ローディング画面のキャラで成り代わり






カリム:そうして話を聞いたら病気がちで一生の殆どを病院でお世話になっていた女子中学生によるジャミル成り代わりでした!!!
カリム:もちろん成り代わりなんて言葉知らないし、そもそもツイステそのものを知りません!!!

アズール:ひぃん……
アズール:なんでそんな苦労してきただろう女の子が闇深国家の従者に成り代わるんですか??? 神は慈悲を持ち合わせていないんですか???
アズール:この世は地獄です……

ヴィル:それであんなにふわふわしてるのね……
ヴィル:というかそんな込み入った話、どうやって聞き出したのよ?

カリム:オレにも秘密があるんだーって言って、前世の記憶の事を話して信用を勝ち取った
カリム:信頼してもらえるか変人判定されるかの、一か八かの賭けだったけどな
カリム:ちょうど同じ時代だったみたいで、話題になってたニュースとかが一致したのが良かったな

ヴィル:なるほどね
ヴィル:確かに世界情勢なんかが一致したら信憑性があるわ

アズール:そう言えば、ジャミルさんにツイステの話はしたんですか?
アズール:ジャミルさんを見飾らせているのを見ると、お二人は原作厨ではないんですよね?

カリム:原作厨……?
カリム:ごめんな、オレあんまり専門用語とか詳しくないんだ
カリム:成り代わりって単語も、妹から教えて貰って知ってただけでさ

アズール:あっ、そうなんですね
アズール:簡単に言うと原作を大切にしすぎる人のことです

ヴィル:原作を大切にする気持ちは分かるし、作者さん的にも嬉しいでしょうけれど、行き過ぎると害にしかならないのよ
ヴィル:この場合、アタシたちみたいな存在を許せない人たちのことを言うわ

カリム:ああ、なるほど
カリム:つまり原作と中身が違うオレ達を認めたくないような人達ってことか
カリム:オレ達は違うよ
カリム:あと、ジャミルにはゲームの登場人物ってことは教えてないんだ
カリム:あの子、自分が男であることに違和感があるみたいでさ
カリム:そんな子に更に追い打ちをかけるようなこと出来なくて……
カリム:二人は大丈夫なのか? 二人も元々は女の子だったんだろ?

アズール:あ、あ~~~! そっか、そうですよね、普通女→男への転生や成り代わりなんてなかなか受け入れられませんよね!
アズール:僕は性別以前に種族すら違いましたからね、一周回って開き直れたように思います
アズール:前世と乖離しすぎていたので、逆に平気でした

ヴィル:アタシは最初は違和感があったけど、見た目が中性的だったから、どうにか受け入れることが出来たわ
ヴィル:あと、こういうキャラ付けだったから、男らしくする必要がないって言うのも救いだったわね
ヴィル:どちらかというと、成り代わってしまったこと自体にストレスを感じていたように思うわ
ヴィル:成り代わったのは自分だけじゃないって言う安心感が欲しかったの
ヴィル:だから、何の考えもなしにアズールたちに声をかけてしまったのよね……

カリム:なるほどなぁ
カリム:オレは何でこんな激重設定のカリムに成り代わっちゃったんだろうって頭抱えてたけど、性別とかは一緒だったからまだ運が良かったんだな

アズール:いや、あの、返答に困るんですけど???

ヴィル:その人にはその人の地獄があるのよ、アズール
ヴィル:それで、ジャミルには成り代わりということを悟らせない方が良いのね?
ヴィル:どう接するのがベストかしら?

