心理テスト いたずら(烏野、白鳥沢)
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朝の学校。
一日の始まり。
クラスメートと笑い合い、
友達と他愛もない話をして、
今日も楽しい♪
……なんてリア充は爆発しろ!!
ここは部活動が盛んな白鳥沢学園高校。
生徒数は多く、制服は可愛い。偏差値も高い。
そんなキラキラ空間に、なぜ私はいるのか。
理由は簡単。
中学の内申がそこそこ良かったから。
推薦枠があったから。
受験したくなかったから。
それだけ。
中学からの持ち上がりグループ、
一般受験で入った成績優秀者、
制服目当てのリア充たち。
……私は受験回避組のあぶれもの。
クラスメートに嫌な人はいない。
みんな良い人。
だからこそ、ひねくれ者の私は、いつも愛想笑いでやり過ごしてきた。
ぼっちではない。
多分。
ただ、なんとなく馴染めていないだけ。
私の青春はこれからだ!
……なんて思ってたら、もう高3。
いつ始まるんだ、私の青春。
そう思ってたけど。
三年になって、少しだけ変化があった。
瀬見くん。
そう、瀬見英太くん。
明るくてイケメン。
バレー部で高身長。
クラスの中心にいるタイプ。
接点なんてクラスメートという事実だけ……のはずだった。
でも、私たちには唯一の共通点がある。
ヴィジュアル系バンドが好き。
姉の影響で好きになったV系。
薔薇、十字架、フリル、ファー付きロングコート。
闇を背負いし歌声。
羽なんか生えてたら最高。
(光を纏いし仮初めの器で微笑むが、魂は常闇に棲む者の暗黒微笑を隠す瀬見君。マジ尊し。)
休み時間、一人でイヤホン爆音ニヤニヤしていたら。
「苗字さん、今日は何聞いてるの?」
不意打ち。
声が出ない。
とっさに昨日発売されたアルバムを差し出す。
「マジで?! 初回限定盤じゃん!」
目が輝いている。
(良かったら貸すけど)
本当はそう言いたいのに、言葉が出なくて頷きCDを差し出す。
「借りていいの?」「ありがと!」
手を振るだけの私。
それだけ。
それだけだけど。
私の中では趣味が合う人。
友達までいけてたらいいなって思ってる人。
それだけで、嬉しい。
翌日。
「昨日はCD貸してくれてありがとう」と返された袋。
こんなに早く返さなくてもいいのに。
でも感想は聞きたい。
聞きたいけど。
瀬見くんの周りには仲のいい女子たち。
「何?CD借りてたの?」
「瀬見って音楽好きなの?」
「オススメとかある?」
私の席の周りで盛り上がる声。
入れない。
下手に入ったらオタク語り止まらなくなるし、
空気壊しそうだし。
手持ち無沙汰で袋を開ける。
CDと一緒に。
MDと、封筒。
……え?
封筒を開ける。
ルーズリーフに書かれた歌詞。
そして、写真。
何人かで写っている。
その中に。
瀬見くん。
ファー付きロングコート。
大きな十字架のネックレス。
破れた白シャツ。
黒のダメージパンツ。
メイクはしてないけど、完全にV系。
周りがざわつく。
「えっ…ネタ系?」
「破れ過ぎな服にコートってコント?」
「瀬見ってば……かっこいい……w」
音は聞こえるけど、
今の私に、外の音は入ってこない。
インディーズどころかアマチュア感はある。
クオリティも荒い。
でも。
刺さる。
刺さりすぎる。
MD……これ、オリジナル曲?
好き!!!!!!
「あー! なんかゴメン!」
「何が?」
「夜中テンションでさ……中学の時に作った曲と、バンドの写真入れた。……やっちゃった感あって恥ずい……。」
写真を隠そうとする手を払う。
今は、見せろ。
「好き!」
「え?」
「好き!! 絶対聞くから! 中学バンドやってたの?」
「……いや。部活あったし、文化祭の時だけ。」
「衣装かっこいい! 絶対聞くから!!」
瀬見くんが、一瞬だけ言葉を失う。
女子たちも微妙な空気。
でも気にしない。
だって本気で好きだから。
瀬見くんは何か言いかけて。
ちょうどチャイムが鳴った。
「……あとで聞けよ?」
少し照れた顔で、自分の席に戻る。
え、何その「あとで」。
それ、期待していいやつ?
席に座る瀬見くんの横顔。
ほんの少しだけ、耳が赤い。
……待って。
私の青春。
今、始まった?
