2週目バスケ部と監督生が疑似家族になる話
・エース・トラッポラ
逆行して2週目の人生を歩んでいる。
1週目はおじいちゃんまで生きたし、悪くない人生だった。
けれど、フロイドとジャミルは結ばれて欲しかったなと思っていた。
なので二人とも記憶を持ったまま逆行していると判明し、ガッツポーズした。
その後、めちゃくちゃ説得して恋人同士に落ち着いたときにはコロンビア決めた。
テンションがおかしい自覚はある。
1週目はマブダチだった監督生が娘や孫のように見えて、可愛くて仕方が無い。というかみんな初々しくて可愛い。
ついついみんなの頭を撫で回してしまったり、持っているお菓子とかあげてしまう。
頑張っている子はめちゃくちゃ褒めてしまうので、周囲からはお兄ちゃんポジションのキャラだと思われている。
だが本当はただの「孫を可愛がる爺ムーブ」である。
・フロイド・リーチ
逆行して2週目の人生を歩んでいる。
人魚にしてはそう長く生きなかったが、本人的には満足している。
ずっとジャミルのことが好きだったし、何となく両想いであることには気付いていた。
けれどジャミルは卒業後もアジーム家に仕えるつもりで居るし、自分にも大切なものがあったので心に秘めたままだった。
ジャミルの訃報を聞いたときにはかなり荒れたし、自棄になったこともある。
忘れようと思っても忘れられなかったし、終ぞジャミル以外を好きになることは無かった。
2週目でもジャミルへの想いが色褪せて無くて、自分の一途さに自分で引いた。
10代なんて稚魚も良いとこなので、前回のようにうざいモブでも締めたりはしない。
だが、怒ると怖いし実力が桁違いなのでヤバいリーチ扱いは変わらない。
ジェイドやアズールが稚魚に見えて、ついつい甘やかしてしまう。完全に二人の保護者。
・ジャミル・バイパー
逆行して2週目の人生を歩んでいる。
かなり若いときに亡くなったけど、自分の仕事をこなせたので死に様に文句は無い。
ずっとフロイドのことが好きだったし、何となく両想いであることには気付いていた。
けれど自分はアジーム家の従者だし、アズールやジェイドより優先されるものになれないと思っていたので心に秘めたままだった。
2週目は1週目より上手く立ち回ることが目標で、出来ればアジーム家の従者もやめられたら良いなと思っている。
前世の夢だった一人旅をしてみたいし、2週目はフロイドとも結ばれたので、フロイドとも旅をしてみたい。
エースやフロイドと比べると若いうちに亡くなったので、同級生達が息子に見える。
なので甘やかすだけでなく、叱ったりもしてしまう。そこら辺が母親に見える要因の一つ。
カリムやアズールが可愛く見えるなんて、そんなの嘘だ。
・監督生
いたって普通の女の子。ツイステ知識はない。
ちょっと頑張りすぎなところがある。
弱っているのを上手く表に出せないタイプ。
エースのことは「お兄ちゃんが居たらこんな感じかな」と思っている。
もしくは近所に住んでいる憧れのお兄さん的な存在。
フロイドのことはお父さんのようだと思って慕っている。
お父さん呼びよりパパ呼びの方が似合いそうなので、許されるなら先輩じゃなくて「パパ」と呼びたい。
ジャミルのことはお母さんにしか思えなくなってきた。
たまに「お母さん」って言っちゃいそうになる。