カリム:ありがとう、ヴィル
カリム:ジャミルには“同じ前世の記憶を持つ仲間”って感じで頼むよ
カリム:あと、これは出来ればのお願いなんだけど、ジャミルのことは周りに人が居ないときだけ、女の子として扱ってあげて欲しいんだ
カリム:ジャミルの両親はジャミルに男らしくあって欲しいみたいで、虫を怖がったりするのもいい顔をしないんだよ
カリム:あの髪型とかも、オレがわがままを言ってやって貰ってるって設定でさ……

ヴィル:分かったわ、それくらいお安いご用よ
ヴィル:というか、アタシも前世が女だったってカミングアウトして構わないかしら?
ヴィル:その方がジャミルも安心すると思うし、アタシも気が楽なの

アズール:僕も構いません
アズール:むしろ僕もジャミルさんを着飾らせたいんですが???
アズール:あと僕もカミングアウトしたいです

カリム:ありがとう、二人とも
カリム:熱砂にいないときだけでも、めいっぱい女の子扱いしてあげたかったし、ジャミルに女の子友達が出来て良かったよ

アズール:全力でお友達にならせていただきます
アズール:がけもコンビが推しだったので
アズール:ところで話は変わるんですが、僕ら以外に成り代わりは居ないんでしょうか?

ヴィル:アタシもかわいがらせて貰うわ
ヴィル:ちょっとふわふわしてて心配だし
ヴィル:本当に唐突な話題転換だけれど、レオナとルークは原作通りだと思うわ
ヴィル:トレイやケイトもおそらく原作通り
ヴィル:マレウスとイデアは遭遇自体がまず難しいから、正直分からないわね……
ヴィル:オルトも判断が難しいわ

アズール:マレウスさんに成り代わるのは難しいと思いますから、遭遇できれば判断はしやすそうですけどね
アズール:イデアさんはまず自室から出さないとですし、オルトさんはそもそも……?
アズール:とりあえず双子は原作通りだと思いますよ
アズール:僕がオタク発言しても「おもしれー女(♂)」って感じでニヤニヤしてるんで

カリム:おもしれー女(♂)……?

ヴィル:気にしなくて良いわよ
ヴィル:まぁ、幼馴染みが言うなら原作通りだと見ていいでしょう
ヴィル:アズールは原作厨を警戒しているのよね?

アズール:ええ、僕はアズールに寄せていくつもりではありますが、成り切る気が全くないので
アズール:オタク気質は変えられませんし、推しはめいっぱい愛でたいですし

ヴィル:アタシも成り切る気はないわ
ヴィル:だからヴィルのようにネージュを敵視しないし、エペルにかわいさを強制するつもりもないし、仕事に影響しない程度に力を抜いていくつもりよ
ヴィル:だからアタシは自分やアンタ達が害されない限りは原作厨が現れてもノータッチでいるつもり
ヴィル:こっちから動く気はないわ

カリム:ああ、そういうことか
カリム:なんでそんな質問?って思っちゃったや
カリム:オレもカリムみたいな光属性に成り切ることは出来ないし、ジャミルをかわいがってあげたいから、気をつけないとな

アズール:僕、薄情ですけどオバブロ阻止もするつもりないんですよね
アズール:僕はオバブロするつもりありませんし、話を聞く限りはヴィルさんもオバブロしそうにないですしね
アズール:そもそも、リドルさんとかレオナさんのオバブロ阻止は家庭環境から手を加えないと不可能だと思いますし
アズール:手を加えて、より最悪になったときに責任を取れませんから

ヴィル:アタシもよ
ヴィル:アタシは自分がかわいいもの

カリム:オレも関わりたくないかなぁ
カリム:レオナは王族だし、下手に関わると実家にまで影響出ちまうからな
カリム:オレもジャミルや二人に何かない限りは動かないつもりだ

アズール:では、みなさん方針は一緒なのですね
アズール:原作厨に注意しつつ、原作には極力関わらず、各々好きに過ごしましょう

カリム:おう!
カリム:今日はもう遅いから、明日ジャミルをグループに招待するな!
カリム:本当は顔を合わせて話したいけど、このメンツで話してたら探り入れられそうだし

ヴィル:確かに、聞き耳を立てる奴が出てきそうね
ヴィル:外で話してても問題ない話題の時だけ顔を合わせて話しましょ
ヴィル:お休みなさい

アズール:ではそのように
アズール:今日はこれで失礼しますね
アズール:お休みなさい

カリム:お休み
カリム:良い夢を




6/7ページ
スキ