お相手宮田くんの原作沿い連載です
長編
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45 風邪
—————ああ。やっぱり
少し前からおかしいと思ってたけど
バイトに穴を開けるわけにはいかないから
騙し騙しできたけど、もう認めざるを得ない。
—————風邪引いた
宮田くんの部屋に行ったあの日
雨に打たれたせいか
次の日から体調に違和感を覚えながらも
少し疲れが溜まってるだけで
早く寝ればすぐに良くなるだろうとタカを括っていた。
今日の仕事をこなせば三連休に入る。
朝起きた時に測った微熱は
『気のせい』にしてバイトに来たけれど
とうとう現実を受け入れざるを得ない状況になった。
それでもどうにか仕事をこなしていたけど
見かねた同僚が店長に連絡し
勤務終了一時間前になって
あたしは店長に代わってもらい、そのまま早退した。
『本当にすみません』
着替えを終えて帰る頃には
あたしの声はほとんど出なくなっていて
掠れた声でそれだけ言ってバイト先のコンビニを出た。
どうにか自宅に戻り
電気もつけずに鞄を適当に置いて
薄れゆく意識の中で顔だけは洗ってから
その辺にあった部屋着に着替えてベッドに倒れこむと
そのまま意識を手放した。
額のひんやりとした感覚に意識がわずかに浮上する。
—————気持ちいい
思わず手を伸ばすと何かに捕まれる。
ぼんやり見えるのは
あたしの心に浮かんでは消えない、大切な人。
「み……やた……くん?」
もう嫌になるくらい
何度も何度も心の中で繰り返してる名前。
どれだけ呼んでも
きっと届かないのに
「大丈夫ですか」
霞のかかった声が遠くから聞こえる。
「うそぉ……」
悪あがきばかりのあたしに
せめて夢でも見せてくれてるのかな
「ホントに……宮田くんだぁ………」
そしてさっき掴まれた手を頬に近づける
朧げな意識の中
その手の感覚だけがリアルに伝わる
「うれし……あたしもうこのまま目覚めなくてもいいかも……」
すぐに宮田くんが何か言っていたけれど
どうしようもないくらいの安心感に包まれて
あたしの意識はそのまま深いところに落ちていった。
2025/11/25 UP
+++++atogaki+++++
今回は1話にするのは長くなったので
切ったら短めになってしまった。。。
次回更新はなるべく早めにする・・・!
—————ああ。やっぱり
少し前からおかしいと思ってたけど
バイトに穴を開けるわけにはいかないから
騙し騙しできたけど、もう認めざるを得ない。
—————風邪引いた
宮田くんの部屋に行ったあの日
雨に打たれたせいか
次の日から体調に違和感を覚えながらも
少し疲れが溜まってるだけで
早く寝ればすぐに良くなるだろうとタカを括っていた。
今日の仕事をこなせば三連休に入る。
朝起きた時に測った微熱は
『気のせい』にしてバイトに来たけれど
とうとう現実を受け入れざるを得ない状況になった。
それでもどうにか仕事をこなしていたけど
見かねた同僚が店長に連絡し
勤務終了一時間前になって
あたしは店長に代わってもらい、そのまま早退した。
『本当にすみません』
着替えを終えて帰る頃には
あたしの声はほとんど出なくなっていて
掠れた声でそれだけ言ってバイト先のコンビニを出た。
どうにか自宅に戻り
電気もつけずに鞄を適当に置いて
薄れゆく意識の中で顔だけは洗ってから
その辺にあった部屋着に着替えてベッドに倒れこむと
そのまま意識を手放した。
額のひんやりとした感覚に意識がわずかに浮上する。
—————気持ちいい
思わず手を伸ばすと何かに捕まれる。
ぼんやり見えるのは
あたしの心に浮かんでは消えない、大切な人。
「み……やた……くん?」
もう嫌になるくらい
何度も何度も心の中で繰り返してる名前。
どれだけ呼んでも
きっと届かないのに
「大丈夫ですか」
霞のかかった声が遠くから聞こえる。
「うそぉ……」
悪あがきばかりのあたしに
せめて夢でも見せてくれてるのかな
「ホントに……宮田くんだぁ………」
そしてさっき掴まれた手を頬に近づける
朧げな意識の中
その手の感覚だけがリアルに伝わる
「うれし……あたしもうこのまま目覚めなくてもいいかも……」
すぐに宮田くんが何か言っていたけれど
どうしようもないくらいの安心感に包まれて
あたしの意識はそのまま深いところに落ちていった。
2025/11/25 UP
+++++atogaki+++++
今回は1話にするのは長くなったので
切ったら短めになってしまった。。。
次回更新はなるべく早めにする・・・!