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Hands2
通い慣れた会社からの帰り道。
ここ数日の忙しさは殺人的で
いつもここを通る頃には疲れ果てて、ただ早く家に帰りたいとしか思わない。
それが今日は違う。
誰かと一緒というだけでこうも足取りというのは軽くなるものなんだろうか。
否、それは違う。
誰でもいいわけじゃなくて、一緒にいるのがこの人だから。
「荷物重くない?宮田くん」
「別に」
残業を終えて会社を出ると、見覚えのある後姿に思わず声を掛けた。
ここが会社の前で、しかも同僚も一緒だということも頭から飛んで
気付けば宮田くんのそばに駆け寄っていた。
明日の昼休憩で何て言い訳しよう、なんて考えながら
先に帰るね、と言った同僚たちに応えて宮田くんとふたりきりになった。
あたしの言葉に、荷物を少し持ち直す宮田くんの反対側の手をあたしはそっと握り返す。
両手いっぱいに紙袋を持ったあたしを見かねて、通勤鞄以外の荷物を片手で軽々持った宮田くん。
空いた方の手を差し出されて
いいのかな、と思いつつ、そっと掴むと優しい感触があたしの手を包んだ。
「冷たくないですか?」
「ん?」
今度は宮田くんが聞いてきた。
「手。ロードで走ってたから、オレの手が冷たいんじゃないかなと思って」
隣を見上げてもずっと前を向いたままで
こんな風にふたりで歩いていても目が合う事はあんまりない。
だけど言葉とは逆に、あたしを握る手が少し強くなる。
ずっと外にいた宮田くんの手は
暖房の効いた部屋でパソコン作業をしていたあたしの手よりも確かに冷たかった。
だからといって、離すつもりなんて毛頭ない。
それよりも―――
「ううん。冷たいけど、あったかいよ」
宮田くんの手はあたしの全てを温める。
繋いだ手は勿論、
毎日の仕事で疲れて冷め切った心がどんどんあたたかくなってくる。
「何ですか、それ」
「えへへ」
怪訝そうな宮田くんに笑って、ほんの少し握ると、そっと握り返してくれる。
再び静寂が訪れ、
暗い夜道に宮田くんの静かな靴音とあたしのヒールの音が静かに響いた。
「あ、この辺」
夜になるとただでさえ人通りの少なくなる帰り道の、中でも特に街灯の少ない、狭い通り道に差し掛かった。
今日はいつもより時間が早いせいか、会社帰りらしい人が何人か歩いていた。
「最近、この辺りで変質者が出るんだって」
「変質者?」
ビックリする宮田くん。
今日初めて目が合った。
「露出狂、っていうの?昨日別の部署の子が残業帰りに遭遇したらしくてね、怖いねって話してたの」
あたしの話をただ黙って聞いてる宮田くん。
言葉はないけれど、繋いだ手に力がこもる。
大丈夫だよ、とばかりにあたしも握り返す。
それとは別に、あたしは話を続ける。
「だから今日はこれでも残業早めに切り上げて帰ったんだよ。ま、その分家に仕事持ち帰るハメになっちゃったけど」
会社のパソコン、持ち出し禁止なんだけどね、と言って通勤用の大きめの鞄を肩に背負い直した手で「内緒ね」と
口元に人差し指をあててお願いすると宮田くんはちょっと不安そうな顔をしていた。
「けど危ないですよ、今日はオレがいるからいいけど」
繋ぐ手に力が入る。
今度ははっきりとした意志を持って。
「うん。でも今日は宮田くんがいてくれるから大丈夫だね」
こういう時、宮田くんは絶対にあたしの方を見てくれない。
隣を見上げると、やっぱり前を向いたまま。
それでも、ちゃんと聞いてくれてることは伝わってくる。
