愛と謎の彼方で

窓の外では霧の向こうから朝日が差し込み始めていた。
新しい一日の始まり。
謎は終わってもふたりの物語は終わらない。

レイジはランマルの手を掴み、そのまま胸へと引き寄せる。
「君を失うなんて……二度と考えたくない」
探偵の仮面を外したその瞳は、ただひとりの男としての激情を露わにしていた。

「ったく……余計なことを言いやがって」
ランマルは苦々しげに呟きながらも、
堪えきれずレイジの襟を乱暴に掴む。
次の瞬間、唇が激しくぶつかり合った。

荒々しく、互いの存在を食らうように――。
レイジは驚きつつも、すぐに腕を回してランマルの身体を強く抱き寄せた。
離すことを拒むように、唇を深く貪り合う。

「……ッ、は……ランマル……」
息を奪われながらも、レイジの瞳には熱が燃えていた。
ランマルは唇を離さぬまま、低く囁くように言葉を落とす。
「助手でも探偵でもねぇ……おれは、おまえの恋人だ。絶対に離さねぇ」

レイジは荒く乱れた呼吸の中で、笑みを浮かべた。
「ふふ……そんな強引な君に惚れたんだ、ぼくは」
再び唇を重ね、今度は互いの熱を求め合うように、さらに深く――。

霧の朝に溶け込む情熱的な口づけは、
探偵と助手という仮面を超え、恋人としての真実を確かなものにした。
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