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絶対迷宮秘密のおやゆび姫

マッチ売りとケンカした。

久しぶりにケンカして、私は落ち込んでいた。

ケンカは、本当に些細な事で、本当に馬鹿らしい事なのに、溝は、どんどん広がるばかりで、もう一週間は、マッチ売りと話してない。

と言うより、明らかに避けられてる。

早く、何とかしなきゃと思えば思うほどに上手くいかない。

仲間たちにも、早く仲直りしろと言われるほど・・・。

そんな、ある日のこと。

リューンが、気を利かせてくれて、私とマッチ売り2人で、狩りに行く事に。

2人並んで歩いていても、会話もなく気まずい空気が流れる中、我慢の限界を迎え、マッチ売りの手に、私の手を重ねた。

すると、バッと手を振りほどき「いきなり何なんだよ!」と、怒鳴られてしまう。

私は、悲しくなったけど、諦める気はなかった。

もう1度手を取ると、私は、涙をこらえ「仲直りしてほしいの···」と、恐る恐る言うと、手を引かれ、木へと追い詰められて、唇を触れるだけのキス。

一瞬なにが起きたか分からず、目を白黒させた。

「ごめん。オレこそ悪かった。オレもずっと、仲直りしたかったんだ」

でも、なんでキス!?

混乱のあまり、マッチ売りを突き飛ばして、走って逃げ出した。

「はぁ···はぁ、どうして」

唇をなぞると、さっきの感触が、甦るようで、顔を赤くした。

結局、私達は、再びギクシャクしてしまった。

きっと、多分、私とマッチ売りの関係は変わっていく。

そんな予感に、心臓がドキドキしてやまなかった。




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