「あ、でも、もし今日遭遇したら宮田くん、すぐ逃げてね」
付け足した言葉に宮田くんがあたしを見た。
不思議そうで、怪訝そうな顔。
「・・・それって普通逆じゃないですか?」
「逆じゃないよ。宮田くんの身に何かあったら大変じゃない」
確かに世間一般的には逆だと思う。
でも、あたしにとってはそれは間違いじゃない。
「宮田くんには、みんなが期待して、夢を託してるんだから。つまんないコトに巻き込まれたら大変だもの」
「いや、でも・・・」
「その中に、あたしの夢も、入ってるんだけどな」
思わず呟いてしまった本音に恥ずかしくなって、あたしはせっかく合った視線を自分から外した。
宮田くんは何も言わない。
でも、繋いだ手が、どんどんあたたかくなる。
「それに、自分の身は自分で守らなきゃ。護身術にあたしもボクシング始めようかなぁ」
これも本心。
だけど宮田くんは必要以上にびっくりした様子で再びあたしを見た。
「え?澪さんが?」
「あ、今ちょっと無理って顔してる」
「いや、そんなことないですけど・・・」
「何も宮田くんみたいにプロになろうなんて思ってないよ?ダイエットにボクササイズとかあるじゃない、ああいうの」
「あ、あぁ」
「相変わらずボクシングには真っ直ぐだなぁ、宮田くんは」
くすくす笑うと、宮田くんはちょっとバツが悪そうに視線を逸らした。
―――こういうところも、好き
流石にそれは言えないけど。
ひとりで帰る時はどうしてこんなに遠いんだろうと思うのに、見慣れた景色に心の中で溜息を吐く。
程なくして一人暮らししているハイツの前に到着した。
「ありがとう」
本当はもっと繋いでいたいのに、
ずっと一緒にいたいのに、
こういう時のあたしは、全然素直になれない。
お礼を言って、あたしの方から手を離して、持ってもらっていた荷物を受け取とろうとすると『部屋の前まで運びます』と、宮田くんが提案してきた。
「この荷物じゃ、玄関の鍵あけるのも大変でしょう」
その意見は尤もで、これ幸いと宮田くんに甘えることにした。
二階建てのワンルームのハイツの階段を上って部屋の前でドアの鍵が開くまで、宮田くんは荷物を持ってついてきてくれた。
ドアを開け、玄関の電気を点ける。
荷物を置きに玄関に入る宮田くん。
これまで何度か宮田くんに送ってもらったことはあるけど、ここまで来てもらったのは初めてだ。
『ちょっと上がって、お茶でも飲んでいかない?』
ドラマなんかでよく聞く科白。
喉の手前まで出てるのに、いつも言えない。
でも今日なら言えるかもしれない。
「それじゃ」
「あ、あのさ!」
ドアノブに手を掛けた宮田くんが振り返る。
こういう時、宮田くんはどうして真っ直ぐに見つめてくるんだろう。
揺るぎそうになる気持ちを叱咤して、小さく深呼吸をひとつ。
「ちょっと、お茶でも、飲んでいきませんか?」
返事が返ってくるまでの僅か数秒がとてつもなく長く感じる。
心臓がうるさいくらい鳴って、落ち着かない。
「ありがとうございます。でも、今日は帰ります」
決死のお誘いは、あっけなく撃沈した。
「そ、そうだよね。うん。もう遅いしね!ごめんね!」
「いや・・・それもあるけど、澪さん、仕事あるんだろ」
「あ」
「邪魔するわけにいかねぇし、また今度、ご馳走してください」
じゃ、と言ってあっという間に宮田くんは出て行った。
それがあまりにも早くてあたしはちょっと置いてかれた感じになって、でも宮田くんの言った言葉を冷静に判断すると、かぁっと顔が熱くなった。
―――それって、今度うちでお茶飲んでもいいってことだよね?
