お相手宮田くんの原作沿い連載です
長編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
49 待ち人来たり
来た時は綺麗だった夕焼けは暮れてしまい
街灯が灯り、辺りがすっかり夜になった頃
川原ジムの前もようやく誰もいなくなり静かになった。
あたしは周囲を伺いながら
ゆっくり近づいてジムのドアの前に来た。
中で何やら声が聞こえる。
少し躊躇ったが意を決してノックしようとした時、
ドアが開いて勢い良く出てきた人にぶつかりそうになった。
「きゃっ…!」
「すみませ・・・澪さん?」
慌てた様子の宮田くんと目が合った。
「今日は本当にすみませんでした」
川原ジムから歩く二人。
宮田くんは随分疲れているようだった。
「ううん。あたしは大丈夫だよ。それより何か大変そうだったね」
「・・・見てたんですか」
「見てたっていうか、連絡ないから心配して来てみたら近づけなかった」
苦笑する私に、
はぁ、と大きなため息をついて宮田くんは言った。
もともと雑誌の取材が急に入ってジムに顔を出したけれど
夕方には終わる予定だったはずが
今日は宮田くんの誕生日ということで
熱心なファン(女子)がどんどん集まってきて
近隣の迷惑を考えると
取材後に対応せざるを得なくなった、という訳だった。
「それはそれは・・・お疲れ様でした」
「・・・ったく、取材は仕方ないにしてもたかだか誕生日くらいで何なんだよ」
来年の誕生日は絶対ジムに行かねぇ!と
決意する宮田くんの隣で
あたしは手にした紙袋の存在に
たちまち居心地が悪くなる。
―――――ぇえっと。どうしようかな
「・・・って、澪さんに愚痴っても仕方ないですよね。むしろ待たせてしまって迷惑かけちまったのに。すみません」
何も答えないあたしの反応に勘違いしたのか
すぐに気を取り直した宮田くんが
申し訳なさそうに言った。
「ううん。それは全然大丈夫だよ」
「ところで今日は何の用だったんですか?」
少しでいいから時間を作って欲しいと
あたしの方からお願いしていた。
「あー・・・うん。あのさ、今の状況でものすごーーく言いづらいんだけど」
一旦前置きして。
どうせ誤魔化せないので
あたしはストレートに言うことにした。
「お誕生日、おめでとうございます」
向き合って、腰から頭を90度下げて
両手で丁寧に紙袋を差し出す。
「あ・・・」
「なんかゴメン。あの、でもこないだ風邪引いた時すごくお世話になったし、そのお礼と思って受け取ってもらえると嬉しいんだけど」
暫しの沈黙の後
あたしの手元がフッと軽くなった。
それに合わせて顔を上げると
宮田くんが紙袋を受け取っていた。
「受け取ってくれるの?!ありがとう!」
「・・・まぁ、せっかく用意してくれたんだし・・・」
ありがとうございます、と
近くにいるあたしでも
聞こえるか聞こえないかの声で言った宮田くんの顔は
辺りが暗かったのと宮田くん自体が顔を背けていたので
ちゃんと見えなかったけれど
あたしは受け取ってもらえただけで嬉しかった。
2026/02/20 UP
+++++atogaki+++++
宮田くんって誕生日ケーキ食べたことあるんかな・・・
お誕生日おめでとうのチョコプレートが乗った
ホールケーキね。
年の数だけローソク立てて・・・とか。
今の宮田くんはいらないって感じだけど
幼少期はしてもらってそう。
けど聞いても知らねぇって絶対言われるな(苦笑)
来た時は綺麗だった夕焼けは暮れてしまい
街灯が灯り、辺りがすっかり夜になった頃
川原ジムの前もようやく誰もいなくなり静かになった。
あたしは周囲を伺いながら
ゆっくり近づいてジムのドアの前に来た。
中で何やら声が聞こえる。
少し躊躇ったが意を決してノックしようとした時、
ドアが開いて勢い良く出てきた人にぶつかりそうになった。
「きゃっ…!」
「すみませ・・・澪さん?」
慌てた様子の宮田くんと目が合った。
「今日は本当にすみませんでした」
川原ジムから歩く二人。
宮田くんは随分疲れているようだった。
「ううん。あたしは大丈夫だよ。それより何か大変そうだったね」
「・・・見てたんですか」
「見てたっていうか、連絡ないから心配して来てみたら近づけなかった」
苦笑する私に、
はぁ、と大きなため息をついて宮田くんは言った。
もともと雑誌の取材が急に入ってジムに顔を出したけれど
夕方には終わる予定だったはずが
今日は宮田くんの誕生日ということで
熱心なファン(女子)がどんどん集まってきて
近隣の迷惑を考えると
取材後に対応せざるを得なくなった、という訳だった。
「それはそれは・・・お疲れ様でした」
「・・・ったく、取材は仕方ないにしてもたかだか誕生日くらいで何なんだよ」
来年の誕生日は絶対ジムに行かねぇ!と
決意する宮田くんの隣で
あたしは手にした紙袋の存在に
たちまち居心地が悪くなる。
―――――ぇえっと。どうしようかな
「・・・って、澪さんに愚痴っても仕方ないですよね。むしろ待たせてしまって迷惑かけちまったのに。すみません」
何も答えないあたしの反応に勘違いしたのか
すぐに気を取り直した宮田くんが
申し訳なさそうに言った。
「ううん。それは全然大丈夫だよ」
「ところで今日は何の用だったんですか?」
少しでいいから時間を作って欲しいと
あたしの方からお願いしていた。
「あー・・・うん。あのさ、今の状況でものすごーーく言いづらいんだけど」
一旦前置きして。
どうせ誤魔化せないので
あたしはストレートに言うことにした。
「お誕生日、おめでとうございます」
向き合って、腰から頭を90度下げて
両手で丁寧に紙袋を差し出す。
「あ・・・」
「なんかゴメン。あの、でもこないだ風邪引いた時すごくお世話になったし、そのお礼と思って受け取ってもらえると嬉しいんだけど」
暫しの沈黙の後
あたしの手元がフッと軽くなった。
それに合わせて顔を上げると
宮田くんが紙袋を受け取っていた。
「受け取ってくれるの?!ありがとう!」
「・・・まぁ、せっかく用意してくれたんだし・・・」
ありがとうございます、と
近くにいるあたしでも
聞こえるか聞こえないかの声で言った宮田くんの顔は
辺りが暗かったのと宮田くん自体が顔を背けていたので
ちゃんと見えなかったけれど
あたしは受け取ってもらえただけで嬉しかった。
2026/02/20 UP
+++++atogaki+++++
宮田くんって誕生日ケーキ食べたことあるんかな・・・
お誕生日おめでとうのチョコプレートが乗った
ホールケーキね。
年の数だけローソク立てて・・・とか。
今の宮田くんはいらないって感じだけど
幼少期はしてもらってそう。
けど聞いても知らねぇって絶対言われるな(苦笑)