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あれから、偶然が続いた。
彼の店以外でも、何度かすれ違った。
休日の帰り道、ふらりと歩いた先、
何でもない街角──
そこで、あの人の姿を見つける。
「偶然だね〜」
そう笑う彼は、いつも通りだった。
でも私は、そのたび、
目が、彼の手に吸い寄せられていた。
あの手に触れたい。
撫でてほしい、抱きしめてほしい、名前を呼んでほしい。
そう思ってしまうのは、
わたしが、欲求不満なだけだろうか──
その夜、自分を持て余して、
手が勝手に動いた。
こんなこと、いつ以来だろう。
でも、その途中で思い出してしまったのは、
彼の声だった。
チョコを語るとき、ふと掠れるように落ちる声。
言葉を選んで、私だけにかけてくれたあの優しさ。
そして、あの視線。
私の手元や唇を見つめたあのときの、目。
指先に意識を向けていたはずなのに、
気がつけば、
彼そのものを思い浮かべていた。
どこかで混ざる、チョコレートの甘くて少し苦い香り。
そのまま、深く深く沈んでいった。
翌日、私は少しだけ、彼の店に行きづらくなっていた。
別に、何かあったわけじゃない。
何もしていない。
触れてもいない。
でも、私の目が、きっと変わっている気がした。
あの人の顔を見ると、
きっと、昨日の夜を思い出す。
そんな目で彼を見てしまったら、
私が"はしたない女"に見えてしまうんじゃないかって。
だから、距離を取った。
怖くて。
でも、わかってる。
彼の隣が、あんなに自然に呼吸できた場所だったのに。
あんなふうに、
何も言葉にしなくても気持ちを察してくれて、
笑って、「大丈夫だよ」って言ってくれる場所だったのに。
いつからだろう。
ただ"隣にいられる"だけじゃ、足りなくなっていた。
ドキドキって、こういうことじゃない。
もっと、"嬉しい"に近い感情のはずだったのに。
なのに私は、
もっと彼を欲しがってる。
触れられてもいないのに。
好きだとすら言われていないのに。
わたしの身体は、もう彼を覚えてしまった。
そんな自分が、
いちばんわからなくて、
いちばん、恥ずかしい。
彼の店以外でも、何度かすれ違った。
休日の帰り道、ふらりと歩いた先、
何でもない街角──
そこで、あの人の姿を見つける。
「偶然だね〜」
そう笑う彼は、いつも通りだった。
でも私は、そのたび、
目が、彼の手に吸い寄せられていた。
あの手に触れたい。
撫でてほしい、抱きしめてほしい、名前を呼んでほしい。
そう思ってしまうのは、
わたしが、欲求不満なだけだろうか──
その夜、自分を持て余して、
手が勝手に動いた。
こんなこと、いつ以来だろう。
でも、その途中で思い出してしまったのは、
彼の声だった。
チョコを語るとき、ふと掠れるように落ちる声。
言葉を選んで、私だけにかけてくれたあの優しさ。
そして、あの視線。
私の手元や唇を見つめたあのときの、目。
指先に意識を向けていたはずなのに、
気がつけば、
彼そのものを思い浮かべていた。
どこかで混ざる、チョコレートの甘くて少し苦い香り。
そのまま、深く深く沈んでいった。
翌日、私は少しだけ、彼の店に行きづらくなっていた。
別に、何かあったわけじゃない。
何もしていない。
触れてもいない。
でも、私の目が、きっと変わっている気がした。
あの人の顔を見ると、
きっと、昨日の夜を思い出す。
そんな目で彼を見てしまったら、
私が"はしたない女"に見えてしまうんじゃないかって。
だから、距離を取った。
怖くて。
でも、わかってる。
彼の隣が、あんなに自然に呼吸できた場所だったのに。
あんなふうに、
何も言葉にしなくても気持ちを察してくれて、
笑って、「大丈夫だよ」って言ってくれる場所だったのに。
いつからだろう。
ただ"隣にいられる"だけじゃ、足りなくなっていた。
ドキドキって、こういうことじゃない。
もっと、"嬉しい"に近い感情のはずだったのに。
なのに私は、
もっと彼を欲しがってる。
触れられてもいないのに。
好きだとすら言われていないのに。
わたしの身体は、もう彼を覚えてしまった。
そんな自分が、
いちばんわからなくて、
いちばん、恥ずかしい。
