嘆きの島の毒蛇
・ジャミル成り代わり
ツイステ知識は友人から聞いていた程度で殆どない学生がジャミルに成り代わる話。
ジャミルについての知識は毒で死にかけることと、カリムが理由(詳しい理由は知らない)でオーバーブロットすることくらい。
オーバーブロットは命の危機があると聞いていたので、カリムから離れるのが最善なのではないかと考える。
けれど、従者はそう簡単にやめられるものではなく、毒とオーバーブロットに対する恐怖でストレスが溜まる。
それに加えて「カリムに勝ちを譲る」よう親に言われ、今までの努力を全て否定されたような気分になって、ついに我慢の限界に。
自分からオーバーブロットを引き起こして、S.T.Y.X.が制圧に来て、そのまま嘆きの島へ。
そこでシュラウド兄弟に出会い、このままここに居たいと考えるように。
S.T.Y.X.職員も、ジャミルをそのまま熱砂の国に帰せば、またオーバーブロットする可能性が高いとして、嘆きの島で保護することに。
嘆きの島で保護を受け、シュラウド兄弟と過ごしているうちに、(そう言えば、この兄弟って確か片方が……)と友人の言葉を思い出す。
その後、どうにかオルトを助けることが出来る。本来一人で負うはずだった傷を二分割できたので、きっと死ぬことはないはず、と思いながら意識を失う。
けれど、二人とも重傷を負い、オルトは義手や義足に。ジャミルはしばらく昏睡状態に陥り、片目を失い、内蔵機能が低下する。
イデアが「自分のせいだ」とオーバーブロットしそうになるが、弟達のセラピーにより、何とか持ち直す。
ちなみにジャミル成り主は内蔵機能が落ちて、虚弱体質になってしまったため、イデアとオルトがめちゃくちゃ過保護。
ジャミル成り主愛され風味。もしくはイデア×成り主になる。オルト×成り主でも可。
「ジャミルくん、もう食べられそうにない?」
「これ以上食べたら吐く……」
「ん、まぁ、頑張った方でしょ。いっぱい食べられて偉かったね」
「うん……」
ちなみにイデアには「ジャミル」、オルトには「ジャミルくん」と呼ばれている。
成り主はイデアを「イデアくん」、オルトを「オルト」と呼んでいる。
二人に対しては少しだけ子供っぽい話し方をする。
ちなみに所属寮はイグニハイド。一応、副寮長をやっている。
日本人は割とイグニハイドに振り分けられる確率が高いと思っています(偏見)。
***
小ネタ
2-Cの緩い会話
「アズール、隣に立つなら左側にしてくれ」
「別に構いませんが、どうしてでしょう? 右も左も変わらないと思いますが」
「右目は義眼なんだ」
「ギガン……? ああ、確か、眼球が損なわれたときに、外観の改善のために入れるものでしたよね。ジャミルさんが義眼だったとは、気付きませんでしたね……」
「その通りだよ。海にはないのか?」
「ええ。海では傷を持つ者から食べられてしまいますから。なので、そう言ったものは発達していません」
「ああ、鰭とかに傷が出来たら、逃げ遅れてしまうのか」
「そういうことです。逆に言えば、傷を持ちつつも生き続けていると言うことは、それだけの実力があるという証でもありますね」
「なるほど。海でそう言うものを見かけたら、近づかないように気を付けるよ」
「ジャミルさんなら、深海でも生きていけそうなものですが」
「俺は陸で生きたいかなぁ」
「それは残念です」
小ネタ
副寮長会議にて
トレイ「今日はタルトと小さいクッキーをいくつか持ってきたんだ。良かったら食べてくれ」
ジェイド「おや、これはこれは……。ありがとうございます。では、僕は紅茶をお入れしますね」
ジャミル「俺はお皿の用意をしますね」
リリア「おお、すまんのぉ」
ルーク「私達はテーブルを開けておこう」