いや………いやいやいや。
んな訳ない。
友達の一歩が踏み出されただけ。
自意識過剰の自分が恥ずかしい。
だけど自作の彼の曲聞けるのが、
今はクラスの中で私だけっていうのが凄く嬉しかった。
※※※※※※※※※
(瀬見視点)
部活終わり。寮に戻る。
食堂で飯食って風呂上がり、やっと自由時間。
本当は買いたかったけど小遣いは限られてるし、レンタル待つかと思ってたアルバム。
それを今日、苗字から借りた。
神か?
好きな曲聴きながら勉強すると捗る派だけど、初回は歌詞カード見ながらが礼儀だろ。
部屋戻って即再生。
……やっぱいい。
無意識に指が動く。
ギターを寮に持ってきてないのにエア弾きしてる自分がちょっと痛い。
でも止らねぇ。
苗字とは音楽の趣味が合う。
……俺の曲も、聞いてもらえたらどう思うかな。
中学の時に作った曲、
あれ……聞いてもらうのってどうなんだろ。
感想が欲しい。
でもキツくないか?
いやでも同士だし……。
自意識過剰じゃね?
そんなこと考えた。
視線。
振り向くと、そこにいたのは赤い悪魔。
天童がいた。
「?! なんだよ!ノックしろよ!」
「えぇ〜?ノックしたし声もかけたよぉ〜?」
悪びれない。
俺の借りたCDをじーっと見て、そして俺の手元のMDをガン見。
こえーよ。
ヘッドフォン外した瞬間、即奪われる。
「セミセミこういうの好きなんだ〜」
「かっこいいだろ?」
「ん〜。これはかっこいいけど私服ダセェw」
ひらひら。
……それ、机の中の。
中学文化祭の写真。
「何がダサいんだよ。かっこいいだろ。」
言いかけて飲み込む。
俺がリスペクトしてるボーカルに寄せてるだけだ。
分かる人には分かる。
ここで言い返したら倍で返ってくる。
経験則。
「多分借りたCDだよね?
で、手には自作の曲。
同じ趣味だし聞いてもらいたい的な?
イタズラ……ではないよね?」
(なんで分かるんだよ。ってかイタズラって何だよ)
反応だけで見抜かれるの腹立つ。
「いいんじゃない?それも青春だよ。黒歴史的な〜。」
笑いながら、勝手にMDと歌詞を封筒に入れる。
おい。
……まあ、迷ってたしな。
なんで部屋来たんだよと聞けば。
「セミセミがソワソワ部屋戻るから、エッチなお宝でも手に入れたかと思って……チェックしないとでしょ!」
ドッと疲れる。
ほんと、なんなんだよ。
朝練後、教室。
まず苗字がいるか確認する自分。
落ち着け。
ただCD返すだけ。
曲のやつは、変な空気になったら天童が言ってた「イタズラ」で流せばいい。
袋を渡す。
感想、聞きたい。
でもクラスの女子が横にいて、苗字は口ごもる。
……話せねぇ。
苗字は様子を伺いつつ、何度か話そうとするも会話に入れないまま袋を開ける。
取り出したのは俺の文化祭の写真。
(天童!!!!!写真まで入れたのかよ!)
横の女子が小さく「マジか」って言う。
すぐに笑い声。
「えっ…ネタ系?」
「破れ過ぎな服にコートってコント?」
「瀬見ってば……かっこいい……w」
ああ、そういう笑いな。
(中学の時も、今も、俺はかっこいいって思ってたけどな。)
別に突っかかるほどじゃない。
「そうか〜」って流す。
どうせ苗字も笑う。
……と思ったのに。
何も言わない。
逆に気まずい。
焦って言う。
「夜中テンションでさ、中学の時作った曲と写真入れた。やっちゃった感あって恥ずい……。」
写真を取ろうとする。
ぱし。
振り払われた。
は?
今の手を叩いた?苗字が?
「好き」
……は?
え?
告白?!
一瞬本気でそっちだと思って固まる。
「中学バンドやってたの?」
あ、そっち。
勘違いした俺、超恥ずい。
でも。
「衣装もかっこいい!絶対聞くから!!」
キラキラした目。
笑ってない。
バカにしてない。
本気で言ってる。
さっき"ダセェ"って笑われた服。
俺が好きで着てた服。
それを。
かっこいいって。
本当にかっこいいって言ってくれる。
……やば。
嬉しすぎる。
胸の奥、ぎゅってなる。
もっと話したい。
もっと聞いてほしい。
苗字が何が好きなのかも知りたい。
クラスでたまにしか話さないのはもったいない。
とりあえずメアドの交換だけでも。
そう思いながら、なんかドキドキして連絡先を聞くまで2週間かかった。
一日の始まり。
クラスメートと笑い合い、
友達と他愛もない話をして、
今日も楽しい♪
……なんてリア充は爆発しろ!!
