6
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……"特別"ってそう言ってもらえると、すごく嬉しい」
○○ちゃんが、テーブル越しに少しだけ視線を上げた。
さっきまで迷っていたくせに、その目は少しだけ
──決意の色を帯びていた。
(やっと、ここまで来た)
焦らず、じっくり、何度も"選ばせるふり"をしてきた。
この場に来ることも、名前を呼ばせないことも、すべて想定内。
けれど彼女は今日、
「自分の意思でここに来た」ように思っている。
それが、なにより大事だった。
彼女が口にした"ありがとう"という声の中に、
ほんのわずかに──でも確かに、甘えの匂いが混じっていた。
・人に必要とされること。
・人に認められること。
・そして、「大事にされる」ということ。
俺が言ったのは、ただその三つを
綺麗にラッピングして「言葉」にしただけだった。
「恋人になって」と言ったのは、その延長に過ぎない。
"恋人"って言葉には、距離の明確さがある。
でも彼女は、その手前で止まっている。
きっと、言葉にしようとして、喉元まで何かが上がってきて、
それでもどう表現していいかわからなかったんだと思う。
(……それでいいんだよ)
言葉がなければ、俺の想像通りに育てていける。
彼女が俺に求めているのは"関係性"じゃなく、
"居場所"だから。
その横が俺ならいいって、
それが彼女にとっての愛情表現なんだろう。
スタッフや他のお客さんが気になるように、
きっと彼女は周囲の目もすごく気にするタイプだ。
でも、それさえもかわいく思えた。
背筋を伸ばして、真面目に答えようとする感じとか、
言葉を選んで口ごもる様子とか、
自分を壊さないように
必死で感情と理性のバランスを取ってるところ。
(そういうとこが、ほんとに、いいよねぇ)
でもね、○○ちゃん。
君が俺を見たのは、ここ最近かもしれないけど、
俺は──
最初に君を見たあの日から、ずっと喉の奥が痺れてる。
その時、身体の芯が微かに震えたんだ。
言葉で表せないような興奮。
「これだ」って直感した。
今まで誰にも感じたことのなかった執着が、
全身に広がって、理性を突き破りそうになった。
抱きしめたい、って思った。
それも優しい意味じゃない。
自分の匂いで埋めて、逃げられないようにして、
誰も手を触れられない場所に閉じ込めておきたい。
俺のことで頭をいっぱいにして、
心を掌の中に閉じ込めて、
"誰よりも俺を必要とさせたい"。
支配って、そういうことだと思ってた。
でも──違った。
(あ、これ……性欲に似てる)
そう気づいてからは、自分で少し笑ってしまった。
恋とか愛とか、そういう綺麗な言葉で包んでしまうには、
この気持ちはあまりにもむき出しだった。
でも、彼女には見せちゃダメなんだよ。
少なくとも、今は。
まだ、完全には落ちてない。
だから、引かせるわけにはいかない。
「ねえ、○○ちゃん。
次、名前だけじゃなくて……一緒にパッケージの説明文も考えてほしいな〜」
恋人っぽいお願いじゃない。
ただの"お店のお願い"っぽく聞こえるように演出して、
でも俺の中では、もう完全に"共同作業のフリをした接触"。
君は気づいてないけど、
君が関わる部分を"商品"として世に出すことで、
君の存在を世界に刻みつける。
そのうえで、君しか知らないことが増えるたび、
"俺の秘密"を共有してるって錯覚を与える。
(でも、本当に秘密にしたいのは──俺のこの執着の全部なんだよ)
卒アルから割り出した名前、
SNSや住所の特定にかかった日数、
言葉の選び方、笑顔の角度、スタッフへの根回し……
彼女が落ちるために必要な布石は、
全部、最初から計算していた。
けれど彼女は、そんなこと何も知らずに、
安心したような顔で、小さく頷く。
言葉じゃなく、態度で返事をくれるその無防備さに、
喉奥がまた──ジリジリと痺れる。
