澤村 色々
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烏野高校の澤村大地と付き合って、
もうすぐ一年になる。
彼は一つ年下だけど、そんなことを忘れるくらい落ち着いていて、誰にでも優しい。
最初に告白されたとき──体育館裏で、顔を少し赤くしていたのに、声は驚くほど穏やかだった。
『好きです。急には付き合えなくても、好きって気持ちを知ったうえで、友達からお願いしたいです』
あのときの真っ直ぐな瞳を、今でも時々思い出す。
気づけば、夢中になっていたのは私のほうだった。
夏祭りの日、夕暮れの人混みの中で、頬にそっと唇を当てられたのが初めてのキス。
それからは特別な進展もなく、ただ穏やかな時間を重ねていた。
もうすぐクリスマス。
次の季節に進む勇気が、
少しだけ胸の奥でざわついていた頃──
彼からLINEが届いた。
『今日、家に来てくれますか? もし用事なければ、勉強教えてほしいんだけど』
玄関のチャイムを押すと、すぐにドアが開いた。
ご両親に挨拶するつもりで少し緊張していたのに、「今日は旅行中でいないんだ」と言われて、
違う意味で心臓が高鳴った。
(……もしかして、今日って……)
そんな淡い予感を抱きながら部屋に入ると、大地はすぐに参考書を開いて言った。
「そこのへんに座って下さい。数学の、ここの問題がわからなくて」
拍子抜けするような声に、
思わず笑ってしまいそうになる。
けれど、真面目にペンを動かす横顔を見ていると、不意に愛しくなった。
(本当に勉強だけなのかな……この問題、解けそうなのに)
そんなことを考えているうちに、彼が立ち上がる。
「飲み物もうなくなっちゃったね。同じお茶でいいですか?」
彼がキッチンに向かう音を聞きながら、
後ろにあるベッドに視線をやる。
シーツに顔を近づけると、彼の匂いがした。
ふと、ほんの少しだけ──大胆になってみたくなった。
ベッドに横になると、
戻ってきた彼が驚いた顔をする。
その目が真面目すぎて、少しだけ悪戯したくなる。
「勉強、大変だった?疲れちゃいましたか?」
気遣う声に、静かに笑う。
「今、二人きりだね……このまま勉強だけでいいの?」
裾を指先で少し持ち上げて、
足を見せるように仕草をすると、
大地は動けなくなったみたいに黙り込む。
その沈黙が答えのようで、胸が熱くなった。
「ずっと手を出されないとね……魅力ないのかなって、不安になるんだよ」
その瞬間、彼が息を呑んで、
次の言葉もなく私を抱きしめた。
荒い息の合間に、震える声で囁く。
「……あんまり、煽らないでください。
俺、けっこう我慢してたんですよ。
今日だって、そういうつもりじゃなかったのに……」
重なる唇が熱くて、
ずっと抑えていた想いが一気に溢れてくる。
いつも冷静な彼の、不器用でまっすぐな情熱に息を奪われた。
──そのあと、彼が枕の下から何かを取り出したとき、
思わず小さく笑ってしまう。
「……大地のエッチ。そういうつもりじゃなかったのに、ちゃんと準備してるじゃん」
目を逸らして耳まで赤くする彼を見て、
ああ、この人はやっぱり年下なんだ──
そう思いながら、愛しさが胸いっぱいに広がっていった。
もうすぐ一年になる。
彼は一つ年下だけど、そんなことを忘れるくらい落ち着いていて、誰にでも優しい。
最初に告白されたとき──体育館裏で、顔を少し赤くしていたのに、声は驚くほど穏やかだった。
『好きです。急には付き合えなくても、好きって気持ちを知ったうえで、友達からお願いしたいです』
あのときの真っ直ぐな瞳を、今でも時々思い出す。
気づけば、夢中になっていたのは私のほうだった。
夏祭りの日、夕暮れの人混みの中で、頬にそっと唇を当てられたのが初めてのキス。
それからは特別な進展もなく、ただ穏やかな時間を重ねていた。
もうすぐクリスマス。
次の季節に進む勇気が、
少しだけ胸の奥でざわついていた頃──
彼からLINEが届いた。
『今日、家に来てくれますか? もし用事なければ、勉強教えてほしいんだけど』
玄関のチャイムを押すと、すぐにドアが開いた。
ご両親に挨拶するつもりで少し緊張していたのに、「今日は旅行中でいないんだ」と言われて、
違う意味で心臓が高鳴った。
(……もしかして、今日って……)
そんな淡い予感を抱きながら部屋に入ると、大地はすぐに参考書を開いて言った。
「そこのへんに座って下さい。数学の、ここの問題がわからなくて」
拍子抜けするような声に、
思わず笑ってしまいそうになる。
けれど、真面目にペンを動かす横顔を見ていると、不意に愛しくなった。
(本当に勉強だけなのかな……この問題、解けそうなのに)
そんなことを考えているうちに、彼が立ち上がる。
「飲み物もうなくなっちゃったね。同じお茶でいいですか?」
彼がキッチンに向かう音を聞きながら、
後ろにあるベッドに視線をやる。
シーツに顔を近づけると、彼の匂いがした。
ふと、ほんの少しだけ──大胆になってみたくなった。
ベッドに横になると、
戻ってきた彼が驚いた顔をする。
その目が真面目すぎて、少しだけ悪戯したくなる。
「勉強、大変だった?疲れちゃいましたか?」
気遣う声に、静かに笑う。
「今、二人きりだね……このまま勉強だけでいいの?」
裾を指先で少し持ち上げて、
足を見せるように仕草をすると、
大地は動けなくなったみたいに黙り込む。
その沈黙が答えのようで、胸が熱くなった。
「ずっと手を出されないとね……魅力ないのかなって、不安になるんだよ」
その瞬間、彼が息を呑んで、
次の言葉もなく私を抱きしめた。
荒い息の合間に、震える声で囁く。
「……あんまり、煽らないでください。
俺、けっこう我慢してたんですよ。
今日だって、そういうつもりじゃなかったのに……」
重なる唇が熱くて、
ずっと抑えていた想いが一気に溢れてくる。
いつも冷静な彼の、不器用でまっすぐな情熱に息を奪われた。
──そのあと、彼が枕の下から何かを取り出したとき、
思わず小さく笑ってしまう。
「……大地のエッチ。そういうつもりじゃなかったのに、ちゃんと準備してるじゃん」
目を逸らして耳まで赤くする彼を見て、
ああ、この人はやっぱり年下なんだ──
そう思いながら、愛しさが胸いっぱいに広がっていった。
