心理テスト Xmasプレゼント (青葉城西)
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《松川編》
ニュース番組の結婚速報。
姉貴が叫ぶ。
「ファンだったのに!結婚なんて!
……あ、でも同世代か……39と35ならまだ…でもファンなのにー!!!」
"4歳差"が同世代なら、
"3歳差"なんてもっと近いはずなのに。
俺と○○さんの三つの差は、
まだぜんぜん埋められない距離に見えた。
───────
〈小学校〉
母親同士が親友だったことで、○○ちゃんはよく家にいた。
俺と弟の面倒を言われてるのに、お姉ちゃんと二人で夢中になって遊んでいて、結局弟の面倒はなぜか俺が見る。
○○ちゃんが高学年になった頃、家に来なくなって、たまに道で見かけても、軽く手を振るくらい。
「お姉ちゃんとも学年違うしな」
そう思えば納得できる距離だった。
───────
〈小6の夏〉
近所の市民体育館で中学のバレーの試合があった。
なんとなく見に行っただけなのに、そこで久しぶりに○○ちゃんに会った。
手を振られ、軽く会釈しただけ──のはずだった。
だけど試合が始まると、隣から弾んだ声が聞こえた。
「ナイスブロックー!」
応援なのに、ただの応援じゃなかった。
目がキラキラしていて、姉貴が読んでる少女漫画みたいで。
バレーを見に来たはずなのに、何故か俺はその横顔ばかり見ていた。
夏の体育館は暑くて、○○ちゃんは髪を纏めていたのに汗が伝って、その首筋を見た瞬間、何故か"見ちゃいけない"と思ったのに目をそらせなかった。
あの時から、たぶん全部始まってた。
─────
〈中学〉
中学に上がっても、三つ違えば世界が違った。
○○ちゃんと同じ中学に行ったのに当たり前だけど3つ離れていたら彼女はいなくて。
それでも繋がりが欲しくて、同じ高校にした。
家が近いから偶然会うことはあっても、
「こんばんわ」
「一静くん、部活帰り?」
その程度。
───────
〈高校〉
高1のある日、彼女の横に男がいたのを見た瞬間、胸の奥が焼けるように痛んだ。
その時初めて、"俺は〇〇さんのことが好きなんだ"と認めるしかなかった。
──────
〈高2〉
告白されることも増えた。
全部断った。
「好きな人がいるから。でも言ってくれてありがとう」
ただ正直に言っただけなのに、"余裕ぶってる"とか"年上の彼女いるらしい"とか、妙な噂まで立った。
余裕なんかあるわけない。
俺は○○さんに告白する勇気すら出せていないのに。
────────
〈12月〉
最寄り駅で久しぶりに○○さん会った。
帰り道が同じで、そのまま歩く。
「今年は寂しいクリスマスなんだよね。彼氏と別れちゃって」
ふっと笑ったけど、その笑顔は少しだけ寂しそうで。
彼女がひどく遠い人に見えて、でも触れられる距離にいて……
"ここで言わなきゃもう言えない"
そう思った。
部活でバイトはできない。
けど、小遣いと正月に貰った金をちまちま貯めてた金を握りしめ、彼女に似合いそうなシンプルなネックレスを選んだ。
クリスマス当日、「Xmasなのにバイトなんだよね」こないだと聞いていたから、駅で彼女を待った。
「え? 一静くん?」
ただその声に、すれ違いじゃなく会えたんだって嬉しくなる。
近くの公園で座り、深呼吸。
冷たい空気で周りの音も静かな中、心臓がやかましい。
「……気づいてるかもしれないけど。
俺、ずっと○○さんのこと好きだった。
これ、クリスマスプレゼント。
断ってもいい。
でも……受け取るだけ…してほしい」
彼女は言葉を探していた。
沈黙が怖くて、俺は重ねた。
「俺のこと、異性として見れない?」
「……今まで、そんな風に見たことなかったし」
「じゃあ、これから見てほしい。今すぐ返事ほしいわけじゃない。ただ……俺は、好きでいさせてほしい」
沈黙。
嫌われてもいい。
年上でも、遠くても、
何度でも言うつもりだった。
けれど──
〇〇さんはネックレスの箱を返してきた。
「……これ、受け取れない」
「なんで?」
「だって一静くん、バイトしてないでしょ?