再び鼓動が早くなる。
あぁどうしよう、なんて思いつつ
玄関に置かれた複数の紙袋が目に入る。
――――そうだ
その中の一つから小さなボトルを取り出したあたしは
ドアを開けて宮田くんを追いかけた。
「宮田くん!」
二階から宮田くんの背中に向かって呼び止める。
もう夜遅いということで一応声のトーンは抑えたけど、ちゃんと聞こえたみたいで宮田くんが振り返った。
それを確認して階段を駆け下りて宮田くんの元に向かって、手にしたボトルを差し出した。
「・・・これ、今日のお礼」
これしきで息があがるなんて、冗談抜きでジムに通わなきゃいけないかも、なんて考えながら。
「ボディーソープなんだけど、オリーブ入りでね、すごくしっとりするの。匂いも柑橘系であたしのお気に入りなんだけど、よかったら使って」
男の人にこんなものなんて、とも思うけど
寒い中待っててくれて、わざわざ回り道までして送ってくれた宮田くんの疲れがほんの少しでもたくさん取れますように。
最初はちょっと戸惑ってたけれど、宮田くんは受け取ってくれた。
「ありがとうございます」
受け取った手をそのままポケットに入れた。
「じゃ、今度は本当に、おやすみなさい」
ペコリ、と頭を下げてあたしはハイツに戻る。
階段を登ってドアの前で振り返ると、同じ場所で立ち止まったまま宮田くんがこっちを見ていた。
小さく手を振ると、ポケットに入れた手を出して小さく答えてくれた。
あたしは手に残った感触と満たされた気持ちと一緒に部屋に入った。
**********************************
というわけで、
お2人のお話の続きを書かせてもらいましたー!
『甘く』ということで、もしかするとお2人はもっと甘い展開を予想されてたかもしれませんが、今のわたしにはこれで精一杯です(爆)
部屋に入れるなんてトンデモナイ!
最初はハイツの前でさようなら~な展開だったのですが(笑)
書いてるうちに最終的にこんな風になりました。
なのでわたし的にはかなり進展したんですYO!
・・・相変わらずハードルが高いんだか低いんだかよくわからないのですが(笑)書いててめちゃくちゃ楽しかったです!
合作とかリレー創作とか初めてだったのですがこれはなかなかクセになりそうな予感。ふふふ☆
秋月さん、桜風さん
この度は素敵なサプライズありがとうございました!
そして読んでくださった皆様に感謝。
ありがとうございました!
**********************************
2011/01/29 UP
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通い慣れた会社からの帰り道。
ここ数日の忙しさは殺人的で
いつもここを通る頃には疲れ果てて、ただ早く家に帰りたいとしか思わない。
それが今日は違う。
誰かと一緒というだけでこうも足取りというのは軽くなるものなんだろうか。
否、それは違う。
誰でもいいわけじゃなくて、一緒にいるのがこの人だから。
「荷物重くない?宮田くん」
「別に」
残業を終えて会社を出ると、見覚えのある後姿に思わず声を掛けた。
ここが会社の前で、しかも同僚も一緒だということも頭から飛んで
気付けば宮田くんのそばに駆け寄っていた。
明日の昼休憩で何て言い訳しよう、なんて考えながら
先に帰るね、と言った同僚たちに応えて宮田くんとふたりきりになった。
あたしの言葉に、荷物を少し持ち直す宮田くんの反対側の手をあたしはそっと握り返す。
両手いっぱいに紙袋を持ったあたしを見かねて、通勤鞄以外の荷物を片手で軽々持った宮田くん。
空いた方の手を差し出されて
いいのかな、と思いつつ、そっと掴むと優しい感触があたしの手を包んだ。
「冷たくないですか?」
「ん?」
今度は宮田くんが聞いてきた。
「手。ロードで走ってたから、オレの手が冷たいんじゃないかなと思って」
隣を見上げてもずっと前を向いたままで
こんな風にふたりで歩いていても目が合う事はあんまりない。
だけど言葉とは逆に、あたしを握る手が少し強くなる。
ずっと外にいた宮田くんの手は