(ねえ、○○ちゃん。
君のその"素直さ"が、俺をいちばん狂わせるんだよ)
○○ちゃんが、テーブル越しに少しだけ視線を上げた。
さっきまで迷っていたくせに、その目は少しだけ
──決意の色を帯びていた。
(やっと、ここまで来た)
焦らず、じっくり、何度も"選ばせるふり"をしてきた。
この場に来ることも、名前を呼ばせないことも、すべて想定内。
けれど彼女は今日、
「自分の意思でここに来た」ように思っている。
それが、なにより大事だった。
彼女が口にした"ありがとう"という声の中に、
ほんのわずかに──でも確かに、甘えの匂いが混じっていた。
・人に必要とされること。
・人に認められること。
・そして、「大事にされる」ということ。
俺が言ったのは、ただその三つを
綺麗にラッピングして「言葉」にしただけだった。
「恋人になって」と言ったのは、その延長に過ぎない。
"恋人"って言葉には、距離の明確さがある。
でも彼女は、その手前で止まっている。
きっと、言葉にしようとして、喉元まで何かが上がってきて、
それでもどう表現していいかわからなかったんだと思う。
(……それでいいんだよ)
言葉がなければ、俺の想像通りに育てていける。
彼女が俺に求めているのは"関係性"じゃなく、
"居場所"だから。
その横が俺ならいいって、
それが彼女にとっての愛情表現なんだろう。
スタッフや他のお客さんが気になるように、
きっと彼女は周囲の目もすごく気にするタイプだ。
でも、それさえもかわいく思えた。
背筋を伸ばして、真面目に答えようとする感じとか、
言葉を選んで口ごもる様子とか、
自分を壊さないように
必死で感情と理性のバランスを取ってるところ。
(そういうとこが、ほんとに、いいよねぇ)
でもね、○○ちゃん。
君が俺を見たのは、ここ最近かもしれないけど、
俺は──
最初に君を見たあの日から、ずっと喉の奥が痺れてる。
その時、身体の芯が微かに震えたんだ。
言葉で表せないような興奮。
「これだ」って直感した。
今まで誰にも感じたことのなかった執着が、
全身に広がって、理性を突き破りそうになった。
抱きしめたい、って思った。
それも優しい意味じゃない。
自分の匂いで埋めて、逃げられないようにして、
誰も手を触れられない場所に閉じ込めておきたい。
俺のことで頭をいっぱいにして、
心を掌の中に閉じ込めて、
"誰よりも俺を必要とさせたい"。
支配って、そういうことだと思ってた。
でも──違った。
(あ、これ……性欲に似てる)
そう気づいてからは、自分で少し笑ってしまった。
恋とか愛とか、そういう綺麗な言葉で包んでしまうには、
この気持ちはあまりにもむき出しだった。
でも、彼女には見せちゃダメなんだよ。
少なくとも、今は。
まだ、完全には落ちてない。
だから、引かせるわけにはいかない。
「ねえ、○○ちゃん。
次、名前だけじゃなくて……一緒にパッケージの説明文も考えてほしいな〜」
恋人っぽいお願いじゃない。
ただの"お店のお願い"っぽく聞こえるように演出して、
でも俺の中では、もう完全に"共同作業のフリをした接触"。
君は気づいてないけど、
君が関わる部分を"商品"として世に出すことで、
君の存在を世界に刻みつける。
そのうえで、君しか知らないことが増えるたび、
"俺の秘密"を共有してるって錯覚を与える。
(でも、本当に秘密にしたいのは──俺のこの執着の全部なんだよ)
卒アルから割り出した名前、
SNSや住所の特定にかかった日数、
言葉の選び方、笑顔の角度、スタッフへの根回し……
彼女が落ちるために必要な布石は、
全部、最初から計算していた。
けれど彼女は、そんなこと何も知らずに、
安心したような顔で、小さく頷く。
言葉じゃなく、態度で返事をくれるその無防備さに、
喉奥がまた──ジリジリと痺れる。
(ねえ、○○ちゃん。
君のその"素直さ"が、俺をいちばん狂わせるんだよ)