ここは部活動が盛んな白鳥沢学園高校。
生徒数は多く、制服は可愛い。偏差値も高い。
そんなキラキラ空間に、なぜ私はいるのか。
理由は簡単。
中学の内申がそこそこ良かったから。
推薦枠があったから。
受験したくなかったから。
それだけ。
中学からの持ち上がりグループ、
一般受験で入った成績優秀者、
制服目当てのリア充たち。
……私は受験回避組のあぶれもの。
クラスメートに嫌な人はいない。
みんな良い人。
だからこそ、ひねくれ者の私は、いつも愛想笑いでやり過ごしてきた。
ぼっちではない。
多分。
ただ、なんとなく馴染めていないだけ。
私の青春はこれからだ!
……なんて思ってたら、もう高3。
いつ始まるんだ、私の青春。
そう思ってたけど。
三年になって、少しだけ変化があった。
瀬見くん。
そう、瀬見英太くん。
明るくてイケメン。
バレー部で高身長。
クラスの中心にいるタイプ。
接点なんてクラスメートという事実だけ……のはずだった。
でも、私たちには唯一の共通点がある。
ヴィジュアル系バンドが好き。
姉の影響で好きになったV系。
薔薇、十字架、フリル、ファー付きロングコート。
闇を背負いし歌声。
羽なんか生えてたら最高。
(光を纏いし仮初めの器で微笑むが、魂は常闇に棲む者の暗黒微笑を隠す瀬見君。マジ尊し。)
休み時間、一人でイヤホン爆音ニヤニヤしていたら。
「苗字さん、今日は何聞いてるの?」
不意打ち。
声が出ない。
とっさに昨日発売されたアルバムを差し出す。
「マジで?! 初回限定盤じゃん!」
目が輝いている。
(良かったら貸すけど)
本当はそう言いたいのに、言葉が出なくて頷きCDを差し出す。
「借りていいの?」「ありがと!」
手を振るだけの私。
それだけ。
それだけだけど。
私の中では趣味が合う人。
友達までいけてたらいいなって思ってる人。
それだけで、嬉しい。
翌日。
「昨日はCD貸してくれてありがとう」と返された袋。
こんなに早く返さなくてもいいのに。
でも感想は聞きたい。
聞きたいけど。
瀬見くんの周りには仲のいい女子たち。
「何?CD借りてたの?」
「瀬見って音楽好きなの?」
「オススメとかある?」
私の席の周りで盛り上がる声。
入れない。
下手に入ったらオタク語り止まらなくなるし、
空気壊しそうだし。
手持ち無沙汰で袋を開ける。
CDと一緒に。
MDと、封筒。
……え?
封筒を開ける。
ルーズリーフに書かれた歌詞。
そして、写真。
何人かで写っている。
その中に。
瀬見くん。
ファー付きロングコート。
大きな十字架のネックレス。
破れた白シャツ。
黒のダメージパンツ。
メイクはしてないけど、完全にV系。
周りがざわつく。
「えっ…ネタ系?」
「破れ過ぎな服にコートってコント?」
「瀬見ってば……かっこいい……w」
音は聞こえるけど、
今の私に、外の音は入ってこない。
インディーズどころかアマチュア感はある。
クオリティも荒い。
でも。
刺さる。
刺さりすぎる。
MD……これ、オリジナル曲?
好き!!!!!!
「あー! なんかゴメン!」
「何が?」
「夜中テンションでさ……中学の時に作った曲と、バンドの写真入れた。……やっちゃった感あって恥ずい……。」
写真を隠そうとする手を払う。
今は、見せろ。
「好き!」
「え?」
「好き!! 絶対聞くから! 中学バンドやってたの?」
「……いや。部活あったし、文化祭の時だけ。」
「衣装かっこいい! 絶対聞くから!!」
瀬見くんが、一瞬だけ言葉を失う。
女子たちも微妙な空気。
でも気にしない。
だって本気で好きだから。
瀬見くんは何か言いかけて。
ちょうどチャイムが鳴った。
「……あとで聞けよ?」
少し照れた顔で、自分の席に戻る。
え、何その「あとで」。
それ、期待していいやつ?
席に座る瀬見くんの横顔。
ほんの少しだけ、耳が赤い。
……待って。
私の青春。
今、始まった?