暖房の効いた部屋でパソコン作業をしていたあたしの手よりも確かに冷たかった。
だからといって、離すつもりなんて毛頭ない。
それよりも―――
「ううん。冷たいけど、あったかいよ」
宮田くんの手はあたしの全てを温める。
繋いだ手は勿論、
毎日の仕事で疲れて冷め切った心がどんどんあたたかくなってくる。
「何ですか、それ」
「えへへ」
怪訝そうな宮田くんに笑って、ほんの少し握ると、そっと握り返してくれる。
再び静寂が訪れ、
暗い夜道に宮田くんの静かな靴音とあたしのヒールの音が静かに響いた。
「あ、この辺」
夜になるとただでさえ人通りの少なくなる帰り道の、中でも特に街灯の少ない、狭い通り道に差し掛かった。
今日はいつもより時間が早いせいか、会社帰りらしい人が何人か歩いていた。
「最近、この辺りで変質者が出るんだって」
「変質者?」
ビックリする宮田くん。
今日初めて目が合った。
「露出狂、っていうの?昨日別の部署の子が残業帰りに遭遇したらしくてね、怖いねって話してたの」
あたしの話をただ黙って聞いてる宮田くん。
言葉はないけれど、繋いだ手に力がこもる。
大丈夫だよ、とばかりにあたしも握り返す。
それとは別に、あたしは話を続ける。
「だから今日はこれでも残業早めに切り上げて帰ったんだよ。ま、その分家に仕事持ち帰るハメになっちゃったけど」
会社のパソコン、持ち出し禁止なんだけどね、と言って通勤用の大きめの鞄を肩に背負い直した手で「内緒ね」と
口元に人差し指をあててお願いすると宮田くんはちょっと不安そうな顔をしていた。
「けど危ないですよ、今日はオレがいるからいいけど」
繋ぐ手に力が入る。
今度ははっきりとした意志を持って。
「うん。でも今日は宮田くんがいてくれるから大丈夫だね」
こういう時、宮田くんは絶対にあたしの方を見てくれない。
隣を見上げると、やっぱり前を向いたまま。
それでも、ちゃんと聞いてくれてることは伝わってくる。
「あ、でも、もし今日遭遇したら宮田くん、すぐ逃げてね」
付け足した言葉に宮田くんがあたしを見た。
不思議そうで、怪訝そうな顔。
「・・・それって普通逆じゃないですか?」
「逆じゃないよ。宮田くんの身に何かあったら大変じゃない」
確かに世間一般的には逆だと思う。
でも、あたしにとってはそれは間違いじゃない。
「宮田くんには、みんなが期待して、夢を託してるんだから。つまんないコトに巻き込まれたら大変だもの」
「いや、でも・・・」
「その中に、あたしの夢も、入ってるんだけどな」
思わず呟いてしまった本音に恥ずかしくなって、あたしはせっかく合った視線を自分から外した。
宮田くんは何も言わない。
でも、繋いだ手が、どんどんあたたかくなる。
「それに、自分の身は自分で守らなきゃ。護身術にあたしもボクシング始めようかなぁ」
これも本心。
だけど宮田くんは必要以上にびっくりした様子で再びあたしを見た。
「え?澪さんが?」
「あ、今ちょっと無理って顔してる」
「いや、そんなことないですけど・・・」
「何も宮田くんみたいにプロになろうなんて思ってないよ?ダイエットにボクササイズとかあるじゃない、ああいうの」
「あ、あぁ」
「相変わらずボクシングには真っ直ぐだなぁ、宮田くんは」
くすくす笑うと、宮田くんはちょっとバツが悪そうに視線を逸らした。
―――こういうところも、好き
流石にそれは言えないけど。
ひとりで帰る時はどうしてこんなに遠いんだろうと思うのに、見慣れた景色に心の中で溜息を吐く。
程なくして一人暮らししているハイツの前に到着した。
「ありがとう」
本当はもっと繋いでいたいのに、
ずっと一緒にいたいのに、
こういう時のあたしは、全然素直になれない。
お礼を言って、あたしの方から手を離して、持ってもらっていた荷物を受け取とろうとすると『部屋の前まで運びます』と、宮田くんが提案してきた。
「この荷物じゃ、玄関の鍵あけるのも大変でしょう」
その意見は尤もで、これ幸いと宮田くんに甘えることにした。
二階建てのワンルームのハイツの階段を上って部屋の前でドアの鍵が開くまで、宮田くんは荷物を持ってついてきてくれた。
ドアを開け、玄関の電気を点ける。
