愛されていればいい 3






・それでも足りない

フロジャミ

ジャミル「最近、君に会いすぎてる気がする」
フロイド「そう?」
ジャミル「そうだ。授業に部活に、挙げ句の果てに夢にまで出てきた」
フロイド「えー、いいな! オレのとこにも会いに来てよ!」
ジャミル「何でだよ。毎日のように顔を合わせているだろう」
フロイド「いいじゃん、もっと会おうよ。オレの夢にもおいで。オレも会いに行くからさ」
ジャミル「…………会いすぎてるっていう話なんだが」
フロイド「それが当たり前になっちゃえばそんなこと思わねぇって!」
ジャミル「そういう問題か……?」

エース「ぜってぇそういう問題じゃない」
モブ「っていうか、あんだけアプローチされてんのに気づかないバイパーやばくね?」
モブ「人たらしアジームの幼馴染だぞ。あの手の発言には慣れてんだろ」
モブ「あーね」
モブ「それもそれでどうなんだ……?」



・ちょっと不安にして

フロイド「ジェイドがシャベルとブルーシート片手にお前のこと探してたけど、何したの?」
モブ「尋常じゃない不安感に襲われてる」
エース「“ちょっと”って言ったじゃん! “ちょっと”って言ったじゃん!!!」
モブ「恐怖のレベルが違いすぎる!!」



・※付き合ってます

フロジャミ

フロイド「昨日暇すぎてドラマ見てたんだけどさ」
ジャミル「ああ」
フロイド「何で陸のオスって浮気すんの? “浮気は男の本能”とか意味わかんねぇんだけど」
ジャミル「何のドラマ見たんだお前は……。俺も浮気については理解に苦しむよ」
フロイド「だよねぇ。人魚は一途な奴多いから、死ぬまで番を変えないんだよ。種族にもよるけど」
ジャミル「へぇ……。そう言えば、獣人も離婚率が低かったな」
フロイド「たまにメス侍らせたもん勝ちって感じの種族もあるよね。人間もそうなの?」
ジャミル「カリムのような家柄の奴はそうだな。一般家庭の人間は自分の選んだ相手だけさ」
フロイド「ふぅん。ウミヘビくんはどんな相手を選ぶの?」
ジャミル「あまり考えたことがないな。まぁ、仕事に理解のある相手が良いとは思うが」
フロイド「ラッコちゃん最優先だもんねぇ、ウミヘビくん」
ジャミル「それより、俺は君の理想が気になるな。君みたいな気分屋は、一体どんな相手ならお気に召すんだ?」
フロイド「やっぱそういうのって気になんのぉ?」
ジャミル「ああ。浮気しても良いって思う女が見つかったら言ってくれ。一目会ってみたい」
フロイド「あはっ、そんな奴が見つかったら会わせてあげるね。ま、存在すると思えないけどぉ」

エース「……あの二人って付き合ってたよな?」
モブ「……そのはずだけど」
エース「なんで恋人の前であんな会話できんの? メンタル鋼で出来てんの???」
モブ「この学園には頭おかしいのしかいないんだろうか……」



・「折っちゃいそうで怖いんだもん」と供述しており

フロ→ジャミ

フロイド「ウミヘビくんって中身スカスカのエビフライみたいだよね~」
ジャミル「…………意味は分からないが罵倒されているのは分かるぞ」
フロイド「え~? 別に馬鹿になんてしてねぇし。ぎゅ~ってするには細ぇなぁって思っただけだし」
ジャミル「そう思うならしなくていいだろ」
フロイド「それはやだ」
ジャミル「何なんだよ」

フロイド「ウミヘビくん!」
ジャミル「ん? どうした、フロイド」
フロイド「あ~んして」
ジャミル「は?」
フロイド「ほら、あ~ん」
ジャミル「あ、あー……? んむ、」
フロイド「どう? 美味しい?」
ジャミル「あ、ああ……」
フロイド「んふふ、はい、どうぞ」
ジャミル「えっ? …………何なんだ、一体」



・アズールがジャミルが食べているお菓子を見て

↑の続きのフロ→ジャミ

アズール「なるほど、あなたでしたか」
ジャミル「は?」
アズール「いえ、最近フロイドの頭を悩ませているのは誰か、とジェイドと話していたんですよ」
ジャミル「………何の話だ」
アズール「いえね、ここ数日、フロイドがやたらとレシピ本を読み漁ったり、厨房にこもって作業をしているものですから、何事かと驚いていたんですよ。あなたにこれを作るためだったんですね」
ジャミル「………ラウンジで販売する試作品とかじゃないのか?」
アズール「いいえ。そんな予定はありません」
ジャミル「なら、練習とかか?」
アズール「…………何のです?」
ジャミル「誰かにあげるため、とか?」
アズール「…………はぁ~~~~~……」
ジャミル「おい、何の溜息だ」
アズール「それはご自分でお考えください。僕はそこまで無粋ではありませんし、何よりウツボに噛み付かれたくありませんので」
ジャミル「はぁ……?」

アズール(これは長期戦になりそうだな………)




2/2ページ
スキ