いや………いやいやいや。
んな訳ない。
友達の一歩が踏み出されただけ。
自意識過剰の自分が恥ずかしい。
だけど自作の彼の曲聞けるのが、
今はクラスの中で私だけっていうのが凄く嬉しかった。
※※※※※※※※※
(瀬見視点)
部活終わり。寮に戻る。
食堂で飯食って風呂上がり、やっと自由時間。
本当は買いたかったけど小遣いは限られてるし、レンタル待つかと思ってたアルバム。
それを今日、苗字から借りた。
神か?
好きな曲聴きながら勉強すると捗る派だけど、初回は歌詞カード見ながらが礼儀だろ。
部屋戻って即再生。
……やっぱいい。
無意識に指が動く。
ギターを寮に持ってきてないのにエア弾きしてる自分がちょっと痛い。
でも止らねぇ。
苗字とは音楽の趣味が合う。
……俺の曲も、聞いてもらえたらどう思うかな。
中学の時に作った曲、
あれ……聞いてもらうのってどうなんだろ。
感想が欲しい。
でもキツくないか?
いやでも同士だし……。
自意識過剰じゃね?
そんなこと考えた。
視線。
振り向くと、そこにいたのは赤い悪魔。
天童がいた。
「?! なんだよ!ノックしろよ!」
「えぇ〜?ノックしたし声もかけたよぉ〜?」
悪びれない。
俺の借りたCDをじーっと見て、そして俺の手元のMDをガン見。
こえーよ。
ヘッドフォン外した瞬間、即奪われる。
「セミセミこういうの好きなんだ〜」
「かっこいいだろ?」
「ん〜。これはかっこいいけど私服ダセェw」
ひらひら。
……それ、机の中の。
中学文化祭の写真。
「何がダサいんだよ。かっこいいだろ。」
言いかけて飲み込む。
俺がリスペクトしてるボーカルに寄せてるだけだ。
分かる人には分かる。
ここで言い返したら倍で返ってくる。
経験則。
「多分借りたCDだよね?
で、手には自作の曲。
同じ趣味だし聞いてもらいたい的な?
イタズラ……ではないよね?」
(なんで分かるんだよ。ってかイタズラって何だよ)
反応だけで見抜かれるの腹立つ。
「いいんじゃない?それも青春だよ。黒歴史的な〜。」
笑いながら、勝手にMDと歌詞を封筒に入れる。
おい。
……まあ、迷ってたしな。
なんで部屋来たんだよと聞けば。
「セミセミがソワソワ部屋戻るから、エッチなお宝でも手に入れたかと思って……チェックしないとでしょ!」
ドッと疲れる。
ほんと、なんなんだよ。
朝練後、教室。
まず苗字がいるか確認する自分。
落ち着け。
ただCD返すだけ。
曲のやつは、変な空気になったら天童が言ってた「イタズラ」で流せばいい。
袋を渡す。
感想、聞きたい。
でもクラスの女子が横にいて、苗字は口ごもる。
……話せねぇ。
苗字は様子を伺いつつ、何度か話そうとするも会話に入れないまま袋を開ける。
取り出したのは俺の文化祭の写真。
(天童!!!!!写真まで入れたのかよ!)
横の女子が小さく「マジか」って言う。
すぐに笑い声。
「えっ…ネタ系?」
「破れ過ぎな服にコートってコント?」
「瀬見ってば……かっこいい……w」
ああ、そういう笑いな。
(中学の時も、今も、俺はかっこいいって思ってたけどな。)
別に突っかかるほどじゃない。
「そうか〜」って流す。
どうせ苗字も笑う。
……と思ったのに。
何も言わない。
逆に気まずい。
焦って言う。
「夜中テンションでさ、中学の時作った曲と写真入れた。やっちゃった感あって恥ずい……。」
写真を取ろうとする。
ぱし。
振り払われた。
は?
今の手を叩いた?苗字が?
「好き」
……は?
え?
告白?!
一瞬本気でそっちだと思って固まる。
「中学バンドやってたの?」
あ、そっち。
勘違いした俺、超恥ずい。
でも。
「衣装もかっこいい!絶対聞くから!!」
キラキラした目。
笑ってない。
バカにしてない。
本気で言ってる。
さっき"ダセェ"って笑われた服。
俺が好きで着てた服。
それを。
かっこいいって。
本当にかっこいいって言ってくれる。
……やば。
嬉しすぎる。
胸の奥、ぎゅってなる。
もっと話したい。
もっと聞いてほしい。
苗字が何が好きなのかも知りたい。
クラスでたまにしか話さないのはもったいない。
とりあえずメアドの交換だけでも。
そう思いながら、なんかドキドキして連絡先を聞くまで2週間かかった。