荷物を置きに玄関に入る宮田くん。
これまで何度か宮田くんに送ってもらったことはあるけど、ここまで来てもらったのは初めてだ。
『ちょっと上がって、お茶でも飲んでいかない?』
ドラマなんかでよく聞く科白。
喉の手前まで出てるのに、いつも言えない。
でも今日なら言えるかもしれない。
「それじゃ」
「あ、あのさ!」
ドアノブに手を掛けた宮田くんが振り返る。
こういう時、宮田くんはどうして真っ直ぐに見つめてくるんだろう。
揺るぎそうになる気持ちを叱咤して、小さく深呼吸をひとつ。
「ちょっと、お茶でも、飲んでいきませんか?」
返事が返ってくるまでの僅か数秒がとてつもなく長く感じる。
心臓がうるさいくらい鳴って、落ち着かない。
「ありがとうございます。でも、今日は帰ります」
決死のお誘いは、あっけなく撃沈した。
「そ、そうだよね。うん。もう遅いしね!ごめんね!」
「いや・・・それもあるけど、澪さん、仕事あるんだろ」
「あ」
「邪魔するわけにいかねぇし、また今度、ご馳走してください」
じゃ、と言ってあっという間に宮田くんは出て行った。
それがあまりにも早くてあたしはちょっと置いてかれた感じになって、でも宮田くんの言った言葉を冷静に判断すると、かぁっと顔が熱くなった。
―――それって、今度うちでお茶飲んでもいいってことだよね?
再び鼓動が早くなる。
あぁどうしよう、なんて思いつつ
玄関に置かれた複数の紙袋が目に入る。
――――そうだ
その中の一つから小さなボトルを取り出したあたしは
ドアを開けて宮田くんを追いかけた。
「宮田くん!」
二階から宮田くんの背中に向かって呼び止める。
もう夜遅いということで一応声のトーンは抑えたけど、ちゃんと聞こえたみたいで宮田くんが振り返った。
それを確認して階段を駆け下りて宮田くんの元に向かって、手にしたボトルを差し出した。
「・・・これ、今日のお礼」
これしきで息があがるなんて、冗談抜きでジムに通わなきゃいけないかも、なんて考えながら。
「ボディーソープなんだけど、オリーブ入りでね、すごくしっとりするの。匂いも柑橘系であたしのお気に入りなんだけど、よかったら使って」
男の人にこんなものなんて、とも思うけど
寒い中待っててくれて、わざわざ回り道までして送ってくれた宮田くんの疲れがほんの少しでもたくさん取れますように。
最初はちょっと戸惑ってたけれど、宮田くんは受け取ってくれた。
「ありがとうございます」
受け取った手をそのままポケットに入れた。
「じゃ、今度は本当に、おやすみなさい」
ペコリ、と頭を下げてあたしはハイツに戻る。
階段を登ってドアの前で振り返ると、同じ場所で立ち止まったまま宮田くんがこっちを見ていた。
小さく手を振ると、ポケットに入れた手を出して小さく答えてくれた。
あたしは手に残った感触と満たされた気持ちと一緒に部屋に入った。
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というわけで、
お2人のお話の続きを書かせてもらいましたー!
『甘く』ということで、もしかするとお2人はもっと甘い展開を予想されてたかもしれませんが、今のわたしにはこれで精一杯です(爆)
部屋に入れるなんてトンデモナイ!
最初はハイツの前でさようなら~な展開だったのですが(笑)
書いてるうちに最終的にこんな風になりました。
なのでわたし的にはかなり進展したんですYO!
・・・相変わらずハードルが高いんだか低いんだかよくわからないのですが(笑)書いててめちゃくちゃ楽しかったです!
合作とかリレー創作とか初めてだったのですがこれはなかなかクセになりそうな予感。ふふふ☆
秋月さん、桜風さん
この度は素敵なサプライズありがとうございました!
そして読んでくださった皆様に感謝。
ありがとうございました!
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2011/01/29 UP
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