トレイ「5等分、は少し大きいか?」
ジャミル「俺はその、一切れも食べられないと思うので……。クッキーを少し分けて頂けますか?」
トレイ「ああ、それは構わないが……。一切れ食べきれないのか……」
リリア「ジャミルは少食じゃなぁ……。どれ、わしの苺を分けてやろう。果実なら食べやすいじゃろう?」
ジャミル「あ、ありがとうございます……」
ジェイド「…………つかぬ事をお聞きしますが、ジャミルさんの身体に内臓は収まっているのでしょうか? とても臓器が入っているとは思えない薄さなのですが……」
ルーク「ムシュー・計画犯の疑問も納得だ。ムシュー・マルチ、君は平均体重を大きく下回っているね?」
ジャミル「あぅ……」
トレイ「ジャミルの身長って170ちょっとくらいだったよな? そのくらいの身長なら、平均は60キロ後半から70キロくらい、か?」
リリア「おそらくそんなもんじゃろう。しかし、ジャミルは見るからに60キロないぞ???」
ルーク「むしろ、50キロあれば十分だろうね」
ジェイド「やはり内臓をどこかに落として……?」
ジャミル「落としてない、落としてない。ちょっと食べるのが苦手なだけで、きちんと食べてはいるので問題ありませんから」
トレイ「やっぱりケーキも食べようか。残ったら持って帰るなり何なりすれば良いし、な?」
ジャミル「えっ」
ジェイド「紅茶には砂糖を多めにお入れしますね。栄養も大事ですが、まず体重をどうにかしなければ」
ジャミル「えっ」
ルーク「私は食欲不振に効く魔法薬の精製をしよう。安心して、クルーウェル先生にもきちんと了解を取るから」
ジャミル「あの、」
リリア「なら、わしは滋養強壮にいい食材で夕飯を作ってやろうかの!」
「「「「それはちょっと」」」」
小ネタ
イグニハイドの日常
モブ1「ど、どうした、バイパー。どっか痛い?」
ジャミル「……きずが、ひきつってて」
モブ2「肩と脇腹だっけ? 保健室行くか?」
ジャミル「行っても意味ない……」
モブ2「治ってる傷だもんなぁ。そりゃそうか」
モブ1「ど、どうする? どうしたい?」
ジャミル「いであくん……」
モブ2「寮長ね、了解。おーい、誰か寮長呼んできて! 電話でも可! バイパーが寮長をご所望です!」
モブ3「おっけー、電話するわ。寮長ー、上の弟が寮長を探してますよ-」
イデア『……ジャミルが? 何、何かあったの?』
モブ2「傷引きつってるって廊下で蹲ってました。俺らで連れてっても良いんですけど、バイパーが寮長が良いって」
イデア『…………すぐ行く』
モブ2「待ってまーす!」
モブ1「バイパー、寮長来てくれるって」
ジャミル「うん……」
モブ3「てか、上の弟で分かるんだ、寮長。しかも否定しないんだ、寮長」
モブ2「ま、明らかに身内認定してるしな。本人的にもまんざらでないんでない?」
モブ3「というか、場所教えてないけど、寮長ここ分かんの?」
モブ2「寮長だぞ?」
モブ3「納得~」
イデア「じゃ、ジャミル……!」
モブ2「お、兄ちゃん来たぞ-」
モブ3「もう大丈夫だぞー」
モブ1「バイパー、お兄ちゃん来たって」
ジャミル「…………おにいちゃん」
イデア「はいはい、兄ちゃんだよ。傷が痛むの?」
ジャミル「うん、いたい……」
イデア「ん、なら部屋で休もっか。抱っこしたげるから、首に手回して」
ジャミル「ん、」
イデア「よい、しょ。……ありがとね、後はこっちで面倒見るから」
モブ2「いえいえ~。あとよろ~」
モブ3「お大事に~」
モブ1「ゆ、ゆっくり休めよ……!」
モブ3「お兄ちゃんでしたなぁ」
モブ2「お兄ちゃんでしたねぇ」
モブ1「バイパーって、寮長の前だと子供っぽくなるよね……」
モブ2「いんじゃね、三兄弟。幸せそうだし」
モブ3「んだんだ」