誕生日
夢女子主人公
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午後の授業も終わって、夕方の体育館。
ボールが弾む音と、シューズの擦れる音。
いつもの白鳥沢の練習風景の中で、今日も俺のブロックは絶好調。
「天童さん、今日もブロック絶好調ですね! 誕生日だから……ごめんなさい‼
今日が天童さんの誕生日って言っちゃいけないっていう約束、忘れてました!……怒りました?」
慌てて頭を下げる後輩に、笑いをこらえきれず吹き出した。
「もう大丈夫ぅ〜。俺の誕生日を、みんなで盛大に祝ってよ〜!」
「去年は部員全員に無茶振りしまくってたのに、今年はどうしたんですか?」
「なになに? 興味ある感じぃ〜? 聞きたい? 俺のこと、そんなに気になるのぉ〜?
しょうがないなぁ、可愛い後輩からの質問には丁寧に答えちゃおうかなぁ。……あっ、でも恥ずかしぃかも〜」
「……その話は長くなるのか?」
牛島の低い声が飛んできた瞬間、体育館の空気が少しだけピリッとした。
後輩たちが慌ててボールを拾い、練習再開の雰囲気を作る。
「若利くんも聞きたい?」
「?」
首を傾げる若利くんに、くすっと笑う。
あぁ、こういう空気も悪くないな。
でも――今日の俺は、なんだか気分が違う。
ボールを軽くスピンさせながら、ふと視線を横に流す。
部室のドアが見える。
(あ〜……今年の誕生日、最高だったなぁ)
不意に浮かぶのは、あの静かな空間。
○○ちゃんの顔。
ちょっと拗ねて、でも最後には笑ってくれた顔。
唇の感触を思い出して、思わず口元がゆるむ。
「天童さん、ニヤニヤしてどうしたんですか?」
「内緒〜」
ボールを手のひらで弾ませながら、空を見上げた。
体育館の高い窓から、オレンジ色の光が差し込んでいる。
その光が眩しくて、笑いながら目を細めた。
(来年も、また"最高"を更新してもらおうかな〜)
そう呟いて、再びコートの真ん中へと走り出した。
ボールが弾む音と、シューズの擦れる音。
いつもの白鳥沢の練習風景の中で、今日も俺のブロックは絶好調。
「天童さん、今日もブロック絶好調ですね! 誕生日だから……ごめんなさい‼
今日が天童さんの誕生日って言っちゃいけないっていう約束、忘れてました!……怒りました?」
慌てて頭を下げる後輩に、笑いをこらえきれず吹き出した。
「もう大丈夫ぅ〜。俺の誕生日を、みんなで盛大に祝ってよ〜!」
「去年は部員全員に無茶振りしまくってたのに、今年はどうしたんですか?」
「なになに? 興味ある感じぃ〜? 聞きたい? 俺のこと、そんなに気になるのぉ〜?
しょうがないなぁ、可愛い後輩からの質問には丁寧に答えちゃおうかなぁ。……あっ、でも恥ずかしぃかも〜」
「……その話は長くなるのか?」
牛島の低い声が飛んできた瞬間、体育館の空気が少しだけピリッとした。
後輩たちが慌ててボールを拾い、練習再開の雰囲気を作る。
「若利くんも聞きたい?」
「?」
首を傾げる若利くんに、くすっと笑う。
あぁ、こういう空気も悪くないな。
でも――今日の俺は、なんだか気分が違う。
ボールを軽くスピンさせながら、ふと視線を横に流す。
部室のドアが見える。
(あ〜……今年の誕生日、最高だったなぁ)
不意に浮かぶのは、あの静かな空間。
○○ちゃんの顔。
ちょっと拗ねて、でも最後には笑ってくれた顔。
唇の感触を思い出して、思わず口元がゆるむ。
「天童さん、ニヤニヤしてどうしたんですか?」
「内緒〜」
ボールを手のひらで弾ませながら、空を見上げた。
体育館の高い窓から、オレンジ色の光が差し込んでいる。
その光が眩しくて、笑いながら目を細めた。
(来年も、また"最高"を更新してもらおうかな〜)
そう呟いて、再びコートの真ん中へと走り出した。
