深海の月






「それはそれとして、ルナが性的な目で見られているのは面白くないですねぇ」
「だよねぇ。ルナにもうちょっと気ぃ付けて欲しい気もするけどぉ、あの自由気ままなところがいいんだよね~」
「ええ、フロイド。その通りです」
「にこにこしてるルナはちょーかわいいしぃ、わっるい顔してるルナはえっちだしぃ、ねじ伏せたくなるのも分かるけどさぁ。それをオレら以外が、っていうのは気に入らねぇよなぁ?」
「あの澄ました顔を羞恥と屈辱で歪ませたいというのは分かりますけどね。それを実行しようとするのは以ての外です」
「お前達、よくそんな話を僕の前で出来るな???」
「だってアズール、アズールはルナにそういう奴がいるって教えて貰えないでしょ? だからオレらが教えてあげてるんじゃーん」
「確かに僕には隠しますけど! 僕が聞けばあの子はきちんと報告しますから!!」
「自主的には教えて下さらないということじゃないですか。それでは対策が遅れますよ、アズール」
「うるさいですよ、ジェイド。それより、今回許可無くルナに触った畜生はきちんと始末したんでしょうね?」
「あったりまえじゃーん! もうとっくに鮫の餌だよ」
「他にもルナの害になりそうな畜生はリストアップしておきました。もちろん、“勝手に消してもルナの機嫌を損ねない畜生のみ”のリストですから、ご安心を」
「よろしい。では、リストの畜生を精査して、適宜消していきましょう。さぁ仕事ですよ、お前達」
「はい」
「はぁい」




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