部活忙しいって。これ買うためのお金って……本当は一静くん自身のためのものじゃない?」
あたりまえのことなのに、すごく刺さった。
俺は、まだまだガキで彼女の隣には立てない。
そう思い知らされた。
──────────
〈22歳12月24日〉
仕事終わりに帰宅すると、暗かった部屋の灯りがパっとついた。
「メリークリスマス!」
クラッカーの音。
スネたように頬を膨らませて、彼女が立っている。
「……あんま驚かないんだね」
テーブルには手料理が並んでいて、この部屋のどこにいても、彼女と俺の生活の匂いがした。
俺は自室に行き、箱を二つ持って戻る。
「……これ。今なら受け取ってくれる?」
高校時代の、あのネックレス。
箱を見ると、○○は目を細めた。
彼女が思い出している
俺も懐かしくなる。
あれから変わった関係性…。
胸が熱くなる。
「それと、もう一つ」
小さな箱。
開ければ、同じ石の指輪。
「クリスマスに二つも? 贅沢すぎじゃない?」
笑う彼女の手を取って、そっと薬指にはめる。
「……意味、わかる?」
声が少し掠れた。
「諦めきれなくて、何度も告白して……。やっと隣にいてくれるようになった俺からの、指輪の意味」
○○は戸惑って、照れて、小さく呟いた。
「……なんか一静くんって、いつも余裕あるみたいで……
言うことがいちいち色っぽいんだよね……」
余裕なんてない。
ずっと必死で追い続けただけだ。
それでも言葉にはできなくて、ただ彼女を見つめる。
三つの年の差が、
ようやく"同じ時間"になった瞬間だった。
ニュース番組の結婚速報。
姉貴が叫ぶ。
「ファンだったのに!結婚なんて!
……あ、でも同世代か……39と35ならまだ…でもファンなのにー!!!」
"4歳差"が同世代なら、
"3歳差"なんてもっと近いはずなのに。
俺と○○さんの三つの差は、
まだぜんぜん埋められない距離に見えた。
───────
〈小学校〉
母親同士が親友だったことで、○○ちゃんはよく家にいた。
俺と弟の面倒を言われてるのに、お姉ちゃんと二人で夢中になって遊んでいて、結局弟の面倒はなぜか俺が見る。
○○ちゃんが高学年になった頃、家に来なくなって、たまに道で見かけても、軽く手を振るくらい。
「お姉ちゃんとも学年違うしな」
そう思えば納得できる距離だった。
───────
〈小6の夏〉
近所の市民体育館で中学のバレーの試合があった。
なんとなく見に行っただけなのに、そこで久しぶりに○○ちゃんに会った。
手を振られ、軽く会釈しただけ──のはずだった。
だけど試合が始まると、隣から弾んだ声が聞こえた。
「ナイスブロックー!」
応援なのに、ただの応援じゃなかった。
目がキラキラしていて、姉貴が読んでる少女漫画みたいで。
バレーを見に来たはずなのに、何故か俺はその横顔ばかり見ていた。
夏の体育館は暑くて、○○ちゃんは髪を纏めていたのに汗が伝って、その首筋を見た瞬間、何故か"見ちゃいけない"と思ったのに目をそらせなかった。
あの時から、たぶん全部始まってた。
─────
〈中学〉
中学に上がっても、三つ違えば世界が違った。
○○ちゃんと同じ中学に行ったのに当たり前だけど3つ離れていたら彼女はいなくて。
それでも繋がりが欲しくて、同じ高校にした。
家が近いから偶然会うことはあっても、
「こんばんわ」
「一静くん、部活帰り?」
その程度。
───────
〈高校〉
高1のある日、彼女の横に男がいたのを見た瞬間、胸の奥が焼けるように痛んだ。
