよね?
ジャミル:だからレオナ先輩とは協力せず、きちんと契約を完了させましょう

監督生:でも、どうやって……

ジャミル:オンボロ寮を奪われたら、うちの寮に来てください
ジャミル:うちで預かります

監督生:えっ!?いいんですか!?
監督生:カリム先輩とか……

ジャミル:女の子が野宿するような事態を放っておくような奴ではありませんよ

イグモブ:えっ、いいな!
イグモブ:私も女子会したい!
イグモブ:見た目男だけど!

監督生:女子♂会

イグモブ:君は女の子だよwww
イグモブ:いっそ、みんなでキャンプするのはどうかな?
イグモブ:アウトドア趣味の親戚がキャンプセットくれたから、一緒にBBQとかしようよ!
イグモブ:私、頑張って外出るから!

監督生:わぁ、楽しそう!

ジャミル:良いですね
ジャミル:先生に許可を貰いましょう
ジャミル:占星術の勉強がしたいって言えば、許可をくれるのではないかと
ジャミル:カリムもご一緒させて頂く可能性もありますが……

監督生:私はオッケーです!

イグモブ:カリムくんいい子だし、全然良いよ!
イグモブ:あっ、でも、双子の妨害はどうするの?
イグモブ:ここを突破しないと写真持っていけないんじゃ……

ジャミル:大丈夫です
ジャミル:私が双子の足止めをします

監督生:えっ!?

イグモブ:マジか!!?

ジャミル:本気ですよ
ジャミル:私を誰だと思っているんですか?
ジャミル:ジャミル・バイパーですよ?

監督生:こ、心強い……

イグモブ:ひぇっ……カッコいい……

ジャミル:今度こそ、絶対阻止しましょうね




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