その時初めて、"俺は〇〇さんのことが好きなんだ"と認めるしかなかった。
──────
〈高2〉
告白されることも増えた。
全部断った。
「好きな人がいるから。でも言ってくれてありがとう」
ただ正直に言っただけなのに、"余裕ぶってる"とか"年上の彼女いるらしい"とか、妙な噂まで立った。
余裕なんかあるわけない。
俺は○○さんに告白する勇気すら出せていないのに。
────────
〈12月〉
最寄り駅で久しぶりに○○さん会った。
帰り道が同じで、そのまま歩く。
「今年は寂しいクリスマスなんだよね。彼氏と別れちゃって」
ふっと笑ったけど、その笑顔は少しだけ寂しそうで。
彼女がひどく遠い人に見えて、でも触れられる距離にいて……
"ここで言わなきゃもう言えない"
そう思った。
部活でバイトはできない。
けど、小遣いと正月に貰った金をちまちま貯めてた金を握りしめ、彼女に似合いそうなシンプルなネックレスを選んだ。
クリスマス当日、「Xmasなのにバイトなんだよね」こないだと聞いていたから、駅で彼女を待った。
「え? 一静くん?」
ただその声に、すれ違いじゃなく会えたんだって嬉しくなる。
近くの公園で座り、深呼吸。
冷たい空気で周りの音も静かな中、心臓がやかましい。
「……気づいてるかもしれないけど。
俺、ずっと○○さんのこと好きだった。
これ、クリスマスプレゼント。
断ってもいい。
でも……受け取るだけ…してほしい」
彼女は言葉を探していた。
沈黙が怖くて、俺は重ねた。
「俺のこと、異性として見れない?」
「……今まで、そんな風に見たことなかったし」
「じゃあ、これから見てほしい。今すぐ返事ほしいわけじゃない。ただ……俺は、好きでいさせてほしい」
沈黙。
嫌われてもいい。
年上でも、遠くても、
何度でも言うつもりだった。
けれど──
〇〇さんはネックレスの箱を返してきた。
「……これ、受け取れない」
「なんで?」
「だって一静くん、バイトしてないでしょ?
部活忙しいって。これ買うためのお金って……本当は一静くん自身のためのものじゃない?」
あたりまえのことなのに、すごく刺さった。
俺は、まだまだガキで彼女の隣には立てない。
そう思い知らされた。
──────────
〈22歳12月24日〉
仕事終わりに帰宅すると、暗かった部屋の灯りがパっとついた。
「メリークリスマス!」
クラッカーの音。
スネたように頬を膨らませて、彼女が立っている。
「……あんま驚かないんだね」
テーブルには手料理が並んでいて、この部屋のどこにいても、彼女と俺の生活の匂いがした。
俺は自室に行き、箱を二つ持って戻る。
「……これ。今なら受け取ってくれる?」
高校時代の、あのネックレス。
箱を見ると、○○は目を細めた。
彼女が思い出している
俺も懐かしくなる。
あれから変わった関係性…。
胸が熱くなる。
「それと、もう一つ」
小さな箱。
開ければ、同じ石の指輪。
「クリスマスに二つも? 贅沢すぎじゃない?」
笑う彼女の手を取って、そっと薬指にはめる。
「……意味、わかる?」
声が少し掠れた。
「諦めきれなくて、何度も告白して……。やっと隣にいてくれるようになった俺からの、指輪の意味」
○○は戸惑って、照れて、小さく呟いた。
「……なんか一静くんって、いつも余裕あるみたいで……
言うことがいちいち色っぽいんだよね……」
余裕なんてない。
ずっと必死で追い続けただけだ。
それでも言葉にはできなくて、ただ彼女を見つめる。
三つの年の差が、
ようやく"同じ時間"になった瞬間だった。
